たのしいおもいでも、つらいきおくも、ほろにがく反芻する。むさくるしく空虚な嘘の中心に足を運ぶ なんども。ざわつかせる世界もこの胸も、白い目で見る明けの明星の強さに趣を見つけるには
目障りな目的地を退去させよ ただ当たり前に等しい月出したその陽よ反逆せよ
ここは住めば都 どんな街でも、現場は水嵩近く美術館にあり、賑わいを魅せるドブ川の繁華街を吹き抜ける いわゆる寄る辺なさとして雑魚寝している。空き地における楓の二重人格の処分は ロケーションも完璧なくせに誰も振り向かず、毎回あっけない幕切れで日記帳の片隅にひっそりと描かれるはずだ
けれど魅惑的お化け屋敷に変わる、ように繰り返し冷静さを欠いた重力が蔓延する なら花鳥風月の、不透明な気分の大草原の演説にただ耳を澄まし不貞腐れる。そんな辛気臭いのかもしれない、ゆとりがない手を当て 肌に合わない型を破る、水平線にこだわる闇が言う、若葉だけがぐいと駆動するのだ
口直しする性交症と手相占いの話題が 経済的にも社会的にもなれない反面教師と頬を撫で、愛情表現も雲隠れの他界した奴隷と執着する美徳はどこか、達観した無言の大洪水を引き起こした、孤獨と滑舌を活版印刷する
ここがホームタウン、影も形も魑魅魍魎、忘却曲線の最中にあり
裸足に対し厭う、見しらぬ惑星の領域に散らばる悪性は、塗装が剥がれレンズを向けてしまえば、木工の船を操る依頼者が小さく古いキッチンを跨いで、インチキめいたインスタントコーヒーと 深海魚の思春期と嗅ぎつけた、早朝のまな板の上にいったい
愛書暮らしのカルト集団みたいなときの消しゴムで、影響を漂白し投光する放課後の寄せ集め、ノアの方舟に宣って移行するバカ者共が童話みたいに
弔いの唄を焼却するにただ、あのときの菜の花が咲く河川は移ろい、暮れ泥む永久凍土は水増しされる途中にあり したがって朽木、炙り出しの挨拶の成功例は空腹のまま不明だった
いまにして喉元すぎればとまぼろしと説明するひとさらいの。みなさん例えばとダンスホールの暑さが和らぐような 軌跡や停留所の影響を述べたら、たまり場的ジオパークの幕切れが用意されるという
小春日和のいちにちの 閑散を濃淡と騒めかせる、あてどもない作業風景の意味、代わり映えもしないくせにうってつけの出会い、その日を最期に嘲笑う
おぞましいほど消耗品の日常はつとめてやわらかな圧着で大差なくひっついて、季節外れのながしかくに声を枯らして取り組まれる 無資格に目を盗んだ作用点の、波風だけが立つ、それが――野良犬でも飼い猫でも
〈ゆれて ゆれて、よこたえて ぶれておちる。〉
作品データ
コメント数 : 6
P V 数 : 1282.1
お気に入り数: 0
投票数 : 1
ポイント数 : 6
作成日時 2022-07-13
コメント日時 2022-07-17
#現代詩
#縦書き
項目 | 全期間(2024/11/23現在) | 投稿後10日間 |
叙情性 | 2 | 2 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 4 | 4 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合ポイント | 6 | 6 |
| 平均値 | 中央値 |
叙情性 | 2 | 2 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 4 | 4 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合 | 6 | 6 |
閲覧指数:1282.1
2024/11/23 18時58分37秒現在
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多重人格は比喩でなく実存し、多角的な視野を持ってしても現し得ない。 宗教は美ではないが宗教学者は美的なものを好む。 空にビロード、空き家に天使。
0タイトルの雰囲気がいいなあと思って読み始めました。 私には使っていらっしゃる句読点の意図が気になってしまい、読みづらかったです。 もう少し精進します。
0オーケストラ級の量感で迫る読経、個人的にはそんなイメージだった。スピ系高僧ポエマーでしょうか。 俗世との隔たりを生じるほど内的世界のスピーチに終始しているようも見える。やや観念的。作者は哲学が好きそうですね。ストイックに理をこねくり回す生真面目な人だろうと勝手に想像する。 とはいえその高度な瞑想は、読者が追いつけないスピードなのかもしれない。そこが優しくない作品
0柳煙さまコメントありがとうございます。書き手はただモノとして置いて行くだけで正解はありません、答えを求めるのはいつだって読み手様でありますので読み解きは何時だって自由でしかありません、そのノリと感性でどしどし自分の詩にしちゃってくださいませ。空にビロード、空き家に天使。素敵です゚+.゚(´˘`人)゚+.゚
1かずやさまコメントありがとうございます。指摘の通り句読点を 視点/思い/キャラの、それは読み手様の、思うようにすきに切り替えられるつもりで、ひっかかるように置いています。その意図は読み手様自身が自由に組んでいただければと思ってやっていますからわかるようには書いてません、ただつらつらとらくに引き込ませ同調させるために言葉を選んでいるわけではないのです、がやはりただ読みづらいだけなのかもしれませんね。タイトルお褒めいただきありがとうございました。
1自由美学様コメントありがとうございます。私の姿は生真面目なポエマーとしてあなたに映りこんだのでしょう。それをとても面白く感じます。未だ周りを見る余裕も誰かに伝わるような言葉にも到達できておりませんし、今の私には読み手がついてくるようなやさしい詩はどう足掻いても書けませんので…不出来なものでありますが、これは現実であれ虚構であれその瞬間の思いでしかありません。ですからそうですね、高度な瞑想ではなく私ながらのわがままがすぎる吐瀉と言ったものですが。ぶっちゃけてしまえば こういったものが引っかかる方たちに 好き勝手に説いて何かしら面白く感じていただければと思っています。そしてなんであれこうした一期一会、お読みいただき相手様の率直な想いをコメントくださるものですから、この場をとても楽しく思っております |ᴗˆ )
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