水分をかんじない - B-REVIEW
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PICK UP - REVIEW

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きょこち(久遠恭子)

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きょこち(久遠恭子)

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きょこち(久遠恭子)

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きょこち(久遠恭子)

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きょこち(久遠恭子)

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きょこち(久遠恭子)

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だれのせいですか

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sorano

衝撃を受けました

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水分をかんじない    

(妻を忘れるため、父は随分前に出かけた、) 水分をかんじなくなったという母は、 乾燥を終えて、洗濯機から飛び出すとうめいな犬たちを、 外へ放ちつづけている、 犬たちは、夜中に作られて、朝になると、扉をバン、バンと開けて飛び出す。 乾燥機付き洗濯機の扉は、何度もいたずらに開閉を続けられて、 高く耳につく音で、その行いに抗議する、 開け閉めを繰り返されて、扉はとても締まりにくい、 それでも、かぞくの服は、母にかかれば乾燥する、 夜を通して、長く長く回る乾燥機を、母はあたたかく見守る、 夜中のトイレ帰りに、脱衣所を覗けば、 無音のまま佇んでいる母は、神様じみている。 犬は遠くにじぶんだけの骨を探しにいって、 (大抵は)、ぜつぼうして、もどってくる、 とうめいな犬たちにも、餌は必要だと、 母は子どもたちの弾いてきた数々の楽譜の、 いちばんやわらかくて、おいしいところを差し出す。 犬たちは沈黙しながら、母の手を舐める、 だが、犬の舌は、水分を含んでいない、 弾かれなくなった楽譜というのは、ひどく乾いている、 ときどき、墓のパンフが庭に散乱している、 (どちらの)、(誰の)、(どこにある)、墓に、 (誰と)、入ろうかとかんがえるとき、 両手足のゆびゆびが、 みぎはひだりと、ひだりはみぎと、 交差して、硬く結ばれて、 必然的に私は、うずくまる、ことになる、 母は乾燥していて、パンフをめくることができない、 乾燥を知らない場所でやすらぐ父には、パンフは届かない、 私だけがほどかれた指でパンフをめくり、じぶんだけの骨を入れる器のようなものを、無意識に探し始める、 夜中に帰宅し、手を洗おうと脱衣所の戸の前に立つと、母はもう明日の準備を始めている、 少し開いた引き戸から見えるその姿は、やはり、神様じみていて、その戸を完全に開くのが、ためらわれる。

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水分をかんじない ポイントセクション

作品データ

コメント数 : 15
P V 数 : 950.1
お気に入り数: 0
投票数   : 2
ポイント数 : 0

作成日時 2024-06-29
コメント日時 2024-07-02
#現代詩
項目全期間(2024/07/06現在)
叙情性0
前衛性0
可読性0
エンタメ0
技巧0
音韻0
構成0
総合ポイント0
 平均値  中央値 
叙情性00
前衛性00
可読性00
 エンタメ00
技巧00
音韻00
構成00
総合00
閲覧指数:950.1
2024/07/06 19時02分22秒現在
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    作品に書かれた推薦文

水分をかんじない コメントセクション

コメント数(15)
おまるたろう
おまるたろう
作品へ
(2024-06-30)

露骨に性的な作品ですが、厚かましいエロスではなく、 非現実的なロジックで構成されているぶん、 迫力には欠けます。 書き出しはうまいし、筋も明確で、もっと異様な雰囲気になってもいいはずですが、けっしてそうはならない。あじけない。 なんでだろう? (しかしわたし自身が、私小説的な趣をよしとする男根文学中心主義的な価値観に毒されている蓋然性はあります。そこは自戒しつつ) 終始、語り手がどこかに一歩ひいているような気がして、もっと前面に出てくると面白くなったのかなと思いました。

0
ハツ
ハツ
作品へ
(2024-06-30)

おまるたろうさん、コメントありがとうございます。 >終始、語り手がどこかに一歩ひいているような気がして、もっと前面に出てくると面白くなったのかなと思いました。 この点につきますね。学びになりました。ありがとうございます。語り手と文の距離感はわたしの課題だと思うので、もっと練習します。一度没にしたやつだったので、クオリティ的に、誰からもコメントつかずに終わるだろうな〜と投稿前から悲しい気持ちだったので、コメント頂けてとても嬉しかったです。!ありがとうございました。

