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ノイズ
夜はかわいくないよ。 足の裏に刺さったトゲのその色、悲惨 昨夕からちびちびと降り出した雨によって 都会はでっかい湖となった わたし 部屋の窓が閉まっていることを確認し、 ベッドサイドに置いてあるぬるくって、 あまいミルクを飲んだあと、 眠りに就こうと目を 閉じたのに塞げない両手があるにもかかわらず耳を塞げない 隣人の眠りの宴は愉快ですこと。 わたし 未だに眠れずシガレット午前四時 お気に入りの銘柄のその色、緑 吸いすぎたせいで 無味に近い かわいくないよるに かわいげのないないわたしは 平和な夢を見ることをゆめみたい あまりにもつよいこの滝雨世界から 逃げずにあさい呼吸をしていたい、痛みなんて、忘れて。
ノイズ ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 1109.6
お気に入り数: 0
投票数 : 0
ポイント数 : 0
作成日時 2017-04-30
コメント日時 2017-05-16
項目 | 全期間(2024/11/23現在) | 投稿後10日間 |
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叙情性 | 0 | 0 |
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※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
夜はかわいくないし きみはかわいげもない 棘を抜いてあげたいと夕暮れに ベッドの脇から引き出した 足首が両手を嫌って 平和な夜に~♪とハミングしている 雨がパランパランとビートを重ね出したころから 僕がきみが 眠らない夜が始まったんだ amagasasasiteさん、毎度投稿有難う御座います。返詩を書いてみました。
0拝読致しました。 アンニュイな雰囲気を纏った作品ですね。
0眠れない夜。ちびちびとふっている雨、なのに、まるで自分が孤島に取り残されているような、水の底に町全体が沈んでしまったような感覚。足裏のトゲ、この、命に関わらないけれども実にうっとうしくて痛くてうんざりする、そんなやっかいなものが、心のトゲとして最後にもう一度、現れるような気がしました。
0夜はかわいくない、から始まって流れていく、比喩の硬さも程よく、選語も滑らかでいいですね。 本作は何よりも始まり方がいい。ノイズって何? というタイトルから、夜の可愛さから、雨の話にもつれ込む。そこから都市、湖への緩やかな広いイメージのつらなり、ミルクを挟んだ後で、宴会(都市)のイメージ、からお気に入りのシガレットが無味に感じる、という所でストレスの消し方の対比があって、そこから滝雨のイメージを世界の名付けてしまう、この疲れ切った感じ。 止まない雨はない、とはいうけどそんなの嘘で、ノイズの絶えない都市はまるで湖のように皆のストレスを底にたたえながら機能し続ける終わらないスコールの中にある世界だと言われたような気がします。本作の言葉が身に染みる方は結構いるのではないかと思います。まるで、一杯のミルクを飲んだような気分だ。
0三浦果実さんへ きみにぬるい紅茶をあげる これが僕のほんのすこしのやさしさだ 嫌ならその怒りを声荒げなよ 発狂すれば、失神したように、 きっとふたりで眠れるから 返詩ありがとうございます。三浦さんからの返詩に返してみました。
0ユーカラさんへ 読んでいただき、どうも有難うございます。 もどかしく、眠れない夜はどうしようもなく鬱々としていて。そんな日々の体験を詩に起こしてみました。
0まりもさんへ 眠れない夜、しかも外は雨。こういう時って何もかもが不快に感じるんです。 足裏のトゲでうんざりするも、部屋の電気を点けてまで取る心の余裕がない。 そんな自分はきっとかわいくなんてないだろうな…と想像して描いてみました。
0hyakkinnnさんへ 疲れ切った”かわいげのない”わたしは、生きづらい社会の中で色んな物事をなんとなく諦めながら生きています。止まない雨はないと明るい顔でいう人もおそらく大勢いて、私もそう気楽に考えられたらな、と思うこともあります…。 たまに現実から目をそらして(痛みなんて、忘れて。)生きてみたいな、と。
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