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パイナップルに関する6つの話
1 パイナップルが行列を作り 満員電車に駆け込んで行った もちろん僕も喜んで パイナップルになって駆け込んだ 2 「甘くて美味しいパイナップルだよおー」 「安くて甘くて美味しいよおー」 パイナップル売りの親父が、今日も喉を響かせる 3 眼を覚ますと俺はパイナップルになっていた! どうやらここは畑のようだ 太陽が暖かくて気持ち良い 穏やかな風が気持ち良い 会社のことなどどうでも良く思えてきた くたばれクソども!と言う気も起きないほど、どうでも良い記憶だ。あんなもん。 物語が始まる間も無く、俺は眠った 4 グーがグリコでパーがパイナツプル、チョキがチヨコレエト 夕暮れを背にして君と遊ぶ 離れがたいがためだけに、その遊びは夜まで続いた 人目につかない場所を探す間の、暇つぶし 貴女に何度愛してると言ったか、数えきれない事ですが 傷つけた挙句突き放したのは僕です ですがあの時の言葉に 決して嘘はありませんでした 5 夜のサーカスでパイナップルは一人 綱渡りをしていた 真ん中あたりまで来た頃 月光が右手の窓から屋内を照らした 宙に張った白い綱が 彼の世界を半分に割った 6 どうやら満員電車のあまりの凄まじさに、気を失っていたようだ 周りのパイナップルも目を覚ましたのか、凹んで果実の漏れた体をさすっている 少しばかり、はしゃぎすぎたようだ けどそれも無理はない なんせ、あの五年に一度の満員電車なのだ ここではしゃがずに、一体いつはしゃぐというのだ! いつもはいけすかない上司も、ステータスとしてのゴルフの専門家である常務も、満員電車の間はパイナップルの一つだ 誰が俺を止めるというのだ! おっと、また次の駅が来る 俺は身体中にアドレナリンを感じながら、ドアが開くのを待った
パイナップルに関する6つの話 ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 1109.7
お気に入り数: 0
投票数 : 0
ポイント数 : 3
作成日時 2018-07-21
コメント日時 2018-08-07
項目 | 全期間(2024/11/23現在) | 投稿後10日間 |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 1 | 0 |
技巧 | 1 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 1 | 0 |
総合ポイント | 3 | 0 |
平均値 | 中央値 | |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 1 | 1 |
技巧 | 1 | 1 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 1 | 1 |
総合 | 3 | 3 |
※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
パイナップルがポップで、爽やかですね。
0どれも話として面白いです。 もっと見て見たい感じもしますけど これがちょうどいい数と長さなんでしょうね どうしてパイナップルなんですか?って聞くのは野暮ですかね。 とにかく、読みやすくてユーモアな詩
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