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悲しい水
魚も眠ることを 科学が暴いても 魚の悲しさは 今日も眠らない おまけに水溶性だから 悲しさは海に川に満ちて 雲になり雨になり やがて蛇口から注がれる 体の七割が悲しさでできている、 ぼくは今日も眠れない 悲しさは空気より重いから 散らかった部屋の底にわだかまっている 明日もわだかまっている たぶん十年後もわだかまっている ぼくらが在る限り 続いてゆく営みだ それに遥か昔から 続いてきた営みだ 悲しさは水に乗って巡る その上に未だ悲しさは生まれる どんどん増えてゆく悲しさが ぼくらを押し潰さないのは 溢れた悲しさが 折り重なってオパールになるからだ そう信じてもいいだろう はじめにオパールをつくったのは 神様の悲しさだったと信じること それもまたいいだろう
悲しい水 ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 720.6
お気に入り数: 0
投票数 : 1
ポイント数 : 4
作成日時 2023-02-14
コメント日時 2023-02-14
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
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叙情性 | 4 | 4 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合ポイント | 4 | 4 |
平均値 | 中央値 | |
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叙情性 | 4 | 4 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合 | 4 | 4 |
※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
悪くない情感だと思います。 途中から私たちになり急に詩情が離れて行った感がありました。 いっそ最後まで私語りで通されてみては如何でしょう。
1そうですね。今日手を入れるまではすべて「ぼく」だったのですが……蛇足でしたね。
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