1
ハツ
ハツ
作品へ
(2024-06-30)

(妻を忘れるため、父は随分前に出かけた、) 水分をかんじなくなったという母は、 乾燥を終えて、洗濯機から飛び出すとうめいな犬たちを、 外へ放ちつづけている、 犬たちは、夜中に作られて、朝になると、扉をバン、バンと開けて飛び出す。 乾燥機付き洗濯機の扉は、何度もいたずらに開閉を続けられて、 高く耳につく音で、その行いに抗議する、 開け閉めを繰り返されて、扉はとても締まりにくい、 それでも、かぞくの服は、母にかかれば乾燥する、 二十年間、朝に望んだ衣類がなかったことはない、 夜を通して、長く長く回る乾燥機を、母はあたたかく見守る、 夜中のトイレ帰りに、脱衣所を覗けば、 無音のまま佇んでいる母は、神様じみている。 犬は遠くにじぶんだけの骨を探しにいって、 (大抵は)、ぜつぼうして、もどってくる、 とうめいな犬たちにも、餌は必要だと、 母は子どもたちの弾いてきた数々の楽譜の、 いちばんやわらかくて、おいしいところを差し出す。 犬たちは沈黙しながら、母の手を舐める、 だが、犬の舌は、水分を含んでいない、 弾かれなくなった楽譜というのは、ひどく乾いている、 ときどき、墓のパンフが庭に散乱している、 (どちらの)、(誰の)、(どこにある)、墓に、 (誰と)、入ろうかとかんがえるとき、 両手足のゆびゆびが、 みぎはひだりと、ひだりはみぎと、 交差して、硬く結ばれて、 必然的に私は、うずくまる、ことになる、 母は乾燥していて、パンフをめくることができない、 乾燥を知らない場所でやすらぐ父には、パンフは届かない、 私だけがほどかれた指でパンフをめくり、じぶんだけの骨を入れる器のようなものを、無意識に探し始める、 夜中に目を覚まして、股が不自然に濡れている気がして下着に手を入れると、 ゆびさきにうっすら赤い液体がつく。 ティッシュでゆびをぬぐった後、 やはり気になって、 手を洗おうと脱衣所の戸の前に立てば、 母はもう明日の準備を始めている、 少し開いた引き戸から見えるその姿は、やはり、神様じみていて、その戸を完全に開くのが、ためらわれる。

1
芽生
芽生
作品へ
(2024-06-30)

?

0
A・O・I
作品へ
(2024-06-30)

おんなとして、かわいている。水分をかんじない、かさついていく。母親として完璧にこなす、神様じみてる。乾燥機の動作をサイクルと意味するのだろうか。ただ、犬と書いてしまうとどうしても忠犬のイメージで、あなたの犬になってしまうので。たしかにそういう意図するところはオブジェクトとしてみえるんだけど、それがうまく噛み合ってないんですね。いいたいこと、きちんとありますよね。なんかよくわからないものを書きたいわけではないと思うので。それをどこかで書いたほうがいい。そうやってバランスを取ることが必要なのかなとおもった。

1
おまるたろう
おまるたろう
作品へ
(2024-07-01)

読みました。 もしかすると、ハツさんは、たとえば、川端とか古井由吉とか、ああいうレベルの作品を書きたいと欲求があって、いまはまだそこへの経路を探っている途上なのではないでしょうか。 はい、わたしの妄想です、すみません。 書き手としては、わたしなぞ、とてもかなわないレベルの書き手だと思うので、わたしとしては、密かに応援するほかありません。

0
よんじゅう
よんじゅう
作品へ
(2024-07-01)

いらない言葉集って感じで読みました。水分をかんじないも乾燥でいいし、とうめいな犬たちを、外へ放ちつづけているも、なーんかへんじゃん。でもハツさん文章うますぎです。今にしか生きられない。そう言われたような気がしてぼくは聞こえないふりもできないっす。たびたび変な感想書いてごめんね。ごめん。

0
ハツ
ハツ
A・O・Iさんへ
(2024-07-01)

