作品投稿掲示板 - B-REVIEW

case


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こんにちは、かっこいいなって思いましたこの作品。 一つの聯のなかに、同じ言葉を何度も使うのは悪手だとあたしは考えているのですが(くどく感じてしまうので)、この作品ではそれがうまく機能しているように思いました。 1聯、「都市は連帯」と「都市の配管」が隣接していて、「連帯に悶える」という具体的イメージを読者に持たせづらいものを、都市をかけめぐるパイプラインにつなげているように思いました。 特に「人のいない真昼」という無人さを強調しておきながら、「連帯」をイメージさせるのはうまいなぁ、と。 また「一滴の誓い」と「真昼の誓い」は、「配管」「一滴」から液体のイメージと、「人のいない」「一滴」から孤高なイメージを絡ませつつ、砂漠ではなく「沙漠」であることから水の希少な状況を強調し、そうしたイメージが「誓い」という語に重ねられて行っているように思いました。 1聯で蓄積した「誓い」のイメージが、2聯では「涸れ果てた湖」「無限に広がる」という言葉で引き受けられています。あたしには、たった一滴の水が砂にしみただけなのに、乾燥した土地を潤していくイメージと重ねられているように読めました。 最終聯は「過ぎ去った夏」ではじまり「夏はもはや過ぎ去ることがない」で終わるので、二つの「夏」が異なるものを指しているのかと思いました。 はじめの夏が1,2聯でイメージされていた乾燥のこと(「死の永続性を砂に誓う」)、さいごの夏は乾燥から生命を取り戻すもの(「湖の誓いはほどかれて/物質の未練を救済していく」)と思ったのです。 ただ、「誰かの足音」「他の誰か」(「人のいない真昼」の終わり)は、生命の復活な気もするし、「誓いを解き明かすのは不可能で」は「湖の誓いはほどかれて」の逆を示しているような気もするし、びしっと読み切れないのですが、多義的な結末になっていて好きです。 (「多義的な結末」って言い方がどうかしらともおもうのですが・・・。) (誓い)

2017-02-19

こんにちは、「父」と「冬」のイメージで高村光太郎を思い出しました。 でも、光太郎とのつながりで何かを話すことはあたしには出来そうにないので、読んで思ったことを書きます。 冒頭からイメージがはっきりしているように思いました。 風の強い冬の日に父の墓参りに行き、父との記憶がよみがえり、記憶の中の父に語り掛ける。 とてもスムーズに展開していくなかで、たとえば最後から3つめの聯「渇ききった歯で私を消したら」という引っ掛かりもあって、ここで立ち止まって作品全体をもう一度見てみることも出来ました。(あたしはここで「私」の性によって読みが大きく変わるなあ、なんてぼんやりしているだけでしたが) タイトルも好きです。最後から2つ目の聯や最終聯と「つきすぎ」ているように思いましたが、これは好みかと思いました。 (藁の家)

2017-02-19

こんにちは。この作品好きです。 冒頭のひらがなの読みやすさ/読みづらさのリズムがとてもいいなと思い、そのまま最後までいっきに読めました。 たとえば「わたしはわたしたかった」を「私は渡したかった」「私は私、集った」「私は渡した、勝った」とか。こういった漢字変換や読点の位置が、読みながら無数に生じていくのがあたしには心地よかったです。 こういう読み方で読みはじめられたからか、今まで苦手だった絵文字もひらがなを漢字に変換するのと同様に「変換」を行えたのは個人的に面白かったです。 作中の固有名詞についてはわかりませんでした。ただ、こないだKindleのを読んでも思ったのですが、のびのび書いているように思いました。以前より。その「以前」がいつを指すのかわかんないけど。 (映画)

2017-02-19