滝はざばざばと打ちつけて
水庭にうっすらと虹をかけていた
コンクリの円形コートから
つる草の這う曲面壁を
つたい歩きで抜ける博物館裏
踏面が広くのっぺりした大階段で
今こそ
スウィング・スウィング・スウィング
ジャズを体得するんだ
のぼりきった先の溜め池では
チーチキ チーチキ
渡り鳥たちがジャムっている
ちょいとおいらも羽休め
ひさしぶりの再会に胸が躍る
レンガ造りの暗渠をくぐり
駅前通りへ
ぐんぐんぐんと
はやる足取りのウォーキングベース
沿道にはひしゃげた標識を
手持ちぶさたに小突いているカラスが一羽
立ち込める土の匂いは
青春に似て甘くこそばゆい
飛び去るカラスは
やがて
墨をこぼしたような空に飲まれていった
夕立は見る間にどっと豪雨になり
自販機下にもぐり込む野良猫
空きテナント前でぶちまけた
リュックの中身と胸騒ぎを
酒屋の軽トラが高らかに跳ねあげていく
錆びたバケツもカンカラ転がって
おいらは一人
羽ばたいたハナムグリに手を伸ばす
待ちあわせの駅に
きっとあんたはいないだろう
それでいいんだ
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作品データ
コメント数 : 7
P V 数 : 544.2
お気に入り数: 0
投票数 : 1
ポイント数 : 0
作成日時 2024-07-01
コメント日時 2024-07-04
#現代詩
#縦書き
項目 | 全期間(2024/07/06現在) |
叙情性 | 0 |
前衛性 | 0 |
可読性 | 0 |
エンタメ | 0 |
技巧 | 0 |
音韻 | 0 |
構成 | 0 |
総合ポイント | 0 |
| 平均値 | 中央値 |
叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合 | 0 | 0 |
閲覧指数:544.2
2024/07/06 18時46分14秒現在
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これはですね。朝早く夜明け前からスケートボートを担ぎ出しては転がしていく。趣味は文楽と海外エンタメ。そして酒も煙草もいっさいやらない。健康管理体制に徹底して生きるストイックなtakoyo2さん、のような人物が浮かび上がる天の川、じゃなかったタイトル「天の邪鬼」。姿は見えるのだけど、内容がない。おいらは一人。この人物がなんで天邪鬼と呼ばれるんだ?と…。
1一生懸命書いたのになー。たこよにじゃねえよ。 アラガイは漢字で書くと抗いですか?荒貝ですか?プリン・ア・ラ・モードみたいにメルモ・ア・ラ・ガイと書くのが正式ですか?
0私はこの詩、良いと思うのだと思うけれど。 リズム感あってスッと読めて何だかスッキリする。 理屈とか考えないで感じたまま読めばすごく共感できる詩。
1愛らしい描写が随所にあり、少女漫画っぽさもある。1.5A作品にも通じるような。ただ1.5Aさんの作品は「成城石井」が似合う世界観ですが、たいして、ぺえ太さんは、ちょっと郊外というか。オシャレ度に違いがあるとすればそこでしょうか。このフラットさをクールととらえるか、薄味ととらえるかは、微妙ですね。もっと凝ってもいいのでは?と。「つくりこみ」が感じられないので、そこらへんはたしかに気になりました。
1リズム感を認めて頂けて光栄です。いつも自分が気持ちいいリズムを探し当てて文章にするんですが、もちろん読み手に伝わってほしいと願って書いてるので秋乃さんのお言葉とても嬉しかったです。
1私みたいなへたっぴいにもったいないほどのご批評頂き、恐縮です。 なるほどです。あああ。そうなのか。作り込みが足りない、の、か!詩ってやっぱり難しいなあ!! これは先月から書き始めてえらい手直ししました。苦しかった。下書き段階では民話織り交ぜたり、もっと妄想走り気味で少女漫画風味きいてるというか気持ち悪いものだったんです。凝りすぎててダセえなあと思って削りに削りました。 人物描写や心理描写を増やしたほうがいいんでしょうか。足し算、引き算ではなく物語に厚みを持たせろってことを指摘されてるんですよね。内容がないと。 言われてみないとわからないもんですね。ほんと勉強になります
0これまでいろんな詩を書いてきました。スランプもありました。今もなお模索中です。率直なご意見やアドバイス大変参考になります。コメントを頂いた皆様、本当にありがとうございます。 手厳しいご意見、ご批判ご中傷ご苦情などなどまた頂戴できるとなお嬉しいです。こんなんでも自己肯定感おばけなんでどしどし、ビシビシまた皆様これからもよろしくお願いいたします
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