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労して老
搾搾と労して老 栗鼠も泣くわ 米をひと粒 啄んで本日も生 靴靴と歩して豊 犬のように 道でひとり 満ちてひとり 迷迷と影を曳 驢馬の足 回転して同じ場所 世俗のトポロジー 欠欠と失して無 風、流より散 誰の記憶にもなく 匂いのあともない 風鈴の音 死神の匕首にて ストンと落ちた、昼下り 寝ぼけて呆より崩 また日々は搾搾と あるいは錯錯と
労して老 ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 587.0
お気に入り数: 0
投票数 : 2
ポイント数 : 0
作成日時 2023-10-11
コメント日時 2023-10-12
項目 | 全期間(2024/11/23現在) | 投稿後10日間 |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
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※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
搾取と言う用語と詩はあまり馴染みがないのではと思いつつ読んでいくと、あまり片意地張った意味ではなくて、飄々と生きている感じが感じられて、喪失感がさり気なく挿入されて、詩にテンションがあると思いました。
1こんにちは。 老愁を描いた詩のようですね。 言葉の一つ一つが丹念に選ばれていて、心地よいテンポを生み出していると感じました。 「回転して同じ場所 世俗のトポロジー」 というところがウイットが効いていていいと思います。また、トポロジーという数学用語(?)が入っているところが良いアクセントになっていますね。 また、末尾の 「寝ぼけて呆より崩 また日々は搾搾と あるいは錯錯と」 という表現がユーモラスな中に哀愁が漂っていて巧みだと感じました。 秀逸な作品だと思います。
1はたらけど はたらけど猶なほわが生活くらし楽にならざり ぢっと手を見る (石川啄木/一握の砂) 多分、同じことを思う人は多いと思うが、啄木のこの歌を思い出した。 音と意味を合わせた言葉遊びはそれ自体とても興味深いが、その遊びを離れた部分が面白い >驢馬の足 >回転して同じ場所 臼を挽くような回転運動、あるいはメリーゴーラウンドに掛けているのか。驢馬は馬と比べて単独に生きることを好み、協調性は少ないとされる。粗食で頑強。故に単調な労役に重宝されてきた。これを >世俗のトポロジー と含意させているのは容易に想像がつく >死神の匕首にて >ストンと落ちた、昼下り 韻律感に支えられた喩のうまさを実感する。 「また」と「あるいは」という副詞の運用も三連を踏まえて読んだ時に、うまく機能していると思う(トポロジー) 小品ではありながらも、韻律も取り込んだ修辞の実験として、楽しく読ませていただきました
1こんにちは。 その、詩でじっさいの記述はないのだけれど、あってそれは端的なのだけれど 書き手の、きっとそれは都市生活者かなぁ、といった「生活の画」 それが伝わってくるようで、不思議な作品でありました。
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