沢山しまった命は永遠ですよ、と。
探し続けている。きみは どこの骨か
お菓子ひとつも もっていない
ことあるごとに うようよとした、毛虫は
迷信が独り歩きする罠に 罹りたいのです
鱗を結わえたものも鵺もまた拵えたものを、
どっしりと構えたばかりの意図も砂抜きされ、
焦点は多分ないといってよい
違いの分類はアラベスクとおぼろ月。
ふえていく、流れ星の なまなましさを
萌黄色の夢よ、とけている 沈黙もまた、午睡の中
にぎりしめる
ともかく
玻璃の砲弾は得意げに浮かぶ、
片隅の摺鉢を破り 抉れた市街を渡り
致死量の水源が笑みを作る
真実の荷は 想い みえないものが母を憂う
果皮の形相は白虎かも わからぬ
ぴかぴかとしたたまご が そらをさわると
むくち 腐りかけの我が手には、しらない花。
水平の背後には絹の引き出し
貴重面なとおいゆびが流されて来る
わわわ。
混沌から是非を、
既知から貧相を、
封筒の氏名は識らない早口言葉で申し訳ありませんが
それで。
神格化した沙漠の夜は
あいくるしいオパールは
歌うような翼を蒔く。
唸る
だが早朝迷子になった鶺鴒
悄然と
犇と
鋲で打ち付けた表現
売り家
わずかにはなれたところで
守宮、
生け贄にも。
うねりあげるこころを
かたちとして 蝙蝠が、しのびよる 海のような
そだてあげる風に応える、ひらひらとするところ
行灯。たずねている、
手紙という 名の 濁った蝶だ
そのひかり 蛇だ、
まもなく 躊躇う。
――天井裏から 欠けてくる。
派手 に 暗い 衛星 が だまって いない
はっきり と した 雪虫 でも 意に 沿わない
窓越しに とりこまれて。――
作品データ
コメント数 : 5
P V 数 : 1249.3
お気に入り数: 1
投票数 : 1
ポイント数 : 0
作成日時 2023-11-05
コメント日時 2023-11-18
#現代詩
#縦書き
項目 | 全期間(2024/11/23現在) | 投稿後10日間 |
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前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
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可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
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2024/11/23 18時40分33秒現在
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今世界を暗く覆っている戦争のイメージを感じました。 >ぴかぴかとしたたまご が そらをさわると むくち 腐りかけの我が手には、しらない花。 タイトルにもなっているところ、分かり合えないところから争いが始まる訳ですが、いっそのこと「はな」に名前をつけなければ良いのになどと思ってしまいます。 比喩に用いる言葉に一定の格調の高さがあると思います。 >手紙という 名の 濁った蝶だ ここなどはとても素敵ですね。 ライトレスですみません。
1>今世界を暗く覆っている戦争のイメージを感じました。 玻璃の砲弾~知らない花 ここまででだいぶ形が定まるのかなと、この部分だけやたら強いですからね。まあじぶんでもこの詩は明確な答えを見つけ出せてないのです、ですからこうしてコメントくださり嬉しく思います。紅茶猫様、ありがとうございます。
0>今世界を暗く覆っている戦争のイメージを感じました。 玻璃の砲弾~知らない花 ここまででだいぶ形が定まるのかなと、この部分だけやたら強いですからね。まあじぶんでもこの詩は明確な答えを見つけ出せてないのです、こうしてコメントくださり嬉しく思います。紅茶猫様、ありがとうございます。(スイマセン宛先まちがえました
0とても美しい言葉が並んでいてうれしく読みました。
0楽しんでもらえたのなら、嬉しく思います
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