人差し指を一本使えば
世界は救える
洗い晒しの布団の上
黒胡椒テリヤキを食べながら
母の流言を聞き流す
先日からの梅雨が
水平線の彼方に忍び寄り
生活臭が濃くなって
むせかえるような
生の営みで空咳を繰り返す
明日雲の上は晴れて
下界を悲しみの目で見つめ
うごめく人間達の罪を
すっかり洗い落とすだろう
生まれたままの心で
皆がポテトのMを食べる
好きになれない町の
見えない呼吸とその汚れ
止めてくれと父が言うまで
蹴り飛ばす夢を見た
優しく冷めていく怒り
穏やかな心を感じる
お前は何をしたのか
一切覚えられもしないまま
ずっと殺したかった
ずっと殺してやりたかったんだ
体のいい女しか必要ない
愛情を知らない父を
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作品データ
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作成日時 2021-06-04
コメント日時 2021-06-04
#現代詩
#縦書き
項目 | 全期間(2024/10/05現在) | 投稿後10日間 |
叙情性 | 1 | 1 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 1 | 1 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合ポイント | 2 | 2 |
| 平均値 | 中央値 |
叙情性 | 1 | 1 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 1 | 1 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合 | 2 | 2 |
閲覧指数:928.5
2024/10/05 14時55分07秒現在
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