ポルポトと青空 - B-REVIEW
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ポルポトと青空    

私は、昔勝手な理論から、ポルポトは、空海とかと同じく光明を得た存在だと思っていた。 昔、学生時代、授業を休んで、一人で四国遍路していた時があった。 金も持たず、徒歩で室戸岬の一歩手前まで行った。 室戸岬は、空海が光明を得た場所とされている。 壮大な悪というのは美しい。 それは自己の卑小さを忘れさせてくれるからだ。 われわれが、美しいものに病みつきになるのは、卑小な自己をつかの間忘却させてくれるからだ。 我々はみんなちっぽけだ。ちっぽけな悪人だ。 だからちっぽけなものには同族嫌悪を憶える。 ストラヴィンスキーは晩年、壮大なオーケストレーションをやめ、より簡素な室内楽を好むようになった。 モーツアルトは、ドイツ人は壮大で長い音楽を好むが、本当はできれば、音楽は短いほうが美しい。と述べている。 ありのままの自分が複雑で醜いから壮大な自然や、女、セックス、こういったものが自己忘却させてくれる快楽装置になるのだろう。 善には2種類ある。弱さと紙一重のやさしさ、もう一つは、悪に向き合い悪を克服した結果としての善 真の善というのは、個である。それは個人性ではない。それは集合性や普遍性を凌駕した個なのである。 やはり一人で決断するという問題に帰結する。 私はどうだろうか。という問いこそが、限界を超越するのである。 土、それは肉体、物質、多くの人は飲み食いセックス、物欲、せわしい活動に人生を終始する。 水、それは感情、情緒、多くの人は、感情のままに生き、人を憎み、人を愛し、人生を生きる。 火、それは思考、精神、少ないが、考え、論理的に取捨選択して生きる人々がいる。 風、それは直観、感性、さらに少ないが、論理を超え、愛と良心に生きる人々がいる。 虚空、それは意志、享楽、ほとんどいないが、愛と良心という個人性を超え、自然性という大いなる法則のままに生きる人たちがいる。自然は真空を嫌い、摩擦を好む。彼は本音で、力強く暴力的に自然に生きる。 青空、それは真我、ヒンズー教徒は、真我のことを、アーカーシャと呼び、エーテル=虚空から区別した。    本能や自然すら超越した生き方をする人たちがいる。私は生で見たことはないが。 例外なく、人は、地→水→火→風→虚空→青空 の順に成熟する。 青い空は、超越の象徴なのである。 東京の空は濁っていて、青が少ないね。


ポルポトと青空 ポイントセクション

作品データ

コメント数 : 10
P V 数 : 1058.4
お気に入り数: 1
投票数   : 0
ポイント数 : 0

作成日時 2023-01-13
コメント日時 2023-01-15
#現代詩 #動画
項目全期間(2025/04/12現在)投稿後10日間
叙情性00
前衛性00
可読性00
エンタメ00
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音韻00
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叙情性00
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閲覧指数:1058.4
2025/04/12 10時40分12秒現在
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    作品に書かれた推薦文

ポルポトと青空 コメントセクション

コメント数(10)
鷹枕可
作品へ
(2023-01-13)

たとえば、澄み渡り過ぎたそれは、青空であっても湖であっても宜しいのですが、凡そ命の住める場所ではないのでしょう。 私自身は真理より、人間臭いモノに慈しみを覚える性分でございますので、 意識に段階がございますなら精々土を這う獣か蛇のようなものなのでございましょう。 未熟者たる自分に於きましての真理とは、まだまだに。未分化な智慧の革を被ったケダモノ程度にしか過ぎないのでしょうね、 等と拝読をさせて頂きつつ、随想を致しました。 説明可能の領域に、某かが實に存在をする、なら。

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アポロン
アポロン
さんへ
(2023-01-13)

読んでくださってありがとうございます。宇宙意識に入るとすべてのものが清らかに見えます。

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アポロン
アポロン
鷹枕可さんへ
(2023-01-13)

読んでくださってありがとうございます。その人の詩とか注意深く読むと、その人が、どの段階の人かわかったりします。 卑下していても意外と高かったり、傲慢でも低い人もいます。大半の人は、土、水、火のレヴェル(顕在意識)のどれかです。 風(個人的無意識)や虚空(集合的無意識)のレヴェルの人は珍しく、青空の境地(宇宙意識)の人は皆無と言ってもいいくらいです。

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アポロン
アポロン
さんへ
(2023-01-14)

読んでくださってありがとうございます。すべてに段階や順序があります。当たり前のことです。

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三浦果実
作品へ
(2023-01-14)

履歴からゆけば、今作、アポロンさんがある一定のところまで、邪悪のなかの純粋さを開陳されてきていて、それがこの作品の面白いところだと思いました。話は逸れますが、ビーレビではシリーズ的な作品を投稿される人はよく見かけますが、その作家のキャラクター遍歴として連続性がある人っていなかったです。次回作が楽しみです。

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アポロン
アポロン
三浦果実さんへ
(2023-01-14)

読んでくださってありがとうございます。

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Snydam
Snydam
作品へ
(2023-01-14)

だから私は、土着的な音楽としてのブルースや、それが由来のロックが好きなのかと思いました。 bluesが個に到達してblueになるんですかね。

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アポロン
アポロン
Snydamさんへ
(2023-01-15)

読んでくださってありがとうございます。地水火風空天 の6元素のうち、空まではよく知られてます。 6番目の要素は、インド哲学では「知」とも言われてます。色彩論的に言うと、地=黄 水=薄緑 火=青 風=紫 空=赤 天=橙 です。 インドやチベットの僧は、オレンジのローブ着ます。 オレンジは宇宙意識の色だからです。

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アポロン
アポロン
さんへ
(2023-01-15)

様々な宗教で段階については知られてます。 例えば仏教では、火=意識 風=末那識 空=阿頼耶識 天=アマラ識 です。

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アポロン
アポロン
さんへ
(2023-01-15)

人間みな同じだ。仏陀もキリストも同じだ。と言えばそれは真実なんですが、一方で違うと言えば違うのです。 そんな二律背反もわからないんですか。

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投稿作品数: 2