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泳ぐ器
空の器に注がれる異人 海洋性を充たした硝子は 分光する、底に滲む 祖父の面影が伸びてゆく 青年期のクロール、 上腕のスペクトル、 放射状に振られる合図は 私の知らない言葉。 別れのようであり 招きのようであり 溢れるのは、温度をもつ 朝と夕に焼けた飴色。 私は近づき、そして 遠のく。何処までも 父祖の面影は異人のまま 空へと伸びる クロールする。
泳ぐ器 ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 1283.4
お気に入り数: 0
投票数 : 0
ポイント数 : 3
作成日時 2018-12-23
コメント日時 2018-12-28
項目 | 全期間(2024/11/23現在) | 投稿後10日間 |
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叙情性 | 1 | 1 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 1 | 1 |
技巧 | 1 | 1 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合ポイント | 3 | 3 |
平均値 | 中央値 | |
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叙情性 | 1 | 1 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 1 | 1 |
技巧 | 1 | 1 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合 | 3 | 3 |
※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
祖父の面影が伸びていく。父祖の面影は異人のまま/空へと伸びる。などの直系の祖先への言及がとても良い。祖父や父の面影はいつだって謎めいている。同時にノスタルジーの彼方へ封印されるものだ。そんな僕の感慨を引き起こすほどこれらの記述は良く出来ている思う。
0プロにみせたら絶賛されるんじゃね?ワイは審美眼ないから読み取れないけど、たぶんすごいと思うます
0前半のつかみバッチリやもんなこれ。 空の器に注がれる異人 海洋性を充たした硝子は 分光する、底に滲む いいじゃん。いいじゃないですか
0でもずるいなあ、とも思うねん ていうのは、それっぽい不思議な文句並べればいいのかな、と思っちゃうからや。でもまあ、それも難しいんかもしらんけどな
0勝手な注文だが、こういったまさに現代詩ってのとの比較だったら前作「あらかじめ喪われた、《角》へ。 」(https://www.breview.org/keijiban/?id=2578)のほうがいいなぁと。前作はマイナス点もあったがプラス点もあった。これは優等生すぎる。
0ほら、俺あってるじゃん?
0オオサカダニケ様 「ほら、俺あってるじゃん?」 の発言も、合評マナーには即しているとは捉えられませんので慎んでくださいませ。
0すごく動きのある作品ですね。伸びていく、クロール、放射状、近づく、遠のく、という流れがリズム良く入ってきます。自分の血筋を思うときに現れてくる父祖への不思議な感慨、知っているようで知らない近くて遠い人たち。巧みに描かれていると感じました。
0stereotype2085さんへ 丁寧にお読みいただき、ありがとうございます。私側が意図した主題に関してはあなたのお読み下さったところでおおよそ合っております。これを励みにより精進致します。 オオサカダニケさんへ 批評ありがとうございます。この作品は前回の反省から「ビーレビではもう少し素直に書くべきか」と降りてきたフレーズとそこから汲んだ主題性とのリアルタイムでの対話で書いた作品なので、ただ「それっぽい」自動筆記まがいでこうはならないと思います。 あと、最後に渡辺さんの尻馬に乗ってしまった時点で「ああ、この人は主体的に作品を読むことが出来ない人なんだな」と思いました。反骨の詩人を演じているようで、結局は誰かの支えなしには暴れられない臆病な人なんですね。あなたの作品の読みごたえのない理由がよくわかりました。あと「合ってるやん?」に関しては「よく読め渡辺さんと論点ズレてるぞ」と申し上げておきます。 最後に、私からあなたにイントラクションを授けます。「カラテなき破天荒キャラは実際サムイ」。 これが少し前のネット詩界隈なら今頃あなたは方々から殺されてます。そもそもカラテが足りない。 渡辺八畳さんへ ようやくまともな批評をありがとうございます。あまり評価しない作品には露骨に雑なコメントになるあたり、この人キュレーターの自覚あるのかなと思ってましたが安心しました。文極に比べてピースフルな方向のはずだったビーレビを半端に殺伐とさせるのは何がしたいのか、そもそも自身の破天荒キャラに酔う以外に何も考えてないのかなと思ってましたごめんなさい。 正直、今のビーレビのシーンを掴みかねていて、自分の手札のどれをどう使うべきかを模索しています。うまく此処にハマる感じを試行錯誤する所存です。精進します。 かるべまさひろさんへ 優しい方ですね。その人間性は嫌いじゃないです。出来れば作品も読んで欲しいです。 帆場蔵人さんへ 批評ありがとうございます。今回は淀みなく読みやすい流れ、リズムに乗って叙情と主題がすっと入る感じになればいいなと思っていたので、そのようにおっしゃって頂けて嬉しいです。 精進致します。
