【フル】るるりらの選評　１１月

みなさま　11月の選評をさせていただきます。選考とは、物事に黒白つけてゆくことです。パンダも白黒ですが　かれらは双子を産んでも一頭しか育てないそうです。パンダは迷うのでしようか？わたしは今月も二作品を提出しておられる方の作品の二択に　とても迷いました。　二択が済むと、やっと　選考本番です。なにか遊び心がないと　作品数が多くて、どうしましょって感じでした。　岩垣弥生さんの【青い鵺】という作品の中にある【立方体のパトス】という詩語に出会ったとき、わたしは閃いたのです。そうだ！今月の選評方法は　時空を超える立方体を目指そう。大賞候補と優良は合わせて四編。東西南北を示す立方体をイメージしてみよう。すぐ年末が来るし、古きをたずねるのも一興かも。日本最古の天文学ともいれているキトラ古墳の壁面の東西南北に描かれている架空の生物に　なぞえてみよう。　というわけで　今月は、るるりらが勝手に今月の四神と制定してみることとしました。お相撲の呼び出しみたいに「ひがぁしぃ～」って感じで読み上げていただきたいです。では、発表！ ●東。青竜賞　はえある大賞候補。渡辺八畳@祝儀敷【渡辺八畳@祝儀敷　たったひとりで伸びていったクレーンへと捧げる詩】　 https://www.breview.org/keijiban/?id=2694 大賞に推挙させていただきます。わたしは最近、どうやって詩作をしてきたか　分からなくなっておりました。本作品は、まっすぐなモノへの　まっすぐな感動を書いておられます。勇気と感動をいただきました。わたしにもなにかしらの感動に出会うことがあるなら、そこにはきっと詩が生まれ来ると思えました。これは、感謝するしかありません。目が覚めました。 ●西。　優良白虎賞　 ishimuratoshi58【秋へと落ちていく音階のフアンタジア】 https://www.breview.org/keijiban/index.php?id=2581 本作品は　もう一つの作品とともに、もっとも再読した作品です。本作品レス欄になにも書きませんでしたが、わたしには、レスよりも沈黙のほうが相応しい作品だと思われたから書きませんでしたが、いとけないたそがれのようなものを感じました。 ●北。優良玄武賞　仲程【彼女のｒの発音／魔法使いじゃないので】 https://www.breview.org/keijiban/index.php?id=2563 実は、るるりらという言葉の発音も　ｒでアール。アールは心がまるくなるのアール。不器用でも新鮮になる魔法でアール。彼女のｒの発音で私の名前を読んでほしいです。素敵でした。これからは、るるりらって書く前に　この詩のことを思い出したい。　ちなみに、玄武賞なんて勝手につけちゃった理由を書きます。玄武は、亀と蛇が合体したような姿の神ですが、亀のようなマイペース感と水生生き物のたようなしなやかさを　本作品に感じたので　つけさせていただきました。 ●南。優良朱雀賞　岩垣弥生　●蒼い夜鳥 https://www.breview.org/keijiban/index.php?id=2611 夜鳥と書いて゛ぬえ゛と読んでほしいとも書いておられますね。鵺という漢字がありますが、夜鳥を選ばれたのは鵺というと妖怪の名前にも　鵺というのが居るからでしょうか(ゲゲゲの鬼太郎情報です。) 夜の鳥。大人の詩ですね。私は若紫が源氏物語にでてくる女性の中でもっとも好きですので興味深く拝読しました。言葉のひとつひとつに有益な刺激を頂戴しました。お正月にでも源氏物語を再読してみたくなりましたので、朱雀賞とさせていただきます。蒼い夜鳥は　朱雀とはイメージが違うかもしれません。しかし、源氏物語の朱雀帝の頃の話として書かれた部分を書いておられるようですので、ご笑納いただければ嬉しいです。

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