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元祖詩畜いかいか
こんなことはないだろうか 深夜に首筋のあたりがびくっと震えて 背中に戦慄が走る 夢をみたわけではない 嵐の夜だというわけでもない 冷たい驟雨が屋根を叩いているわけでもない たぶん 元祖詩畜いかいかの影が 窓辺をよぎったような錯覚にとらわれて 漠然とした不安が去来したのだ 急いで手元のライターを弾くと 舗道に張り付いている噛みすぎたガムのような 黒くひらべったい影が 天井から窓へゆらっと走る 詩畜に怯えるわたしの手が震えているのだ 思えばすべてはあの詩畜がことのはじまりだった 思えばすべてはあの詩畜がぜんぶ台無しにしたのだ 思えばすべてはあの詩畜が暗黒の発端だった ああ 元祖詩畜いかいか いつまでまとわりつくのだ ふっと炎を消すと 戸締まりの部屋に、あるはずもない隙間風が 顎を撫でて通り過ぎる ゼンメツだ くわばらくわばら 南無妙法蓮華経なむみょうほうれんげきょ南無八幡 大菩薩お札(さつ)は好きだがお芋は嫌いだ おならがでるから南無八幡 成仏せよ元祖詩畜いかいかっ! 喝 布団をかぶって 8月31日の小学生のように 眠りについた 元祖詩畜いかいかの由来について話そうか あいつは 今では元祖詩畜を気取っているが 子どもの頃はいじめられっ子だった いつも公衆便所にこもって給食を食べ 公衆便所にこもってうとうと舟をこぎ もっぱら 左カーブ右カーブ真ん中通って ストライクという落書きを暗唱して 孤独な時間をつぶした これが詩畜のはじまりである 公衆便所の壁に愚痴を書くことが日課になった 元祖詩畜いかいかは おまんこだのちんこだのと書かれた 便所の仕切り板に ある日、こう書いた うんこより先に詩がある ちんこより先にことばがある まんこの前に歌わなければならない ただいま出発します 元祖詩畜いかいかとしてより大きな たくさんのうんこが集まる トイレの海に漕いでいく 小さな公衆便所よさらば わが故郷 わが肉親 わが柩 わが愛 おかあさんといってもいい 田舎の公衆便所よごめん ぼくはいかなければならないのさ これからは詩畜として生きる 恥がなんだ 糾弾がなんだ 後ろ指がなんだ まずはネットのお人好しどもを殺すのだ 愉しく詩を語らう者たち 殺すのだ 美しく言葉を紡ぐ者たち 蹴散らすのだ おれを賛美しない者は許さない このネットという大きな公衆便所の唯一者はおれだ 詩畜の中の詩畜として生きるのだ がーーーーーん! 天井が堕ちてきた 詩畜の妄想世界が吹き飛んだ 粗末な仕切り板が倒れ 爆風が元祖詩畜いかいかの尻をまくりあげた なんだなんだどうした イスラエル空軍の白リン弾やあ もうゼンメツやで ぴゅ~っ ぼ~ん いかいかは吹っ飛んだ 濃い紫色の夜の空に雪吹雪のような 筋がひとつふたつ ああ、きれいやなあ あれが白リン弾かあ、考えたこともなかった ひゅ~っ ぼぉ~ん また詩畜いかいかは吹き飛んだ その後の消息はいくらなんでもわたしは知らない
元祖詩畜いかいか ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 1392.4
お気に入り数: 0
投票数 : 1
ポイント数 : 615
作成日時 2023-11-01
コメント日時 2023-11-02
項目 | 全期間(2024/11/23現在) | 投稿後10日間 |
---|---|---|
叙情性 | 503 | 503 |
前衛性 | 3 | 3 |
可読性 | 96 | 96 |
エンタメ | 13 | 13 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合ポイント | 615 | 615 |
平均値 | 中央値 | |
---|---|---|
叙情性 | 503 | 503 |
前衛性 | 3 | 3 |
可読性 | 96 | 96 |
エンタメ | 13 | 13 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合 | 615 | 615 |
※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
- 言論プロレスのような内容 (万太郎)
こんばんは。 そのフォーラム経由で、その他者のハンドルネームを使用した詩はいけない、ので その、私がそれを放置して、作品投稿したのは良くない、というので、仔細、この作品に 向きあったわけですけれど その、高次なコミューケーションではある。実際takoyoさんが誰であるのか、私は憶測の情報しか 知らないので、そうして、実際に誰であったとしても構わない、というのが私個人にあって問題であれば、これは今後、再思考、反省して、運営の議題の俎上に乗せますね、と、作者へリマイダーしておきます。 だって、読んだのだけれども、その、ちょこちょこ描写にそれは、他者を指してるならばともかく 反転した愛情に溢れているとしか読めないのは僕だけですか。 いかいか氏の思索なりはこれはもう飛行していて、追いつけないのですけれど そういったいかいか氏を指して、まあ確かに詩畜、というのはどうかと思うけれども まるで伝記上の怪異になぞらえて描写されること、そのされたことは誉れに値すると思うんですけれど。 だから何か、何度読んでも、それは反転した愛であって、フォーラムでの指摘 その、この作品に「限っていえば」他者のハンドルネームを使用して それは駄目なことでしょう、とは思えないんですね。でも謝ります。駄目でご免。
