あなたは
わたしをあかさとして
見るふりをして
不憫な猫に
なりすましている
ばかね
ばかね
アラームはとっくに鳴っていて
しかし
だれも止めに来ないのです
わたしの上唇と下唇の
あいだから
かすかに
生命のいた匂いがして
それがわたしを
深く混乱させる
生きている
ストライプのワンピースを
揺らせて
あなたはそこへやってくる
待った?
そう言うけれど
そこには何もないことを
あなたは知っている
風は
もう吹かない
鉄骨の
つめたさのような
太陽が
照りつけている
わたしを
焼き尽くしている
しかし
気付かない
あなた
それは罪ではない
それは罪ではない
しかし
太陽はつめたさを
増し
バンドエイドを
貼り付けていた腕が
いまは
すこし
汗ばんでいる
認知する
そこでわたしは
認知する
物事の順序を知る
かすかに
ゆれた
あの旗の名前を知る
うらぶれた街
を
見下ろ
す
作品データ
コメント数 : 2
P V 数 : 1290.0
お気に入り数: 1
投票数 : 0
ポイント数 : 0
作成日時 2023-02-01
コメント日時 2023-02-17
#現代詩
#縦書き
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
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技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
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総合ポイント | 0 | 0 |
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可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
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閲覧指数:1290.0
2024/11/21 21時08分26秒現在
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観念的な作品 感覚的には面白い表現はあるけど それによって俺が何かを喚起する迄には至らなかったな もっと具体的な描写があれば 深くダイブ出来たのかも知れません 刺さる人はいるかも知れませんが
0部分部分が何か作者が言おうとすることの深いところに繋がっているのではないかと感じられたのですが、全体としてイメージがいくらかぼんやりとしている印象を受けました。 「わたしをあかさとして/見るふりをして」だったり、「わたしの上唇と下唇の/あいだから/かすかに/生命のいた匂いがして」などの言葉選びが好みでした。
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