それは道に落ちていた
それは風を孕んでた
俯きながら歩く私の隣で力強く、傾きつつ
見つけられるのはいつも後ろ姿
嘘を憎んで、その嘘に助けられ
怖くても守っていこうと噛んだ唇が震え始めた
岩山を登る軌道が海の景色を見ていると
知っているのは私だけ
最後は残らず土に帰るだけなのに
一枚の絵の中で息をする
信じるように生きている
妄りに夢を見せないで
欲しいものは沢山あるけど
飾りもないのに翼を広げた
だけど飛び立てないの
飛べないの
美しい噂で汚れてるから
要らないものから失ったから
無自覚なほど頑なで、あなた見たくないでしょう?
そんな私、見たくないでしょう?
誰かが私の正面に気付いたら
それで終わってしまうのよ
改札口の中と外、越えられない噂
ずっと勘違いしてたでしょ?
だってそれはあなたを映してた
それは道に落ちていた
最初に見つけた細い背中が
本当の私の姿
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作品データ
コメント数 : 2
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作成日時 2021-04-19
コメント日時 2021-04-22
#現代詩
#縦書き
項目 | 全期間(2024/10/03現在) | 投稿後10日間 |
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2024/10/03 17時00分14秒現在
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こんにちは、はじめまして。 「美しい噂」気に入りました。 これからも素敵な詩を待ってます。
1感想ありがとうございます。「美しい噂」という言葉はどうしても使いたかったので、嬉しいです。自分でもそれが何なのかよくわからないのですが、想像しててワクワクしました。
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