すばしこい貝 - B-REVIEW
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ことば

ことばという幻想

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花骸

大人用おむつの中で

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これ好きです 世界はどう終わっていくのだろうという現代の不安感を感じます。



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すばしこい貝    

あう、く、狂えるたましひ みそさざい。 心眼を持って、えっ! 遍在している肉体、肉片 そういう、血縁か ぼくらは血縁のため恋をするか 肉片としておれは そうしている、 建物に綴じられている 古い血をぎょう虫共が這って食う 回転する地球を誰も止められないみたいなことを言うな もっとも気の長すぎる僕には往々に、その回転が速すぎるときがある、が、かといい、遅くしたってきりがないのはそれが、僕が結末を欲すばかりにだからだ。 そして実はおれは遍在しない、「おれは他者を苦しめるから」 屋根ノ上の旧い神にあいまみえ、肉片の継続は中断する。記憶と経験と感覚の継承は断絶する。怨霊の意思との結合は肉片としてのおれを破壊して唯一の自律性を奪うから。 すなわち「生命であった」という唯一な自立性を。



すばしこい貝 ポイントセクション

作品データ

コメント数 : 6
P V 数 : 1420.2
お気に入り数: 0
投票数   : 2
ポイント数 : 0

作成日時 2022-10-31
コメント日時 2022-11-11
#現代詩 #縦書き
項目全期間(2025/04/12現在)投稿後10日間
叙情性00
前衛性00
可読性00
エンタメ00
技巧00
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閲覧指数:1420.2
2025/04/12 01時27分56秒現在
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    作品に書かれた推薦文

すばしこい貝 コメントセクション

コメント数(6)
橙色
橙色
作品へ
(2022-10-31)

グロテスクなイメージを誘発するようなワードを多数使用しながらも下品になりすぎず、硬質な思索を感じさせる作品だと感じました。肉のイメージが多用されていますが、作品自体の色合いはセピアっぽいなと

0
よびな
橙色さんへ
(2022-11-02)

ありがとうございます。 にゃるほど。

0
Snydam
Snydam
作品へ
(2022-11-06)

萩原朔太郎の『くさつた蛤』を連想しました。 「みそさざい」は貝に対して裁断する存在なのでしょうか? 死や消失という言葉を使用せず、過度に難解な表現に陥らずにそれを書かれているように感じ、聡明な印象で好きです。

0
よびな
Snydamさんへ
(2022-11-08)

ありがとうございます!いぇいいぇい! 『くさった貝』を読んでみました。きれいな文章で、なかなか、おもくるしい感じの詩だなあと思いました。

1
楽子
楽子
作品へ
(2022-11-10)

良い。本当に良い。 文の意味なんてわからないけれど、圧倒的なグルーヴに、意思が溶け込んで、伝わってくる。 まっすぐに。

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よびな
楽子さんへ
(2022-11-11)

ありがとうございます。 グルーヴですか。電気グルーヴという人たちが、墓場鬼太郎のopを歌っていましたね。

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投稿作品数: 2