作品投稿掲示板 - B-REVIEW

耳原耳彦


投稿作品数: 2
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自作曲の歌詞及び現代詩を掲載していくつもりです。 コメントをすると詩がageられてしまうシステムのようなので、お礼コメントは致しません。他のコメント対応についてはこの枠で致します。ご了承ください 「月のひたい」について 動画が再生されないとのご報告を頂きました。恐らく何かがおかしいのだと思いますが、当方機械に疎く、見当がつきません。すみません。次回動画付きの詩・歌詞をうpする際は気を付けます。

耳原耳彦の記録 ON_B-REVIEW・・・・

投稿者の燈火

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疲れ果てた人間は動物に似てくる。いや、元より人間は動物である。だとすれば、人間らしくなくなっていく、のだろう。この詩は、その人間性とでも言うべきものが、一枚一枚服を脱ぎ散らかすように剥がれ落ちていく様を見事に描写している。最後の一行、「アーメン」の一言が、残り僅かな彼の人間性を伴って、ため息のように吐き出される。かくして彼は動物となる。 (退廃的青年の降誕)

2020-11-11

いい詩だと思う。そしていい死だとも思う。 死というのは本来悍ましく、汚いものだということを思い出す。 あらゆる動物は綺麗なままでは死んでいけない。 人間もまた、肉体を持つ以上動物の宿命からは逃れられない。 現代の葬儀における死体は綺麗なものが多いが、 一方、飾り立てようのない悍ましい見た目の骸もまた確かに存在する。 残酷だが、これが死の真実だとあるいは納得できるかもしれない。 しかし愛する者がそうなったとしたら? この詩はそう言ったことを語っていると思う。 愛する者の悍ましい骸はどんな温度の火で清められても、 見たものの心に一種の穢れとして残り続けるのだろう。 そして生活の中で、何度も繰り返し繰り返し不意打ちのように訪れては 残されたものの耳元で死の真実を囁き続けるのだろう。 死とは本来、そういうものなのだ。生活の一部なのだ。 そういう死は、飾り立てて覆い隠した見知らぬ死よりは余程いい。 故にこれはいい死だ。そしていい詩だ。 (いつも窓辺じゃ寂しいでしょう)

2020-11-11