ゲオルグ・トラークル練習曲『夜』 - B-REVIEW
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PICK UP - REVIEW

大人用おむつの中で

すごい

これ好きです 世界はどう終わっていくのだろうという現代の不安感を感じます。

硬派な作品

萩原朔太郎や中原中也のエッセンスを感じます。

千治

体験記『呆気ない宣告』

それはあなたの現実かもしれない。

大概のことは呆気なくドラマティックではない。そうした現実の丁寧な模写が作品に厚みを増している。

ほば

世界は自由だ━不死━

わかるということ

あなたにとっては何が、その理解が起きるピースになるだろうか?

ほば

ふたつの鐘がなるころは

鐘は明くる日に鳴る! いつでもそうだ!

運営在任中に出会った多くの作品の中のベスト。決して忘れない。

yasu.na

良い

シンプルに好き

あっす

パパの日曜日

パパの日曜日

いい

明林

終着点

生きる、その先に死地はない!

美しくさわやか、そして深い意味が込められたシーン、均衡の取れた心情と思想、強い意志で最終連へと迫る引き締まった展開、我が胸にこの詩文を抱いて!

yasu.na

九月の終わりを生きる

呼び覚ます声

夏の名残の暑さが去ろうとする頃、九月の終わりになると必ずこの作品のことを思い出す。

afterglow

こっちにおいで

たれかある

たそがれに たれかある さくらのかおりがする

るる

詩人の生きざま

言葉と詩に、導かれ救われ、時に誤りながらも、糧にしていく。 赤裸々に描写した生きざまは、素晴らしいとしか言いようがない。

羽田恭

喘息の少年の世界

酔おう。この言葉に。

正直意味は判然としない。 だが、じんわりあぶり出される情景は、良い! 言葉に酔おう!

羽田恭

誰かがドアをノックしたから

久しぶりにビーレビ来たんだけどさ

この作品、私はとても良いと思うんだけど、まさかの無反応で勿体ない。文にスピードとパワーがある。押してくる感じが良いね。そしてコミカル。面白いってそうそう出来ないじゃん。この画面見てるおまえとか、そこんとこ足りないから読んどけ。

カオティクルConverge!!貴音さん

あなたへ

最高です^ ^ありがとうございます!

この詩は心に響きました。とても美しく清らかな作品ですね。素晴らしいと思いました。心から感謝申し上げます。これからも良い詩を書いて下さい。私も良い詩が書ける様に頑張りたいと思います。ありがとうございました。

きょこち(久遠恭子)

これ大好き♡

読み込むと味が出ます。素晴らしいと思います。

きょこち(久遠恭子)

輝き

海の中を照らしているのですね。素晴らしいと思います☆

きょこち(久遠恭子)

アオゾラの約束

憧れ

こんなに良い詩を書いているのに、気付かなくてごめんね。北斗七星は君だよ。いつも見守ってくれてありがとう。

きょこち(久遠恭子)

紫の香り

少し歩くと川の音が大きくなる、からがこの作品の醍醐味かと思います。むせかえる藤の花の匂い。落ちた花や枝が足に絡みつく。素敵ですね。

きょこち(久遠恭子)

冬の手紙

居場所をありがとう。

暖かくて、心から感謝申し上げます。 この詩は誰にでも開かれています。読んでいるあなたにも、ほら、あなたにも、 そうして、私自身にも。 素晴らしいと思います。 ありがとうございます。みんなに読んでもらいたいです。

きょこち(久遠恭子)

カッパは黄色いのだから

良く目立ちます。 尻尾だけ見えているという事ですが、カッパには手足を出す穴がありますよね。 フードは、普通は顔が見えなくなるのであまり被せません。 それを見て、僕はきっと嬉しかったのでしょう。健気な可愛い姿に。ありがとうございました。

きょこち(久遠恭子)

永訣の詩

あなたが出発していく 光あれ

羽田恭

あなたには「十月」が足りていますか?

もし、あなたが「今年は、十月が足りてない」と お感じでしたら、それは『十月の質』が原因です。 詩の中に身を置くことで『短時間で十分な十月』を得ることができます。この十月の主成分は、百パーセント自然由

るる

だれのせいですか

どんな身体でも

どんな自分であっても愛してくれるか、抱きしめてくれるか、生きてくれるか SNSできらきらした自分だけを見せてそんな見た目や上辺で物事を判断しやすいこんな世の中だからこそ響くものがありました。例えばの例も斬新でとても魅力的です。

sorano

衝撃を受けました

ベテルギウス。まずそれに注目する感性もですが、詩の内容が衝撃。 猫。木。家族。犬(のようなもの)。女の子……。など、身近にあふれている極めて馴染み深いものベテルギウスというスケールの大きいものと対比されているように感じられました。

