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透明な魚類の快楽
僕が悲しがるのは 僕が死にたいのは 悲しがるときの胸ら辺 死にたがるときの 締め付けられる心臓が 痛くて痛くて心地いいから 涙が出る直前のひと息は きっと最期の呼吸に似ている 僕が死にたいのは 惨めに夜を彷徨うのは 暗闇でそっと絞めた首 扉に首を吊ろうとした 指あみの白いマフラーの 感触が今も消えないから もう僕でいなくていいんだと もう一人でいなくていいんだと 腐って溶けて同化して 故郷に還る夢をみる 自慰行為だ 息が楽になる 透明な魚類の快楽で ほんの一瞬 僕は 僕でなくなる
透明な魚類の快楽 ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 519.2
お気に入り数: 0
投票数 : 1
ポイント数 : 51
作成日時 2023-03-02
コメント日時 2023-03-03
項目 | 全期間(2024/12/27現在) | 投稿後10日間 |
---|---|---|
叙情性 | 30 | 30 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 6 | 6 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 10 | 10 |
構成 | 5 | 5 |
総合ポイント | 51 | 51 |
平均値 | 中央値 | |
---|---|---|
叙情性 | 30 | 30 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 6 | 6 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 10 | 10 |
構成 | 5 | 5 |
総合 | 51 | 51 |
※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
扉の首つりと言えば元xジャパンのhideを思い出すのですが、この詩ではそんな具体的な引用のつもりはないのかもしれません。「僕が死にたいのは」と繰り返されると、逆の意味に思えて来るのではなくて、この詩の神髄がもっと別な内容にあるはずだと言う核心部分を意識させてくれているようでした。
0透明な魚類の快楽で ほんの一瞬 僕は 僕でなくなる ここ、きめですね。
0とてもよくわかります
腐って溶けて同化して 故郷に還る夢をみる いいと思います。 透明な魚類の快楽 意識を失う寸前の感触でしょうか。 だとしたら上手い表現だなあと思います。
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