フィラデルフィアの夜に XXXⅡ - B-REVIEW
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PICK UP - REVIEW

大人用おむつの中で

すごい

これ好きです 世界はどう終わっていくのだろうという現代の不安感を感じます。

硬派な作品

萩原朔太郎や中原中也のエッセンスを感じます。

千治

体験記『呆気ない宣告』

それはあなたの現実かもしれない。

大概のことは呆気なくドラマティックではない。そうした現実の丁寧な模写が作品に厚みを増している。

ほば

世界は自由だ━不死━

わかるということ

あなたにとっては何が、その理解が起きるピースになるだろうか?

ほば

ふたつの鐘がなるころは

鐘は明くる日に鳴る! いつでもそうだ!

運営在任中に出会った多くの作品の中のベスト。決して忘れない。

yasu.na

良い

シンプルに好き

あっす

パパの日曜日

パパの日曜日

いい

明林

終着点

生きる、その先に死地はない!

美しくさわやか、そして深い意味が込められたシーン、均衡の取れた心情と思想、強い意志で最終連へと迫る引き締まった展開、我が胸にこの詩文を抱いて!

yasu.na

九月の終わりを生きる

呼び覚ます声

夏の名残の暑さが去ろうとする頃、九月の終わりになると必ずこの作品のことを思い出す。

afterglow

こっちにおいで

たれかある

たそがれに たれかある さくらのかおりがする

るる

詩人の生きざま

言葉と詩に、導かれ救われ、時に誤りながらも、糧にしていく。 赤裸々に描写した生きざまは、素晴らしいとしか言いようがない。

羽田恭

喘息の少年の世界

酔おう。この言葉に。

正直意味は判然としない。 だが、じんわりあぶり出される情景は、良い! 言葉に酔おう!

羽田恭

誰かがドアをノックしたから

久しぶりにビーレビ来たんだけどさ

この作品、私はとても良いと思うんだけど、まさかの無反応で勿体ない。文にスピードとパワーがある。押してくる感じが良いね。そしてコミカル。面白いってそうそう出来ないじゃん。この画面見てるおまえとか、そこんとこ足りないから読んどけ。

カオティクルConverge!!貴音さん

あなたへ

最高です^ ^ありがとうございます!

この詩は心に響きました。とても美しく清らかな作品ですね。素晴らしいと思いました。心から感謝申し上げます。これからも良い詩を書いて下さい。私も良い詩が書ける様に頑張りたいと思います。ありがとうございました。

きょこち(久遠恭子)

これ大好き♡

読み込むと味が出ます。素晴らしいと思います。

きょこち(久遠恭子)

輝き

海の中を照らしているのですね。素晴らしいと思います☆

きょこち(久遠恭子)

アオゾラの約束

憧れ

こんなに良い詩を書いているのに、気付かなくてごめんね。北斗七星は君だよ。いつも見守ってくれてありがとう。

きょこち(久遠恭子)

紫の香り

少し歩くと川の音が大きくなる、からがこの作品の醍醐味かと思います。むせかえる藤の花の匂い。落ちた花や枝が足に絡みつく。素敵ですね。

きょこち(久遠恭子)

冬の手紙

居場所をありがとう。

暖かくて、心から感謝申し上げます。 この詩は誰にでも開かれています。読んでいるあなたにも、ほら、あなたにも、 そうして、私自身にも。 素晴らしいと思います。 ありがとうございます。みんなに読んでもらいたいです。

きょこち(久遠恭子)

カッパは黄色いのだから

良く目立ちます。 尻尾だけ見えているという事ですが、カッパには手足を出す穴がありますよね。 フードは、普通は顔が見えなくなるのであまり被せません。 それを見て、僕はきっと嬉しかったのでしょう。健気な可愛い姿に。ありがとうございました。

きょこち(久遠恭子)

永訣の詩

あなたが出発していく 光あれ

羽田恭

あなたには「十月」が足りていますか?

もし、あなたが「今年は、十月が足りてない」と お感じでしたら、それは『十月の質』が原因です。 詩の中に身を置くことで『短時間で十分な十月』を得ることができます。この十月の主成分は、百パーセント自然由

るる

だれのせいですか

どんな身体でも

どんな自分であっても愛してくれるか、抱きしめてくれるか、生きてくれるか SNSできらきらした自分だけを見せてそんな見た目や上辺で物事を判断しやすいこんな世の中だからこそ響くものがありました。例えばの例も斬新でとても魅力的です。

sorano

衝撃を受けました

ベテルギウス。まずそれに注目する感性もですが、詩の内容が衝撃。 猫。木。家族。犬(のようなもの)。女の子……。など、身近にあふれている極めて馴染み深いものベテルギウスというスケールの大きいものと対比されているように感じられました。

