割れたガラスを散らすダイナマイト。
僕はMMORPGじゃ敵なしさ。
外は赤い色の雨が降って、飛び散っても。
電脳空間じゃ無関係さ。
口にするのはダイエットコーク。
今日もまた餌食が目の前、
僕のアドレナリンは奴を仕留めるまで、
眠らないのさ。
離脱する体から。
脳を焼き焦がし、別の場所へ。
離れていくガイスト。
ついには心も幻想に。
離脱する体から。
赤い目をした異人をのし潰して。
離れていくガイスト。
心の水は空っぽさ。
真夜中2時に目を覚ますのは、
充血した瞳のもう1人の僕さ。
悪夢にうなされ、シックな笑い声におかされても、
僕の伸ばす手が握るのはVRさ。
たった一つの筐体に、
支配されていく時間は、
僕の夢も理想も不安も絶望も食い尽くすのさ。
離脱する体から。
幻想としての心を壊し。
離脱するガイスト。
ドーパミンだけが存在する場所。
離脱する体から。
サイケデリックな幻聴と。
離脱するガイスト。
最後は死に場所も見失う。
作品データ
コメント数 : 4
P V 数 : 781.2
お気に入り数: 1
投票数 : 0
ポイント数 : 0
作成日時 2022-10-23
コメント日時 2022-10-27
#現代詩
#縦書き
項目 | 全期間(2024/12/04現在) | 投稿後10日間 |
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2024/12/04 02時27分54秒現在
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VRゲームに身も心も…という惰性が突き抜けることなく、意外にも弱々しい。
0そう?弱々しかったですか?残念。
0個人的にダイエットコークに合う食べ物が思い付かなくて、私も体から離脱しかけているかもしれないと感じました。最後の一行は、体と完全に分離して保存された電脳空間で、魂は不死身だという事か、電脳空間で居場所が無くなって、誰からも何からも殺してもらえないという事か、また別の意味なのか気になりました。
0コメントありがとうございます。最後の一行の解釈、どちらも興味深く読ませていただきました。一つ目の解釈、思考データだけはネット上に残って、永遠生き永らえるというパターンもありますね。二つ目の解釈については、誰からも何からも殺してもらえないという、ある種の生きながらの地獄。そのニュアンスも若干あったかもしれません。僕としてはネット上での人格に、完全に自己とリアルの人格を奪われ、本来リアルで取り組むべきことを放置して迷走する、というニュアンスで「死に場所を見失う」と、書きました。snydamさんの解釈で、そうそう!と気づきもあり一層この作品に深みが増しました。ありがとうございます。
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