0なゆた創さん 僕は自分で自分を優しいと思っています。だから人間性はそんなによくありませんよ。恐縮です。 作品の感想ですが、 「分光する」がとても好きです。 端的に言うと、僕は露天のプールで泳ぐ男の筋肉を見たら、この詩のような印象を持ちます。 そのなかで、光の描き方が好きです。僕には新しい視点でした。 この詩はこの詩で書ききれてると思います。 あえて欲張るなら時間を凝縮させたような行も読んでみたくなりました。 でも緩やかさを損なう気もしますし、また別の詩を読めれば、と思いました。 あまり批判に用いる語が発生しないので、昔から授業レポートも詩側の語になってしまいまして… 分析的な反応を期待されていたら申し訳ありません。面白かったです。
0降りてきたフレーズっていうのめっちゃわかるわ。やっぱ、「詩を考えよう」として、色々考えてるうちに降りてくるものなんやろなあ。
0①リアルタイムでの対話ってどういうこと? 「結局は誰かの支えなしには暴れられない臆病な人なんですね。」だと??そうなんすよ。文学とか絵画も批評とか全然できないんですよねえ。ただルミライを見つける力が人並ちょい下(偏差値45)ぐらいはあるだけですな。ほんで、なゆた氏がムキになったのは、なゆた氏自身のコンプレックスがそこにあるからでしょうね。例えば東大生は賢いにも関わらず、各大学の偏差値をめっちゃ気にしたりするらしい。勝ち負けは置いといて、優れていても劣っていてもコンプレックスを持つことはある、ということらしい。まあそんなん知ってるか。 怖すぎて草。空手ってワードが出てきたから特定されたんかと思った。てかワイの書いた文って読みごたえないんかなあ。ショックじゃん?現代詩フォーラムに3作ルミライ投稿したから読んでクレメンス。たぶん感動するで、論理のでっちあげが美しすぎて。もはや数学やで
0一定の水準を保った作品であることは自明として話をしますが、良くないと感じました。まず音が悪い。また比喩も悪い。「別れのようであり / 招きのようであり / 溢れるのは、温度をもつ / 朝と夕に焼けた飴色。」などは、文○極○の某氏を馬鹿に出来ない程度には出来が悪いです。結局「異人」を「祖父」につなげるのも別に何だかなあという感じで、目も当てられないほどへたくそというわけではないが全く面白くない、そんな作品でした。
0解説してほしいわほんま。解読できないねん。解説さえすれば完備殿もほめてくれる可能性あるで
0なゆたが俺に言いたいのは守破離のことやろな。でも詩においてどんなことを学んだらいいかわからんねん。プロの詩集読んでもクソとしか思えないからな。この本で学べ、とか教えて
0オオサカダニケ様 まず受け売りなんですが、ゲームを作りたいならゲームなんてやらずに本を読むべき、という言説が昔ありました。 詩を学ぶのに詩を読むのは、なんとなく理に適っているようで、根拠がないようにも思えます。 自分は演劇をやっていたので、演劇をいっとき破産しながら観ていたんですが、当時の「演劇界の現在の状況」がわかっただけで、演劇とはなにかを学べたとは思えなかったですし、今でもプロの演劇もクソから感動するものまで玉石混交に感じています。 詩も、そうなんだろうな、とは思っています。 クソじゃないと感じる世界の諸々を見つけて触れればいいんじゃないんでしょうか? 僕はこのサイトで荒らしまがいのコメントをすることや、ルミナスラインがないと感じられる詩の存在を否定するような言葉は断固として認めませんが、わざわざクソだと感じるものに反応し続けてもストレス溜まりそうです。 オオサカダニケさんは、幸い会話が成り立っていますし、コメントの文法もおかしなことには皆目なっていませんし、他の方から一定の人気もあるので、あまり他人に惑わされずに、詩を書いてもらえたら一番うれしいです。
0ルミライ思いついたから1月1に投稿する
0なゆたさんって文学極道のなゆたさんですか?もしそうなら失礼した事を謝ります。私一人で「危ない、危ない」と騒いでご迷惑をおかけして申し訳ございませんでした。人違いでしたらスルーしてくださいませ。感想に移ります。 >異人 >祖父 >青年期 この三つの言葉が変わっても成立すると感じました。私自身、お金を戴いて歌を歌うのですが、恋愛の歌であっても思い浮かべるのが、思い出の方(秘密)だったりします。成立させる為の事を意識したかは別にして、入れ変えて成立するというのは、それだけの可能性が可能に成る事です。誰も書いて無いはずなので、新しい視点だといいのですが。
0>別れのようであり >招きのようであり >溢れるのは、温度をもつ >朝と夕に焼けた飴色。 ここは実に見事だなあと。精確で洗練された、優雅とさえ言いたい鮮やかな印象を受け取りました。 冒頭から前半部はモダニズム詩の筆致を連想しましたが、古風に響くのはスタイルよりも選語の生硬さによるものでしょう。読んでいて結ばれるイメージが獏として明瞭さを欠きます。結尾の投げ出し方は素晴らしい。気持ちよく空間が拡がる思いがします。(印象評のみのライトレスで申し訳ありません。)
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