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今日を見つめる未来人
学校帰り、未来人に会った。 「未来のことなら何でも知ってる」っていうから、 「それなら明日のテストの点数は?」と聞いてみた。 しかし、未来人は答えなかった。 僕はムキになって問い詰めた。 未来人は怯えた表情で言った。 「明日を見つめてもしょうがないじゃない」と。 「君は今日より明日が大切かい?」と未来人は付け加えた。 僕は怖くなった。 全てを知っているからこそ、まるで悟りを開いているかのような反応をしているのかと思案して。 未来人に得体の知れない何かを感じた。 次の日も、僕は未来人に会いに行った。 昨日と同じ、河川敷の高架下。 もう、そこには未来人はいなかった。 残されていたのは汚れた一枚の紙切れ。 見たこともないような記号が書かれていた。 それに野次馬たちが群がる。 死体も、肢体も、僕の目には見えなかった。
今日を見つめる未来人 ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 2022.8
お気に入り数: 0
投票数 : 0
ポイント数 : 8
作成日時 2018-07-31
コメント日時 2018-08-08
項目 | 全期間(2024/11/23現在) | 投稿後10日間 |
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叙情性 | 2 | 2 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 3 | 3 |
技巧 | 3 | 3 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合ポイント | 8 | 8 |
平均値 | 中央値 | |
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叙情性 | 2 | 2 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 3 | 3 |
技巧 | 3 | 3 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合 | 8 | 8 |
※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
物語風の展開が面白いですね。 未来人、それは実は自分自身の姿の反映、だったのでは・・・というような方向に読めるような仕掛けがあったりすると、 もっと奥行きが深くなるような気もしました。 他者には見えて、自分には見えない。 実はそこにあるのは自分自身の亡骸で、それを自分の魂が見ている、なんていうのはどうなんだろう、とか・・・ そんな展開も考えて見たくなりました。
0どんどん複雑になってく姿を見れそうですね。 確か高校生さんですよね? このままでずっと行くのかなと思いましたけど 変わるんですね人はやっぱり。 今後が楽しみ ビーレビにどんなコメントするのかも含めてね
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