ドンキホーテの風車 - B-REVIEW
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ドンキホーテの風車    

人生の波間に揺られ人は苦闘している それに何の意味もないのを知っている ただ死ぬまでの間、無我夢中で生きている だがふと立ち止まる時がある 一生懸命な自分に疑問を抱く だが再び人生の格闘に加わっていく 彼は狂気に侵されている 現実とはドンキホーテが格闘した風車の如きものだから


ドンキホーテの風車 ポイントセクション

作品データ

コメント数 : 3
P V 数 : 934.4
お気に入り数: 0
投票数   : 0
ポイント数 : 3

作成日時 2023-01-04
コメント日時 2023-01-10
#現代詩
項目全期間(2025/04/12現在)投稿後10日間
叙情性00
前衛性00
可読性33
エンタメ00
技巧00
音韻00
構成00
総合ポイント33
 平均値  中央値 
叙情性00
前衛性00
可読性33
 エンタメ00
技巧00
音韻00
構成00
総合33
閲覧指数:934.4
2025/04/12 10時20分37秒現在
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    作品に書かれた推薦文

ドンキホーテの風車 コメントセクション

コメント数(3)
いすき
作品へ
(2023-01-05)

「だが再び人生の格闘に加わっていく」という言い回しが好みです。人生はまさに格闘で、何かと裸で取っ組み合いをしてる、格闘という言葉のイメージはとても理解できます。 ただ、テーマが結構難しいと思いました。最終連なのですが、なんだろう、もしかしたら私たちの宇宙ってドン・キホーテの風車ではないかもしれないじゃないですか。私たちはこの世界について、単に無知でなく不可知であると私は考えています。だから、世界についての言及はいつも自信があってはいけないような気がするのです。 たとえば、まえにTwitterでバズってたんですけど、案外この世界には本当に神様がいて、私たちが死んだときにはリザルト画面が表示され、トータルスコアや評価ランク(S, A, B, C,...)が表示されるかもしれないんですよね。あるいは、死後は谷底に咲くチューリップに生まれ変わってそこで2億年を安らかに過ごすかもしれません。 ようするに、なんだろう、おおくの現代人の科学的な世界観って、この宇宙はエントロピー増大則に従っているだけだっていう見方だと思うんですね。この世界は137億年前に誕生した宇宙というやつの中にあって、その時間経過のすべての過程は物理学的に記述可能であり、神はいなくて、救いもない。何を頑張ってもエントロピーのまがまがしい腕力がすべてを食いちぎって終わりだという世界観だと思うんですよ。だから人生もなにも無意味だと。それってすごく自然な発想なんですよね。科学的に冷静といえる。 ただし、私も長い間そう思っていたのですが、若干考えが変わって、やっぱり、そこは自分の信念に織り込まないほうが良いんじゃないかと思ったんです。なぜかというと、こんな科学観って、長い科学史から見たら、ものすごく最近になって、一瞬あらわれただけのものだからです。私たち人類は、これから真に重要なものを見つけて、全く違う展望を得るかもしれません。科学観にしたがって人生や世界観を考察しようとする行為は、ある意味で一喜一憂といえます。私たちの判断がいつ魔女裁判と同じになってしまうかは、誰にもわかりません。科学はとても偉大ですが、私たちの信念はもっとアクチュアルなものに根付くべきではないかと私は考えています。それはつまり、わからないという事実です。 まとめます。確かに人生は無意味です。そして確かに、私たちは無我夢中です。また、それを知ってなお自分らしく生きようとする人は、もしかしたら現実に存在するかもしれませんが、確かに狂気的かもしれません。でも、人間の立場から言えることはそれだけだと思います。この作品は途中まで人間の手で書かれています。それが、あるとき神の目線に切り替わっています。それは作為かもしれませんが、私はイメージとしてそれがマッチしませんでした。 最後に、私はここでいう「無意味」が、どうせ死んでしまったら全部終わりだから無意味だというふうには読みませんでした。死んでも、その人間の行いはこの世界に残るのだから、彼はそれを信じることができるはずです。だから、ここでいう無意味とは、この宇宙が無意味なのだから、人生もまた無意味であると解釈すべきと考えました。

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三浦果実
作品へ
(2023-01-05)

北川さんの投稿作品をいくつか読んできましたが、「わかりやすさ」を意図して書かれてるのではないかと。で、それはポリシーとして可読性重視、難解な言い回しはせず直裁に書かれていらっしゃるように思うのです。今作で引用すれば、 > 彼は狂気に侵されている >現実とはドンキホーテが格闘した風 >車の如きものだから 「狂気」という語句が使われればそれは中学生で人殺しをした少年Aから鬱の傾向があるだけで狂人と差別される人までイメージは広がってしまうけれども、詩や文学を読み慣れている読者ですと、「狂気」の一言で表現を片付けてしまわれているイージーな書きだし、ドンキホーテを出すところもイージーなイメージングにしか読めないだろうなあと、勝手な感想ですが。ただ、表層だけを理解するイージーな読み手をターゲットにされて書かれていらっしゃるとも思うので、なんても言えない、コメントしずらい作風だと思います。

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北川 聖「やすらぎの苑」発売中
作品へ
(2023-01-10)

Twitter詩から始めたから分かりやすさはある程度考えます。でもそれだけではありません。 私は自分の詩が好きですので好意的な意見のみ受け付けます。そうでないものは無視します。 私は高度な難解な詩というものを信じていませんし、そんなものはないと思っています。 それはただの知的自慰でしょう。

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投稿作品数: 1