あう、く、狂えるたましひ
みそさざい。
心眼を持って、えっ!
遍在している肉体、肉片
そういう、血縁か
ぼくらは血縁のため恋をするか
肉片としておれは
そうしている、
建物に綴じられている
古い血をぎょう虫共が這って食う
回転する地球を誰も止められないみたいなことを言うな
もっとも気の長すぎる僕には往々に、その回転が速すぎるときがある、が、かといい、遅くしたってきりがないのはそれが、僕が結末を欲すばかりにだからだ。
そして実はおれは遍在しない、「おれは他者を苦しめるから」
屋根ノ上の旧い神にあいまみえ、肉片の継続は中断する。記憶と経験と感覚の継承は断絶する。怨霊の意思との結合は肉片としてのおれを破壊して唯一の自律性を奪うから。
すなわち「生命であった」という唯一な自立性を。
作品データ
コメント数 : 6
P V 数 : 1353.7
お気に入り数: 0
投票数 : 2
ポイント数 : 0
作成日時 2022-10-31
コメント日時 2022-11-11
#現代詩
#縦書き
項目 | 全期間(2024/12/04現在) | 投稿後10日間 |
叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合ポイント | 0 | 0 |
| 平均値 | 中央値 |
叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合 | 0 | 0 |
閲覧指数:1353.7
2024/12/04 02時26分53秒現在
※ポイントを入れるにはログインが必要です
※自作品にはポイントを入れられません。
グロテスクなイメージを誘発するようなワードを多数使用しながらも下品になりすぎず、硬質な思索を感じさせる作品だと感じました。肉のイメージが多用されていますが、作品自体の色合いはセピアっぽいなと
0ありがとうございます。 にゃるほど。
0萩原朔太郎の『くさつた蛤』を連想しました。 「みそさざい」は貝に対して裁断する存在なのでしょうか? 死や消失という言葉を使用せず、過度に難解な表現に陥らずにそれを書かれているように感じ、聡明な印象で好きです。
0ありがとうございます!いぇいいぇい! 『くさった貝』を読んでみました。きれいな文章で、なかなか、おもくるしい感じの詩だなあと思いました。
1良い。本当に良い。 文の意味なんてわからないけれど、圧倒的なグルーヴに、意思が溶け込んで、伝わってくる。 まっすぐに。
0ありがとうございます。 グルーヴですか。電気グルーヴという人たちが、墓場鬼太郎のopを歌っていましたね。
0