0芸のない堅苦しい釈明になりますが、えー まず「いかいか」というハンドルについてですがこのハンドルは確かに5年ほど前にCeremony氏がこのサイトで使っている。しかしその後は「Ceremony」やほかの名で投稿しているので「いかいか」というハンドルは目下ないと考えます。まさか幾つものハンドルが同時有効とも思われない。またハンドルを離れた「いかいか」がネット上で登録商標されているとも思えない。だってこの「いかいか」は子どもを意味することばとして辞書にもあるからです。 https://www.google.com/search?q=%E3%81%84%E3%81%8B%E3%81%84%E3%81%8B+%E6%84%8F%E5%91%B3&rlz=1C1TKQJ_jaJP1068JP1068&oq=%E3%81%84%E3%81%8B%E3%81%84%E3%81%8B%E3%80%80%E6%84%8F%E5%91%B3&gs_lcrp=EgZjaHJvbWUyCAgAEEUYHhg5MgsIARAAGAQYJRiABDIICAIQABgEGB4yCggDEAAYBBgPGB4yCggEEAAYBBgFGB4yCggFEAAYBBgFGB4yBggGEEUYPNIBCDMzODlqMGo3qAIAsAIA&sourceid=chrome&ie=UTF-8 デジタル大辞泉 「いかいか」の意味・読み・例文・類語 [副]《「いがいが」とも》赤ん坊が泣くさま。 また、その声。 おぎゃあおぎゃあ。 わたしは最初この詩を「元祖詩畜いがいが」にするつもりだった。分かる人は分かっていると思うがこれは人気マンガ『社畜!修羅コーサク』のパロディである。そしてこの『社畜!修羅コーサク』は人気マンガ『島耕作』のパロディである。『島耕作』の作者弘兼憲史は苦笑いしてこのマンガを黙認しているという。 辞書を引けばわかるが「いがいが」とは子どものことである。 わたしは「社畜」があるのなら「詩畜」もあると思いそして詩に埋没する子どものように純な存在「社畜いがいが」が大人の世界とどう関わるのかを書こうと思った。そこで「いがいが」が出てきた。「いがいが」とは「こども」のことで優先的には「いかいか」という表記でもある。「いがいが」ではちょっと語呂が悪い。そこで「いかいか」にした。人のハンドルを使っただのなんだのといわれてもわたしはそんなことは斟酌しない。「いかいか」氏のハンドルは「異化」から出ているのだろうがこちらは「子ども」である。そして「いかいか」ではなく「元祖詩畜いかいか」全部でひとつのタイトルなのです。ほんとうは投稿作品の裏話などしたくなかった。だれかのいうとおりそれはせっかくの作り話の世界をしらけさせる。しかし運営の「あやめ」さんを煽って「荒らし」よばわりしたユーザー?がそれが完膚なきまでに論破されて通じないとなると「いかいか」という語彙が入っているからと難癖をつけてこちらまで攻撃をはじめた。仕方なく説明をしておく。
0おはようございます。 はい。その先のコメントの文意に裏打ちされた価値観を読んで下されば 確かに常識の問題であって、節度を持って投稿して下さい、というのもこれは僕の中にあることが 透けてみえると思います。 銀杏BOYZだったけ?ゴーイングステディだった頃か、峯田和伸さんが 歌詞の中に、「実名」を挿入して、非常に問題になった、ということがあります。 これは常識的に考えて、私はそうすべきじゃなかった、と思います。 確かに。 しかし、今回のケースでいえば、それは「ハンドルネーム」なのですね。 この差をどう、考えるか、扱うか。 確かに Ceremony氏の仰るとおり、もう、僕の判断基準が既に変にいびつになっているとすれば ちょっと冷静にさせて下さいということが言えます。 そのいびつさが何かと言われれば、そのなんでも常識に帰してしまって、それで表現は、いいの? ってことですね。 まあ、諸々のこと含め、ごめんなさい、と書いたのですけれど 作者・註も入ったことですし、注視しつつ、私は席を一旦立とうと思います。 失礼ながら。また戻ってくるかもしれませんが。 あえて重ねて書いておけば、─さんの価値観はそれはしっくり来ますね。
0改めて読んでみたのですがCeremony氏の発言は憶測と勘ぐりだけを もとにする発言ですね。どこにも何の根拠も証拠もない。 あ、それぜんぜんきみの間違いだよといいたいところが一杯ある。 それより、そういう憶測と妄想と勘ぐりにもとづいてわたしについて の処分を話し合っているあなたがた。それも人の投稿作品の場所で。 どういう権利や資格のもとにやってるの? 「-」氏もね、ここを辞めようが何しようがわたしの投稿の場所で 発言してどうしたいの? わたしが知らなければならないことでしょうか? 辞めたければかってに辞めればいいのに人さまの投稿した作品コメント欄で 宣言することでしょうか。 わたしの処分は運営でまだ決まっていないのに、三人とも自らここの規則を破って わたしに一言の断りもなく土足で入り込んで作品をそっちのけで処分を話し合って お邪魔しましたもいわず去っていった。何様のつもりですか? この一事からしてもあなた方がここでわたしを裁く権利なんかない。 田中氏はCeremony氏や「ー」氏にフォーラムに移動するよう注意もできなかった。 いまだに唖然としています。
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