笑う文字盤を見て
殺したい人間を数える
死者のように手を組み
暗い部屋を眺める
もしかしたらの積み重ねが
事態を悪化させる
病んだ自分の心に気付くが
救う方法は知らない
訳の分からない現実に飽きた
夢は端から不文律
夜風の音がやかましいので
もうすぐにでも春が来る
来ても来なくても
幸せにはなれない
苦しむだけの希望を抱き
死のうとする自分を慰めて
守られたり助けられたり出来ないまま
傷つけられた経験が増す内に
自分も無数の化け物の一匹になって
大なり小なり何かを殺すだろう
そうやって生きることしか出来ないから
泣きながら償おうとして命を断ち
誰に許して貰えるかどうかも分からずに
忘れられていくだろう
詩のひとつでも書ければいいな
翼があっても歩く気がする
とんでもない所で現れる改行みたいに
場違いで恥ずかしい
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作品データ
コメント数 : 2
P V 数 : 1122.9
お気に入り数: 2
投票数 : 0
ポイント数 : 0
作成日時 2021-02-01
コメント日時 2021-03-11
#現代詩
#縦書き
項目 | 全期間(2024/10/05現在) | 投稿後10日間 |
叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
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閲覧指数:1122.9
2024/10/05 14時41分58秒現在
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>詩のひとつでも書ければいいな/翼があっても歩く気がする/とんでもない所で現れる改行みたいに/場違いで恥ずかしい この最終連はとても好きです。 それだけに、ここまで来るための5連が同じことを繰り返し聞かされているような印象でくどく感じました。 「翼があっても歩く気がする」は、この一行だけで「なぜそう思うのか」と読み手が想像する楽しみがある。たとえば、それは結局は凡庸な生き方しかできないという語り手の意気地のなさからだろうか、とか、いつでも飛んでいけるから生まれた心の余裕なのか、とか。「とんでもない所で現れる改行」も、いつかどこかで読んだ詩集にそういうのがあったかもしれないなぁと思わずクスっと笑ってしまう。そして最後の「場違いで恥ずかしい」という一言で語り手がどんな人物なのかうっすら見える。最終連には読み手が想像する余地がたくさんあって楽しかったです。
0コメント有り難うございます。 書き手としては、最終連が一番粗削りで恥ずかしいです。同じことを繰り返し言い続けることは、詩を書いている安心感を得る為の方策かもしれません。言われてみればそうだな、ととても納得したのですが、繰り言の果ての最終連であって、まずゲロでも(失礼!)吐かなければそこまで至らなかった…。 難しいですが、コメントして頂いた部分を意識して書いてみますね。
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