別枠表示
明日の天気を考える
考えることは苦痛だ 今日の夕飯の献立も 自分の進路も どうして空が青いのか どうして人は死ぬのか そのどれもが なんだかすべて大事なもののような気がして でもやっぱりぜんぶ虚しく感じてしまって サイドミラーに映る自分も 女優ミラーに映る自分も どれも私で どれも別人に 考えてしまう 辛く悲しい過去があった 希望溢れる未来が見える 真っ青なお皿に盛り付けたカレーに 木のぼおるに入った筑前煮 こぼれ落ちる木漏れ日 工事中のビル どうでもよかった 道端に転がるレモンサワーの空き缶 子供の抱えたテディベア すれ違う車 目の前で点滅する青信号 素敵なものに見えた 全部いらない 必要ない 全てだいじで 不可欠なもの もうどうすりゃいいんだばかやろー
明日の天気を考える ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 832.3
お気に入り数: 0
投票数 : 1
ポイント数 : 1
作成日時 2022-03-25
コメント日時 2022-03-28
項目 | 全期間(2024/11/23現在) | 投稿後10日間 |
---|---|---|
叙情性 | 1 | 1 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合ポイント | 1 | 1 |
平均値 | 中央値 | |
---|---|---|
叙情性 | 1 | 1 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合 | 1 | 1 |
※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
人生でアンビバレントな気持ちを味わうことはよくあります。でも、どうせみんな死ぬんだからなにごともなくどうでもいい、というのは事実でありつつも、それでは生きられないのも事実です。充実して生きられるといいですね。感じる、ということに、感じすぎると、麻痺したり、するものですね。
1退廃的ですが、魅力のある文体ですね。村上龍さんの処女作「限りなく透明に近いブルー」を思いだしました。オシャレな退廃さ。大好きです。
0「もうどうすりゃいいんだばかやろー」「考えるのは苦痛だ」といいながらここまで考えたのだから後は、行動に移すだけだ思います
0