エスケープ - B-REVIEW
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PICK UP - REVIEW

ことば

ことばという幻想

純粋な疑問が織りなす美しさ。答えを探す途中に見た景色。

花骸

大人用おむつの中で

すごい

これ好きです 世界はどう終わっていくのだろうという現代の不安感を感じます。



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エスケープ    

警報器とラジオが泣いている。一方通行の共感覚。 銃と看板を持って行進する学生たち。悪意を増す正義のデモ行為 アイツがジョンウェイン?それとも俺か?火の車になったフェラーリ。盗まれたヴィトンのバックと4kテレビ。 どれだけ真実を暴いたって神は来ない。紙の上の検問が消えても大した事は知れない。 無意味に奪われた命に祈りを。黒い空、屈辱の夜。 この街を壊したのは武器でも戦争でも無い、大衆心理だ。 「俺はどうすればいいの?」 さっさとこんなとこから抜け出して、遠い国の音楽を聞こう なにも見えないようにしよう どれだけ逃げても逃げられない。どこからともなく割り込んでくる奴ら。 愛を歌って共倒れ。ねえ、ここ以外はどこなの?灰以外の空はあるの? 排気ガスと霧雨が混じる。月に吠える麗しのヴィーナス。 永久の快楽と永久の後悔。 「その手でなにを守ったというの?」 ※当国家の戦争、またはデモによって事故等が発生した場合であっても、当国家は一切責任を負いません。 握るシフトレバー。離しやしない。 逃げていくんだ。躊躇う必要は無い。崩れるビルに巻き込まれないように。 弾丸と絶望の狂騒。 消失と喪失の象徴。 傷ついて、期待して、裏切られて。愛されたくて、壊されたく無くて、壊したく無くて。 「後戻りなんて、したくても出来ないし、出来てもしたくない」 血を流した元老院。無惨にも散っていった若者達。そんなくだらない事は考えないようにしよう。 子供の頃は、公園の砂場が楽園だった。 「この砂場さえあれば、なにもいらないのになあ。どうして大人達はくだらない物を取り合って争ったりするんだろうな」 そうは言っても、期待の違いで争いは起こるもんさ。


エスケープ ポイントセクション

作品データ

コメント数 : 4
P V 数 : 1103.2
お気に入り数: 0
投票数   : 1
ポイント数 : 0

作成日時 2023-01-18
コメント日時 2023-01-27
#現代詩
項目全期間(2025/04/12現在)投稿後10日間
叙情性00
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閲覧指数:1103.2
2025/04/12 10時20分42秒現在
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    作品に書かれた推薦文

エスケープ コメントセクション

コメント数(4)
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(2023-01-19)

楽園はあるんだろうけど 入り口が何処にも無いみたいな 様々な情報から楽園の事柄は流れてきて検索も出来るケド いつまで経っても辿りつかない ダイソーの店員みたいに そこになければ無いですね と言ってもらった方が諦めがつくし はっきりそう言ってくれよと。 誰かの楽園の為から逃避するみたいな現代の鬱みたいな感じで読みました まあ、全て作品にあるので感想にならない感じでした テーマが難しめでコメント付きづらい感じ

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鷹枕可
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(2023-01-20)

重厚なテーマを身近な(アメリカ的、な)社会に仮託して幅広く表現していらっしゃる。 筆力に貫禄、余裕があり、とても愉しく(語弊があるかも)拝読させて頂きました。 社会への視座に於きましても確りと地に足がついて居り、状況を過不足無く充分に描き切っている、と思いました次第でございます。

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つつみ
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(2023-01-27)

直接的な言葉を、なにか他の言葉で表現してみると、空気のような感覚で表現したいことが読み手に伝わる気がする。例えば、「愛」という言葉を使わずに、愛を伝えられるような手法を見つけてみるとかですね。私もなかなかできないですけど。

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エイクピア
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(2023-01-28)

「元老院」と言うヴォキャブラリーが印象的ですね。明治時代、大正時代を想起させて、昭和時代まで、最後の元老西園寺公望が残って居ました。その後重臣会議などに役割がバトンタッチされたようですが、戦後は首相は国会議員でなくてはならないようになり、選出法も国会議員による選挙に様変わりしました。ジョンウェインからは男らしさ、ハリウッドなどを想起します。この詩に絶妙なスパイスを振り掛けているのかもしれません。

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