お前が走る姿
横向きでしか
見た事ない様な気がするけどな
凄く変な走り方だな
男みたいだよ
そんなの嘘だ
あたしの事よく見てないから
そんな事言えるんだ
あんたに向かって正面から
走ってぶつかってるじゃんか
そしてあたしの事お前なんて
呼び方すんな
男みたいなとか古臭え事
言ってんじゃねえぞ馬鹿
そう言えば
この間職場まで迎えに
行った時
遅くなっちゃって
って言いながら鬼の形相で
前から走って来たの見て
思い出したよ
鬼だと馬鹿野郎
てめえが車ん中で
イライラしてるんじゃねえかと
推測して速度上げてんだ
最初のデートの待ち合わせ
お前遅れて来て
ラガーマンみたいに
前方から走って来て爆笑したよ
冷めるなあなんて
ラガーマンだと
てめえラグビーの事なんか
何も知らないだろ
このガリガリ野郎馬鹿野郎
お前って言うのやめろってんだろが
しいいいんと静寂
アナログ時計の秒針は
電池が切れそうカチカチカチの
間が抜けてしづくが
ぽたりぽたりと落ちるよう
あったなあったな
記憶の地層穿り返して
切なくなって
涙出そうになっちゃったよ
あったなあったなだと
何全部終わった気になってんだ
涙出てるのはこっちだ馬鹿
鼻水もだよ花に水やる時間だよもう
もう大丈夫だからよ
そんなに力走するなよ
何処にも行かないからよ
何処にも行かない競争だな
負けないよお馬鹿さん
作品データ
コメント数 : 3
P V 数 : 896.4
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作成日時 2023-04-08
コメント日時 2023-05-23
#現代詩
#縦書き
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
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技巧 | 0 | 0 |
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2024/11/21 19時36分41秒現在
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はじめまして。 どこかユーモラスで面白い作品ですね。 実際に彼女さん(もしくは奥さん)が走っていた姿を思い出して書かれた詩でしょうか。 こんな軽い口喧嘩(?)ができるほど親密で、深い信頼関係があることが窺えます。 中ほど七連目の、静寂の中での時計の針の音が描かれている部分は、間をとるために情景描写を置いたのでしょうか。 もしそうでしたら、この連の前後をもう一行分だけ広く開けたほうが、より効果的になるような気がします。 でも二連目の、 「あんたに向かって正面から 走ってぶつかってるじゃんか」 というところや、最後の二連からは、ほのぼのとした暖かさが感じられてとてもいいと思います。 蛇足ですが、「鼻水もだよ花に水やる時間だよもう」は駄洒落でしょうか。
1丁寧なご感想ありがとうございます。間の件はまさしくと、感じ入りました。そして、鼻水云々は駄洒落でございます。今後とも宜しくお願い致します。
0嬉しいです。ラヴポエムです。
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