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私は良心
私は空高く飛んで 今や常識越えてしまった 良心の翼広げて 壊れた心ぶら下げて 飛んでいた 妥協に妥協を重ね 我慢の鍵全部締めて 肉体に 残った良心 いずれこの翼は折れて 地へ落ちてしまうのかな でも私は良心だけはあった 私はもはや良心だった 良心が残った 私が良心だった 良心が死んだ時 私はどうなるのだろう 私も死ねばいいかな そうしたら私は 完全に良心そのもの 地に 落ちる音は 良心の音だ
私は良心 ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 1219.4
お気に入り数: 0
投票数 : 0
ポイント数 : 0
作成日時 2018-09-24
コメント日時 2018-09-29
項目 | 全期間(2024/11/23現在) | 投稿後10日間 |
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※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
はじめまして。「私は良心」を拝読しました。 ストンと腹に落ちる内容である一方で、「良心とは何か?」という問いに自分自身が答えられずにいます。 この詩でいう「良心」とはいかなるものなのでしょうか。
0「壊れた心」の方が気になりました。飛ぶ鳥の形をした「良心」にぶら下がってる壊れた心は何だったのか。そこに一瞬出てきただけでもう消えてしまってる。 擦り切れて自分を見失って、そのうえで自暴自棄になっている。 >地に >落ちる音は >良心の音だ は死の瞬間が鮮烈に見える気がします。
0小杉匠様 読んでいただき、ありがとうございます! 私は、この世の中は本当に不条理で、正しい者や本当の実力が認められる時代ではないと思っているんです。 世の人に破壊された「壊れた心」をぶら下げて残っているのは、その人自身の揺るぎない道徳観。つまりそれを良心と書いてみました。(語彙力がないのかもしれません。すみません…) 社町 迅様 読んでいただき、ありがとうございます! 「壊れた心」は平常心だと思ってくださればよいかと思います! 平常心がもはや無くなって、その抜け殻をぶら下げている良心を書いてみました。 お二方、読んで感想まで下さり、感謝しております。こんな話をするのは変かもしれませんが、後からならいくらでも解釈の形を説明できるので、筆者はずるいように見えてしまったかもしれません…それは大変失礼だったかもしれません。ですが、正直に書いた心のままに説明の方やってみました!笑 ビシバシお願いします!笑
0拝見しました。 「常識」を越えてしまったと聞くと一見理外の最善手を見つけたような描写に感じますが、むしろ逆で最後に残った良心をギリギリでぶら下げているという退廃的な主人公像が綴られている構成が面白く感じます。「常識越えて」と言っている割には世間の常識に「妥協」し「我慢」しているという妙な心理状態は素直に気になるところです。 「良心」がテーマになっていますが、主人公の語っているそれは本当に我々の思う良心であるのかどうか、が気になるレベルで主人公への狂気を感じます。なんら具体的な情報が詩内で提示されてないために想像で補完するしかありませんが、例えば自分と話してもつまらないだろうから、あえて人と話さない。これは私に残った最後の良心だ、というように、常人であればそれを良心と指さないようなことに対して「良心」と語っているような狂気を、文章から感じました。それがもしかしたら「常識越えて」という最初の一節に繋がっているのかもしれません。
0きっと、個人が死ぬ音なんだと思ったのですが、世界の死はすべて良心の傍らにあるような印象もありました。
0ふじりゅう様 読んでいただき、ありがとうございます! ここまで考察してくださるとは思わず、びっくりもし、とても嬉しいです! 「狂気」という言葉を出していただき、感動しました。まさに狂気なんでしょうね。そうだと思います! ふじりゅう様の巧みな言葉選びに感服致しました。私の心を見透かされた気分です笑 すごい! ありがとうございます。 かるべまさひろ様 読んでいただき、ありがとうございます! 落ちたときの音、っていうものですよね。もしかしたらご存知かもしれませんが、Bjorkや戸川純さんなどの歌詞の影響で、死ぬ間際のあれこれがどれも言葉にするときれいなものですよね! コメントありがとうございます。
0中々いいですね。僕の考える詩のイメージとはだいぶかけ離れているのですが、最早「良心」だけで形成されつつある「私」が多大な悲劇性を持ちつつ描かれている。ラストの「地に 落ちる音は 良心の音だ」との連も、「私」が人間としては最早空っぽにされてしまったというようなインパクトがあり、痛切。「私」にとって、この世はかくも渡りづらいのか。そんな感慨を得ました。
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