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ずっと一緒にいられたら
この町の夏は長い GW明け頃からじわじわ暑く 紅葉が深まってもじりじり暑いが 突然、寒い冬が来る 私は 独り暮らしの 97歳の祖母から 週に一度 買い物を頼まれている 毎年11月になると 買い物メモから 「アイスクリーム」 が書かれなくなるが そのことが ここ最近不安になる 今年の冬は 短いけど 特に長く感じた GWはカラッと晴れて 今年の夏は 少し早く来てくれた気がする 祖母の家のリビングには 日差しが眩しく降り注いでいる 北海道産ミルクで作られた 小豆入りのアイスクリームが ほどよく溶け 祖母がにこにこ食べている
![](https://i.imgur.com/irphCJn.jpg)
ずっと一緒にいられたら ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 1278.4
お気に入り数: 1
投票数 : 3
ポイント数 : 0
作成日時 2022-05-19
コメント日時 2022-05-24
項目 | 全期間(2024/07/06現在) | 投稿後10日間 |
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叙情性 | 0 | 0 |
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※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
お祖母様との交流、素敵ですね! お写真のメモの字、なんてしっかりした字なんでしょう!! この詩にも、貴方の優しさの一つを見つけられて(続きが読めて)嬉しかったです。
0コメントありがとうございます。祖母と話していると、心からホッとするので、流石に97歳になってしまうと、少しした変化で命の灯火が消えてしまうのではないかと思ってしまいます。 メモ書き。鉛筆の買い物を頼まれるのですが、2Bから、だんだん柔らかいもの(握力の低下により)今は6Bを使っています。「だんだん色々な力が衰えていくのが怖いけど、今は便利な世の中だね」といって、最近はスマホのLINEやスタンプを使いこなしていらっしゃいます。 「優しさ」の詩を覚えてていただきありがとうございます。祖母に対しては、もう、御礼ですね。私が産まれた日から現在まで、いつも助けてくれることへの御礼です。
1場所は沖縄だろうかと思ってみたりしながら読みました。アイスクリームを食べている場面が印象的で、買ってきたやつでしょうが、自作したかのような、そんな感じさえ抱きました。
0コメントありがとうございます。 場所は沖縄に近いです。女学校時代に戦争を経験した祖母にとって、アイスクリームは今でもごちそうなのだそうです。 買ってきたものですが、祖母は80代まで、北海道産の小豆を大きな鍋で煮て、自家製あんこを作っていました。甘さ控えめで美味しかったです。 それくらい小豆が好きなので、このアイスクリームも、とあるコンビニにしか置いてない祖母こだわりのものです。 そのような背景から、自作のような印象を残したのかもしれませんね。
0お婆さまの嬉しそうなお姿が想像出来てにこにこしてしまいました。 繰り返される日常に優しさを感じます。
0コメントありがとうございます。 本当に嬉しそうでした。あの笑顔を見るとこちらも元気になります。からだのこともあり、食べられるものが、毎年少しずつ減ってきているので、今年はまだアイスクリーム楽しめて良かったと思います。 繰り返される日常。これは本当に幸せなことですね。帰るときは必ず来週の予定をたてます。その日を楽しみにお互いがんばれます。
0コメントありがとうございます。 >なんか、僕らもそう感じなきゃいけない人がたくさんいたはずなのに、いつの間に、、です。 なかなか長期間に及んでそう感じさせてくださる方には滅多に出会わないですね。貴重な出会いだと思います。 >「ヒル」ってなんだろう? これは、祖母と私が一緒に食べるお昼ごはんのことです。祖母は大正生まれなので、小学校では、漢字とカタカナしか習っていませんでした。小学校がひらがなも教えるようになったのは、戦後2、3年後くらいだったとのことです。 何気ない日常のやりとりで、祖母がそういう歴史を感じさせることを、自然と表すところが好きです。
0何てことのない日常ではありますが、むしろそれがいいですね。 うまく描写しています。
0私には作者の人が「突然、寒い冬が来る」と書かねばならなかったことは、この作品にとって必然であり、それというのは、まるで触れてはいけないことのように思えるくらいでした これは平凡な、平和な作品ではないと思う
0コメントありがとうございます。 何てことのない日常、本当に幸せです。その一方で、いつまでも続くわけじゃないと感じている自分もいて、今、祖母と話しておきたいこと、一緒に食べたいものを、できるだけたくさん楽しみたいと思っています。 描写は色々な意味を含みつつ、シンプルに書くことを心がけました。
0コメントありがとうございます。このコメントを見たとき、まさかそこに気づいてくださる方がいると思っていなかったので驚きました。 私もあまり具体的には書かないでおこうと気を付けていたことなので、詳細は書きませんが、祖母の人生は、冬を告げる秋が来ないまま、「突然、寒い冬が来る」というようなことが襲い掛かるような壮絶な人生でした。 だから、これからは、どうか穏やかに過ごしてほしいという願いが込められています。
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