二酸化窒素

ずっと待っていた

渇いた心を満たす雨に満たされていく

afterglow



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フィラデルフィアの夜に XXXⅡ    

 フィラデルフィアの夜に、ラジオが止まります。  スピーカーが、テレビが、パソコンが、携帯電話が、そしてラジオが。 見えない電波や内蔵されたデータによって音をその体から出します。 なんていう事のない夜の事です。 いつもと同じように動き続けていた、その機械たち。  音が止まる。  その瞬間。 街から音が消えたのです。 停電したわけでもなく、光だけは煌々と人を道を、街を照らし続ける。 充電や電池で動く、携帯機器でさえも。同じく、光だけ放ち、沈黙する。 パソコンやテレビの画面もまた動き続け、動きは音だけが止まっている。  聞こえていたエンジンやモーターでさえも、しん、と鎮まり返る。  人々の戸惑いの声だけが、街に微かに聞こえる。  音がする。 口をつぐんだ機械たちから。 それはごく一部のスピーカー、テレビ、パソコン、携帯電話。 あと全てのラジオから。 小さく。  ぶち 千切れる音。  そろり 静かに動く音。  そろりそろり。 大量に何かがゆっくり動いている。  そろりそろりそろりそろりそろりそろりそろりそろりそろりそろりそろりそろりそろりそろりそろりそろりそろりそろりそろりそろりそろりそろりそろりそろりそろりそろりそろり  音を放つ穴々から、色様々な針金が這い出してきた。  長い芋虫の如く、小さな蛆虫の様に、時に毛虫同然に。 針金がラジオ等の穴から這い出して来る。 それは地面を床を、埋め尽くすほど大量に。  混乱する人々。 絶叫や針金を攻撃する音がまた聞こえる。  針金は気にも留めず、歩みを止めた。 針金は、形を変える。 人に、多くの針金が寄り集まって人の姿に体を変えた。数百人分の人の姿に。  その姿で、手を合わせた。 一斉に、針金たちは合唱した。  声が、言葉にならない針金たちの歌が、街を支配する。 それはどれほど続いたのか。 短いようで永い時間が過ぎて。  声が、歌が終わりました。 針金の人は溶け出す様に姿を失います。 波打つように、その場から去って行きます。 元のごく一部のスピーカー、テレビ、パソコン、携帯電話。 あと全てのラジオへ。  音が戻ります。 街の音が元に戻ります。 スピーカーが、テレビが、パソコンが、携帯電話が、そしてラジオが。 見えない電波や内蔵されたデータによって音をその体から出します。  なんて事のない夜になるはずだった夜。 針金たちの聞き取れない歌が、轟き渡りました。  その夜、針金たちがなぜ這い出し歌い出したのか、誰にもわからないまま。


フィラデルフィアの夜に XXXⅡ ポイントセクション

作品データ

コメント数 : 7
P V 数 : 1017.9
お気に入り数: 0
投票数   : 1
ポイント数 : 0

作成日時 2022-07-07
コメント日時 2022-07-18
#現代詩
項目全期間(2024/11/23現在)投稿後10日間
叙情性00
前衛性00
可読性00
エンタメ00
技巧00
音韻00
構成00
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 平均値  中央値 
叙情性00
前衛性00
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 エンタメ00
技巧00
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構成00
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閲覧指数:1017.9
2024/11/23 18時53分17秒現在
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    作品に書かれた推薦文

フィラデルフィアの夜に XXXⅡ コメントセクション

コメント数(7)
武下愛
武下愛
作品へ
(2022-07-07)

そろりが蛇足かもしれないです。

0
羽田恭
さんへ
(2022-07-09)

じつは小説家になろうの企画で、ラジオを題材にしたホラーを募集していまして。 それで書いた作品になります。 ラジオの中にある針金、と言う所から考えてみました。 言葉にならない物を送れたようで、よかったです。

0
羽田恭
武下愛さんへ
(2022-07-09)

何かが大量にゆっくりとやって来る、というのを表現したかったのです。 少ししつこすぎましたか。

0
湖湖
湖湖
作品へ
(2022-07-09)

面白かったです。元に戻るところに著者の優しさを感じました。機械の逆襲ですね。スーパーコンピューターを二台、会話をさせていたら、しまいに人にはわからない言語で話し始めた、ので慌てて止めた、とかいうやばいニュースを以前に読んだ戦慄を思い出しました。

0
いすき
作品へ
(2022-07-18)

いわゆるホラーっていう感じではないですが、びっくりしました。 あと私は「そろり」は良いと思いました。 AIっていうか、インターネットが何を考えているかわかったらきっと面白いですよね。 ゴリラは高い知性を持っていて、手話で人間とコミュニケーションできることもあるらしいです。 で、私はゴリラから見た人間史はどのようなものか知りたいと思いました。 ジャングルに住むゴリラの一族をインタビューして、太古の昔から語り継がれているかもしれない、いろいろな伝承を知りたいです。 インターネットはARPAがその原型を生み出した瞬間から今日まで、 システム全体がシャットダウンするということは一度もなく続いているらしいです。 それが1960年代とか70年代のことだから、まあまあ経ちますよね。 べつに目新しい発想ではないですが、私はインターネットを擬人化して、 どんなことを考えているか教えてもらいたいと思っています。 すみません、関係ない話ですが、そういうことを思い出しました。

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羽田恭
湖湖さんへ
(2022-07-18)

ラジオなどに組み込まれた金属も、そう苦痛ではない気がしたのでこうしました。 あと、元に戻らないとしまりが悪い気がしたので。 機械が何を考えているのか、動物が何を考えているのかを察するのより難しいですね。

0
羽田恭
いすきさんへ
(2022-07-18)

他にこういうのを書いた人はいないかもしれないですね。 その点でも成功していると言えそうです。 インターネットの擬人化! あらゆるものが擬人化されてきた昨今でもない、いい発想ですね。 しかし、下手すると神様を人間が作ったみたいな事になるかもしれないので、上手く調整しないといけなさそうです。

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投稿作品数: 1