A・O・Iさん、こんばんは。コメントありがとうございます。 >なんかよくわからないものを書きたいわけではないと思うので。それをどこかで書いたほうがいい。そうやってバランスを取ることが必要なのかなとおもった。 自分の書いたものがわたし(書き手自身)を書いたものと捉えられてしまうことが多く、少し疲れていたので現実的にあり得ない、自分の中のよくわからない世界を書くことで解放されようと書いたので、なんかよくわからないものを書きたい、にかなり近い感情で書いてました。でも書きたいことをちゃんと書いた方が良いし、意図するところ、オブジェクト、書きたいもののバランスをとったほうが良いというのは全くもってその通りだと思います。いつもコメントありがとうございます。助かっています。

1
ハツ
ハツ
おまるたろうさんへ
(2024-07-01)

おまるたろうさん、こんばんは。コメントありがとうございます。古井由吉みたいな文章が書けるようになりたいと真剣に思ってるので、頂いたコメントを読んでびっくりしました。こういうこと言うのちょい恥ずかしいんですが、自分の書きたいことをちゃんと書けるようになりたい一心でやっています。まだ全然ダメダメなんですが、そういうきもちはあります。ビーレビという場で切磋琢磨しましょう。再びのコメントありがとうございました。励みになります。

2
ハツ
ハツ
よんじゅうさんへ
(2024-07-01)

よんじゅうさん、こんばんは。コメントありがとうございます。 >今にしか生きられない。そう言われたような気がしてぼくは聞こえないふりもできないっす。 頂いたコメントの方が、わたしの書いたものよりイケてます。く、悔しい。がんばりますのでまた機会あったら読んでください!

0
A・O・I
ハツさんへ
(2024-07-01)

古井由吉っておもしろいんすか?よんだことない。ついでに川端康成の短編は好きです。おすすめあったら教えて下さい

1
田中宏輔
田中宏輔
作品へ
(2024-07-02)

すごい家族ですね。

0
ハツ
ハツ
A・O・Iさんへ
(2024-07-02)

A・O・Iさん、こんにちは。古井由吉おもしろいですよ。たとえば芥川賞をとっている『杳子』なんかは、描写だけで杳子という女性の異様さを描くことに成功していて、他者を見つめるという行為の本来的なグロテスクさが浮き彫りになっていて……イイ!です。新潮文庫版で一緒に入っている『妻隠』もまた、何とも言えないじっとりした空気感があります。あとは、『辻』もおすすめです。 ①杳子・妻隠 https://www.amazon.co.jp/%E6%9D%B3%E5%AD%90%E3%83%BB%E5%A6%BB%E9%9A%A0-%E3%81%A4%E3%81%BE%E3%81%94%E3%81%BF-%E6%96%B0%E6%BD%AE%E6%96%87%E5%BA%AB-%E5%8F%A4%E4%BA%95-%E7%94%B1%E5%90%89/dp/4101185018 ②『辻』 https://www.amazon.co.jp/%E8%BE%BB-%E6%96%B0%E6%BD%AE%E6%96%87%E5%BA%AB-%E5%8F%A4%E4%BA%95-%E7%94%B1%E5%90%89/dp/4101185069/ref=pd_aw_fbt_img_m_sccl_1/355-2963694-3961022?pd_rd_w=sN0Mj&content-id=amzn1.sym.ea30439c-428c-45cf-b0f7-83a2c0c578cb&pf_rd_p=ea30439c-428c-45cf-b0f7-83a2c0c578cb&pf_rd_r=C5VM8889RQ38Q7F3XW4D&pd_rd_wg=0qKcx&pd_rd_r=fe3f8934-d644-4bd3-abf8-834aff9719d9&pd_rd_i=4101185069&psc=1 ちょっとリンクがおかしい気がするけど、送信してみます。

1
ハツ
ハツ
田中宏輔さんへ
(2024-07-02)

田中宏輔さん、コメントありがとうございます。 >すごい家族ですね。 本当にその通りですね。

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A・O・I
ハツさんへ
(2024-07-02)

ざっと検索してみてハマる人はハマりそうな感じ。多分自分には美味しいような気がするなー。カートに入れて本屋行った時見てみることにします!ありがとーございまーす!

2
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