正しい世界を神様が創りました
と教えられて
じゃあなぜ僕達はこんなに醜いの、と
思った拍子に頁で指を切った
今更に必死になって叫んでいる
美しさとは
神様が生まれるよりも前の感情だ
古ぼけた権威すら新品に感じられるような
そして
神様はなんの責任も取らずに
醜いと言って殺そうとした僕達のことを
旗手に挙げて再び戦おうとする
「間違った世界を正しく取り戻しましょう!」
Wikiが笑っている
もうそんな冗談が言えるのは
僕達の可愛いあの子だけ
痛みと血だけが自分のものだった
零れることもない涙だった
僕らは誰を殺せばいいの
こんな小さな切り傷も癒やせないままで
神様、と呼ばれたことのない神様
それが青空
言葉が全てを裏切ろうとした日
悲しみで死んだ
僕達は
恐る恐る手を伸ばす
未来という
絶望を飼い慣らすために
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作品データ
コメント数 : 6
P V 数 : 962.6
お気に入り数: 0
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作成日時 2023-07-05
コメント日時 2023-07-07
#現代詩
#縦書き
項目 | 全期間(2024/07/02現在) | 投稿後10日間 |
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2024/07/02 04時26分27秒現在
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こんにちは。 神様は全知全能の筈なのに、その神様が創った世界はなぜ、罪や醜さに溢れた不完全なものなのか、という問いは古くからあり、それについて様々な神学的な論議があるそうですね。 この詩では 「美しさとは 神様が生まれるよりも前の感情だ」 と語られていて、なるほどと思いました。 また、6連目の 「神様、と呼ばれたことのない神様 それが青空」 という表現も面白いと感じました。 でも青空が神様だとしたら、それは何が起こっても常に沈黙している神様であり、無情な神様なのでしょう。 そのことが末尾の 「未来という 絶望を飼い慣らすために」 ということに繋がるのかなと、そんな気がしました。
0いつも読んで下さって有難うございます。 今度も短くですが返信していきたいと思います。 ちょっと作者が書きたかったことを飛ばしてしまわれているかもしれません。 青空、といわれている神様は、言葉によって裏切られることを恐れて、 死んでしまうぐらいの悲しみを感じて、実際滅んでしまった、という下りです。 してあげたい、できるかどうか、以前に、もう死んでしまっているので。 無情であったなら、もっと長生きしたんじゃないでしょうか。そういう解釈をしています。 最後の連は書いた作者も理解が及びません。何を言いたかったんだろう。なんとなく手癖で書いたのでは、と思ったりしています。
0お話をきちんと理解できているか、不安ですが、 青空は、ケダモノたちへの慰めのためにうつくしいのでしょうか。 いつかはと、改心を促している? 色々想像できそうですね。 コメント有難うございます。
0許す、の意味が年々分からなくなってきて、 まだ、赦すの方が理解できるのです。 地球に優しい、とか、どれだけ思い上がってるんだよっていう、書き込みを見た事もありますね。 地球がお前らに優しいんだよ、って。 余談でした。 再度のコメントに感謝します。
0神様も僕たちも間違っていると言っておられるようですね。間違った神様以前の美が正しく、それは青空で、言葉を間違って使う我々に絶望して青空も死んだ、と。そして絶望の未来は、我々は飼いならさねばならない。Wikiについて出ていたので、「間違った世界」を検索したら、『コードギアス』というアニメのセリフがヒットしました。「間違っていたのは俺じゃない。世界の方だ」。そうそう、これだよこれ、と僕も思いました。ビデオを撮りためてあるので、観てみようと思います。真理なんてない、と哲学は言っているので、むしろそうしたもの(真理)からの解放を希望とできるんじゃないかと思いました。そういうものはない方が気が楽になると思います。
0コメント有難うございます。 真理、嫌いな言葉のひとつですね。なぜかは知りません。嫌いだからです。 自分の中にある、妄想を書いているだけですので、あまり深く考えなくて大丈夫です。 コードギアス、ピザ店とコラボしてヒロインがずっとピザ食べてるアニメ、 とその時点で面白くて追い掛けていません。良くないと思いつつ、そんな所ばかり見てしまう所があります。 世間話ですみません。Wikiはなんでしたっけ、映画で観た心無いWikiのイメージです。 「アイ、アム、ロボット」だったと思います。ウィル・スミスが主演でした。
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