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白い景色が次々と映る、愛は生まれてから世界に何を見たか
日々の生活に倦んじて 建物の中の人々に話したいと思った 自由と危険の混在した世界のエッセンスを考えとして抽出したのだが 遠くを見ても近くを見ても同じだと airplaneが人と夢を運ぶ 欲望が断ち切られて ブロードウェイのネオンが光るよ 計り売りの食べ物 空中のもやが拡散していくような 陽気さは一枚ずつの日めくりカレンダーのように消費されるが尽きることはない 牢獄の地からやって来た人たちが騒いでいるが ティンブクトゥという旗を高く掲げているのだ 心をかきまぜるスープよ 匂う湯気を立ち上らせる 愛を知っているならば 人を大切にするはずだが 私の所へやって来て前に座り しばらくしゃべった 雲のような言葉だったが 見事に時は尽きてしまった 広がっていくものはいくつかの景色になぞらえられる 一冊の本に綴じられて 途切れた時は宇宙で渦を巻いている 銀の鏡よ私の主体性がどこにあるか教えておくれ 目と世界が腐り ボトボトボトと垂れ下がる 空気の隅までが白い 目を貫く光の線 どうぞ目覚めるまで待っていてくれ 肺胞よ一粒一粒赤い愛を吐き出す時 一本の線が引かれる うまく生きようとすることだけが 破滅を救うのだと 口に引っかかった針を抜こうとするなら 覚悟の言葉でよく見極めねばならない 世界が一つの愛の下に染まることはあるのか
白い景色が次々と映る、愛は生まれてから世界に何を見たか ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 590.8
お気に入り数: 0
投票数 : 1
ポイント数 : 0
作成日時 2023-04-07
コメント日時 2023-04-07
項目 | 全期間(2024/12/04現在) | 投稿後10日間 |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合ポイント | 0 | 0 |
平均値 | 中央値 | |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
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※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
こんにちは。 まずタイトルにインパクトを感じました。 詩の前半部に描かれているのが、タイトルにある白い世界のことだと受けとりました。 その中の、 「陽気さは一枚ずつの日めくりカレンダーのように消費されるが尽きることはない」 「雲のような言葉だったが 見事に時は尽きてしまった」 といったところに、皮相的な軽薄さ、実体のない虚構のような今の社会の様相が描かれているように感じました。 そして、宇宙で渦を巻いている途切れた時とは、幻影のような世界に流れる時間とは別の、実質を持った時間の流れであるような気がします。 詩の後半では、その白い世界を眼前とした者の苦しみが描かれているようです。 その中の「目を貫く光の線」や「一本の線が引かれる」で表されている「線」と何でしょう。 私にはそれが救いへと導く道標のようなものに思えます。 漠然とした解釈ですが、そんな印象を受けました。
1論理的な意味をはっきり持たず書き進めていったため、解釈に弱くなってしまっていますが、よく読んでいただけてよかったです。読むのに不快なところ、戸惑わせるところがあるかもしれませんが、ご勘弁ください。 白い景色というのは薄れかけた記憶、愛とは死ぬ前の足掻きにもにた憧れのことです。愛を持たぬ人はおらず、世界と自己は呪われたままではいけない。 時間の流れに対しても、強く我がものとしたいという願いがあります。 破滅を前にしたナウシカの巨神兵といった趣きです。 今の、充実から程遠い自分が書くとこんな苦しみのことが表れてくるようです。 覚悟も中くらいですが……。
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