作品投稿掲示板 - B-REVIEW

横山大輝


投稿作品数: 0
総コメント数: 2
今月は0作品にコメントを付与しました。
プロフィール
記録
プロフィールはありません

横山大輝の記録 ON_B-REVIEW・・・・

titleベットの上の赤子、スマートフォンを浴びる 群青を手のひらで、そのまま掴んでいそうな君のその 優しいような眼が怖い。 何者かのイニシャルを、秒針は掴んで離さない 腐りかけの果実は、気圧に滲んでゆく 海はそれらを気にしていない、気づいていない そして、屋根の上の眼球 (ドビュッシーの音楽) わたしは知っている。 壊れかけの永遠が路地裏に転がっている。 陽射しがすうっと、コンクリートに入り込む 勝手に巡る、何もかもが攫ってゆく (スクロールする右脳) 次の一瞬には カーテンが開く、あくびをする、長いまどろみのあと 長い気絶、あまりに深い静寂と鬱没とした月と街 木漏れ日は、 幼い頃のわたしを、まだ殺してくれない。 (「びーれびしろねこ社賞」 応募スレッド)

2021-12-17

title夕立のあと 正四面体に広がる水彩 かるく       軽く 揺らいでいく価値観は、まだ時間を進めていない けむり          バス停  ・煙が上がる、雨上がりの住宅街   誰の顔も写さない河に、目を沈める   手についたインクは、現象を歪ませて   空気の味は、遺伝子に溶けてゆく 軽く 軽く 軽く 軽く 軽く 軽く 軽く 軽く 軽く 軽く 軽く 軽く さみしい つめたい 夢の 水晶は 抱えきれぬほどに けむり けむり けむり けむり けむり けむり けむり けむり けむり 木々の梢 靄がかかり 私は私の住む惑星を疑う お前はお前の命を疑う バス停 バス停 バス停 バス停 バス停 バス停 バス停 バス停 バス停     あの日、いく当てもなく乗った車両     たくさんの影だけが揺らされていて     私たちみんな、忘れ物はないような顔していたけど     その中で、     涙を流していたのは?感情を押しつぶしていたのは?     いのちを失っていたのは だれ? (降ります、の、ボタン、おす  人差し指、やわらかそうな、その  肉が離れる、音がする、風が  気持ちよく、入ってきて、バスの  アナウンスは、行き先を、ようやく、告げた。) (「びーれびしろねこ社賞」 応募スレッド)

2021-12-17