遅すぎる伝令は災厄に化けた - B-REVIEW
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遅すぎる伝令は災厄に化けた    

春キャベツの匂いと共に カイワレダイコンの味付けも添えて 急行列車で運ばれてくるらしい 鈍行列車で移動中の狼たちが 諦めにも似た遠吠えを繰り返す 祝祭崩れの不協和音は神々の機嫌をも損なう 終着駅には乾いた夜風が鳴り響く 聖火台に間に合わない走者たちの棄権が続き 雲間をこじ開けた雹のつぶてが レールの頑丈な金属を破壊してゆく



遅すぎる伝令は災厄に化けた ポイントセクション

作品データ

コメント数 : 10
P V 数 : 983.7
お気に入り数: 1
投票数   : 2
ポイント数 : 0

作成日時 2023-02-26
コメント日時 2023-03-03
#現代詩 #縦書き
項目全期間(2025/04/12現在)投稿後10日間
叙情性00
前衛性00
可読性00
エンタメ00
技巧00
音韻00
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閲覧指数:983.7
2025/04/12 10時20分34秒現在
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    作品に書かれた推薦文

遅すぎる伝令は災厄に化けた コメントセクション

コメント数(10)
吸収
吸収
作品へ
(2023-02-26)

ワードセンス良スギ もっと書くたくなる感じだけど。 短歌とかに心得がある人なのかな この作品だけだと暫定的な評価になるな、上手すぎて怪しささえある。 次作が待ち遠しいですね 海軍 大佐(暫定)

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one
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吸収さんへ
(2023-02-26)

ワードセンスが良いとのこと、有難うございます。短歌や小説など文章全般に興味があります。決して怪しいものではないですが、暫定的評価を定めて頂けるよう次も頑張ります。

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橙色
橙色
作品へ
(2023-02-27)

華やかさと鋭利さが同居していて、読みやすく明晰な素晴らしい作品だと思います。『祝祭崩れ』の語感が好きです。

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one
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橙色さんへ
(2023-02-27)

お褒め頂き恐縮です。「祝祭崩れ」は自分でも気に入ってたので嬉しいです。

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Snydam
Snydam
作品へ
(2023-03-02)

最終連、特にラスト二行のフレーズが好きです。 「破壊」という取扱い注意の語句を、ぼやけた印象にさせる事なく、かっこよく、力強く際立たせていると思いました。

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かずや
かずや
作品へ
(2023-03-02)

最初の連っていうのでしょうか。 そこで「何が運ばれて来るのだろう。」となって次の連から本当に鈍行で終点まで連れていかれる感じ。 やられたなあとそんな雰囲気です。

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Snydamさんへ
(2023-03-02)

ありがとうございます。たしかに「破壊」のところはかなり迷いました。直截的でない繊細な言葉を選びたかったのですが、私の語彙力ではどれも力強さに欠け、「破壊」というありふれた粗い言葉が一番しっくりきてしまいました。

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かずやさんへ
(2023-03-02)

本当に無意識なんですが、何が運ばれてるのか書かれてないんですよね。すっかり春キャベツを運んだつもりでいたら、宅急便出すときみたいな、あれ運搬物書くの忘れた、って。でもまあいいかって思えたので結果としては悪くなかったのかなと思います。

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田中宏輔
田中宏輔
作品へ
(2023-03-03)

春キャベツ 芽キャベツもおいしい。

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田中宏輔さんへ
(2023-03-03)

今日の夜はキャベツ料理に徹することに決めました。

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投稿作品数: 2