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14.
1. 孤独だったので、「孤独」という語は嫌いだった。「孤独」という語を多用する詩人は恵まれていると・・・、わかったのは女と暮らしはじめてからだ。 2. 女は無理矢理、私を起こすことができた。その反対はできない。ふたりははやく眠るようにしていた。私は女のいびきを聞いて、眠るのがいつもだ。 3. 煙草を吸ってしまうのは、吸わなければならないからだ。私は私を立ち上げて、冷凍の食パンをトーストする。冷凍された食パン、は詩的だ。それは本当に「物」自体となって、且つひどい扱いをされていた。 4. この一日という旅を過ごすのに、一枚の切符も持っていない。持っていたとして、灰まじりだが、貴重な水へ、燃され突っ込まれる。 5. 朝が終わり、リレーされた9時。私の体温はたちまち異常になる。低すぎるのだ。不健康な美、がもてはやされた時代もあったろうか。あったとして、今、不健康は、自慢の種か、玩具だった。 6. ・・・退屈な・・・ぼうっとさせる・・・これら作品は忙しい時代にあって、称えられるべきで・・・。 7. 本を読むものでなく、装飾品として扱うこと。 8. 無為な朝を過ごし、反省すらしない日曜日。贅沢ではないか?貨幣がなくても、時間があって安心できる。 9. 秋の深まり、体は冷える。そして体はこころだった。別々のものではなかった。そうでないとどうしてこんなに哀しいのかわからない。 10. 薪を積んでいる人がいる・・・寒さが近いから。私は言葉を積んでいる・・・寒さが近いから。 11. 盗む。仕方なく、清く盗む。言い訳もしない。ぜんぶ見られているので。ただ捕まらないだけで。 12. アスファルトに舞っているコンビニのしろい袋。ごみ、と言葉の類似性。否、言葉は無限であり、ごみは、有限である、あってほしかった。 13. 水・・・、水は、想像以上に少なくあってほしい。そうでないと私が幸福になれないから。 14. 鹿を轢いたのは誰か?詩句のように消え、問題にもされなくなった犯人。霊のような犯人。反対には大事件だった。皆白装束を着て、鹿を解体し、ありついた。ここには血と草の味がした。
14. ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 670.7
お気に入り数: 0
投票数 : 1
ポイント数 : 0
作成日時 2022-10-02
コメント日時 2022-10-09
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
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叙情性 | 0 | 0 |
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可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
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※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
お読みくださり、要望までありがとうございました。 端的に言って考え過ぎて書けなくなりました(笑)。 ちょっとまだ利他の道は・・・うーむ、フランス名詩選、読んで勉強します。
0ありがとうございます。 詩は個人の勝手な想像の産物なのだから、それが断定的で構わない とわかってから、書くに早かった感じです。 氷のような文体、を目指すべきでしょうか、といったところです。 重ねて、あと票まで、ありがとうございます。
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