僕たち私たちの恋愛日記
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fool on the moon
fool on the moon 月は嘆かない 何も聴こえない 林の中に居る 素足で踏む黒土 届かなかったから 小指を切り落とした 月が眩しい さようなら、 二度と会うこと 無いでしょう もう、無いように 目 もう、無いように 耳 もう、在るように 魂 そうして私は私を抜け出す そ、と、抜け出す そうして私は私になる 私で無い、私に鳴るから （狼 おいで 君に口づけをする 君に亡くした小指をしゃぶって貰う 骨ごと噛み砕いてね 狼、おいで 君と交わりたい 月は嘆かない 夜 林の中 降る白い花は、月の流した涙？ 最後の涙？ （そうして、私は生きている 呼吸をしている 貴方を、君を、お前を、あんたを、貴様を、 君を 忘れて 狼と番う そう、決めたから 朝陽が揺れて ビルの谷間で私は目覚める 微笑みを浮かべて 素足で踏むコンクリート・ノイズ さようなら、 お元気で 月は嘆かず 私は小指を亡くし 狼と番った ふと風に君の匂いを思い出した 可視なる世界の裏側に月が居ることを思った 君の目に、見えないもの 私の目に、見えないもの 世界の目に見えない世界 私の血塗れの自由は 「そこに在るだろう」 ばいばい。
fool on the moon ポイントセクション
作品データ
コメント数 ： 2
Ｐ Ｖ 数 ： 858.6
お気に入り数： 0
投票数 ： 0
ポイント数 ： 0
作成日時 2017-11-30
コメント日時 2017-12-02
Ｐ Ｖ 数 ： 858.6
お気に入り数： 0
投票数 ： 0
ポイント数 ： 0
作成日時 2017-11-30
コメント日時 2017-12-02
| 項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
|---|---|---|
| 叙情性 | 0 | 0 |
| 前衛性 | 0 | 0 |
| 可読性 | 0 | 0 |
| エンタメ | 0 | 0 |
| 技巧 | 0 | 0 |
| 音韻 | 0 | 0 |
| 構成 | 0 | 0 |
| 総合ポイント | 0 | 0 |
| 平均値 | 中央値 | |
|---|---|---|
| 叙情性 | 0 | 0 |
| 前衛性 | 0 | 0 |
| 可読性 | 0 | 0 |
| エンタメ | 0 | 0 |
| 技巧 | 0 | 0 |
| 音韻 | 0 | 0 |
| 構成 | 0 | 0 |
| 総合 | 0 | 0 |
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- 作品に書かれた推薦文
fool on the moon コメントセクション
コメント数（2）
血まみれの自由！ 静かなのに激しい。 ずっと夜の藍色のイメージが全体を覆っているからかも知れないですね。 狼男に象徴されるように、誰もが多かれ少なかれ抱え持っている二面性･･･｢君｣の都会的で美しく整った、知性的な面･･･に、牽かれたのかもしれないけれど、あえてそれを断ち切って、野性的な｢君｣の側面に溺れたい(共に野に埋もれるとしても)そんな読み方をしてみたくなりました。
0白犬さん。久しぶりにコメントします。気持ち入った作品ですね。しかし、ちょっとだけ独りよがりな感もあって、読者を選ぶ作品なのかなあとも思いました。白犬さんが今作を書いた時と同じような気持ちの時に読んだら共感した作品。また次回作待ってます。
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