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寝室二等星
音の無い夜に 果てしなく続く暗黒を 照らす寂しげなニ等星 薄く開いた目の奥に 鋭く気高く瞬いた どこにぼくをいざなうの? なにをぼくに見せたいの? 頬をかすめる冷たい風は 失われた未来を奪ってゆく 五畳半の裏銀河 朽ちる胸の奥に光さす 闇夜はみるみる大きくなって 僕のすべてを包みこむ 青く淡く煌めく煙 僕をまとうベールとなって 狼煙は高く上げられた 宇宙の彼方へ連れてって 銀河の果まで連れてって 頬をかすめる冷たい風は 失われた未来を奪ってゆく 五畳半の裏銀河 朽ちる胸の奥の火が消える
寝室二等星 ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 564.3
お気に入り数: 0
投票数 : 1
ポイント数 : 0
作成日時 2023-10-05
コメント日時 2023-10-07
項目 | 全期間(2024/11/24現在) | 投稿後10日間 |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
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エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
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技巧 | 0 | 0 |
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※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
一等星ではなく、それよりやや暗い二等星であるところが、この詩の暗鬱とした雰囲気に合っていていいですね。 現状の閉塞感あるいは見通しの不透明さ、そのような感覚が4連目にうまく表されていると思います。 ただ「失われた未来を奪ってゆく」という表現については、失われたものをどうやって奪うのかという違和感があります。そこは「霞んだ未来」とか「朧な未来」とかいった表現にしたほうがいいような気もしました。 でも 「五畳半の裏銀河 朽ちる胸の奥の火が消える」 という表現は哀愁が漂っていていいですね。
1コメントありがとうございます。 確かに、違和感はあるかもしれません。 意図としては、叶ってほしかった幻想の中の未来が失われてしまったという現実知り、それを受け入れられなかった。しかし、いつかは受容しないといけない。そういった、認めなくないのに受け入れないといけない葛藤を、矛盾ある表記で表そうと思いました。しかしわかりにくいと思ったので、別の表現を考えてみます。ご指摘参考になります。
0「失われた未来を奪ってゆく」これはきっとアレだろうね!NULLとnullptrくらい違うんだろうね!! 音の無い夜、このはじまりはおっと思って、うーん、音の無い夜って難しいのでは…?と思ったら、引き込まれました!宇宙っていう信じられない孤独について語るときはどんな言葉を使ってもよいと感じました! ありがとうございます
1寝室二等星という単語に力がありますね^ ^
1ある日本語の詩の、独特のリズムをうまく把握していると思います。 そうして、それはとても古風でありつつ「裏銀河」という独特な語の挿入によって 現代性を獲得していると思うのですけれど。 その、意味、ミーニング、として、これってどういうことって突っ込まれたとき 作者様がどう返されるか、非常に興味深いというのがあるのですね。 それは「裏銀河」ではいいでしょう。さて、裏銀河とは何か。 何かそういったつぶさ意味、ミーニングに配慮できるとして 作者の詩的想像力が伸びるのか?縮むのか?これは分かりません。 ともかく私はこの作者さまの詩をもっと読みたいと思いました。 一票。
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