二酸化窒素

ずっと待っていた

渇いた心を満たす雨に満たされていく

afterglow



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ゲオルグ・トラークル練習曲『夜』    

夜は、木魂のなかで鳴り響く。 傷つきながら、 小梢は 揺れている、昔日に 手折られた 幾多の喉を、道の上に震わせながら。 銀梅花、 湖のひとみのもとへ 落ち、泛び乍ら 錆びた花々を、慄きのなかで 滴らす、血は鮮烈な影を落として。 闇がわだかまり、 足跡を、兵隊の諸々の営みを、 古い木々のただなかに 埋めて、そよぎその枝を撓わせる。 戦場の上に、茱萸の花は熟れ、 且ての幽霊達。 湖を渡ってゆく、 影、また影が滅びの中に浮き上がり 焦燥のなかで、 狂気は静かに乾いた窓を叩く。 やつれはてた、ほのかな暗がりは開かれて――、 吹くだろう、か細い風は――、 亡びた軒戸に 浮上がる 濡れた額を癒すかのように。


ゲオルグ・トラークル練習曲『夜』 ポイントセクション

作品データ

コメント数 : 5
P V 数 : 794.3
お気に入り数: 2
投票数   : 2
ポイント数 : 0

作成日時 2023-07-20
コメント日時 2023-07-21
#現代詩
項目全期間(2024/11/23現在)投稿後10日間
叙情性00
前衛性00
可読性00
エンタメ00
技巧00
音韻00
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前衛性00
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 エンタメ00
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閲覧指数:794.3
2024/11/23 17時21分33秒現在
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    作品に書かれた推薦文

ゲオルグ・トラークル練習曲『夜』 コメントセクション

コメント数(5)
黒髪
作品へ
(2023-07-20)

第一連は、動きがあって面白かったです。夜が鳴り響くとか、揺れる枝とか。 第二連は、花びらが美しくて、血の影の中の梅の花が鮮烈で強烈な印象を残します。 第三連は闇の中の兵隊の宿営、なんとなく静かで少し大変そうだけど、少ししみじみする情景だと思います。「撓わせる」が「しなわせる」という読みだというのが難しかったです。 第四連はグミの花、戦場と幽霊。 第五連は湖、窓を叩く影。 第六連は幽霊を癒やす風か。 全体的に、夜の闇の中で妖しく開く花々と、人々の滅びの様子、イメージ中心に読むことの多い僕には、とても感覚と感情に訴えてくる詩でした。叙景詩ですね、詩というあり方の文の綴りとしては、オーソドックスですが、気持ちのいいよく練られた文章だと思います。よいイメージを感じさせてもらいました。男らしいというか、人間らしい同情、共感の視線が感じられます。

1
m.tasaki
作品へ
(2023-07-21)

こんにちは。 私は不勉強でゲオルグ・トラークルという詩人を知らず、その作品も読んだことがないのですが、少し調べたところ、第一次大戦中に戦場の病院で、言語を絶するほどの苦しい体験をして自殺したそうですね。 それを踏まえるとこの詩は、彼へのオマージュのように思えます。 「夜は、木魂のなかで鳴り響く」 「闇がわだかまり」 「湖のひとみのもとへ」 といった表現や、散りゆく錆びた花々と滴る血との対比、そして 「狂気は静かに乾いた窓を叩く」。 暗く恐ろしげながら、幻想的な美しさを感じさせます。 最終連に「亡びた軒戸」とありますが、これはゲオルグ・トラークルの「滅び」という詩からイメージされたものでしょうか。 暗く重たいですが美しい詩だと思います。 勉強になりました。 ありがとうございました。

1
鷹枕可
黒髪さんへ
(2023-07-21)

ご講評を賜り、まことに嬉しく存じます。 表題にもございます様に、ドイツ表現主義詩人の大家、ゲオルグ・トラークル史の卓越した文体を、なぞる様にしたためさせていただきました。 何故か、手元に全詩集がございますものですから、捨て擱くには余りに勿体ない、と思い、習作として発表を致しました次第でございます。 訳詩が素晴らしいものですから、屹度私自身の実力を幾段か底上げしてくださったのでございましょう。

1
鷹枕可
さんへ
(2023-07-21)

ご講評、考察を賜り、ありがとうございます。 確かに、読み返してみますと句読点が多過ぎますね。 地の文体の癖でもございますので、それみたことか尻尾を出した、と。愉しんでくださりますと幸いでございます。

0
鷹枕可
m.tasaki さんへ
(2023-07-21)

ご講評を賜り、心より嬉しく存じます。 多分、ドイツ近代詩に於きましてとても重要な存在位置を、トラークルは担っている様に思われるのですが、本邦では余り読まれてはいないようでございます。 表現主義と申しますなら、美術界では「青い馬」で有名なフランツ・マルク(かの有名な美術集団「ブラウエ・ライター」の名付けの典拠となりました画家でございます)等、錚々たる人物群と関係がございますのですけれども、立体派や構成主義と比較致しますと、稍軽んぜられているような印象をも、懐いております。近代から現代へと至る美術史の潮流に於きましては避けては通れない、主義なのでございますけれども。 稍、話が脱線を致しました。トラークルの詩は。何れもひりつく様な緊張感と、簡潔かつ端正な抒情が同居している処に特徴がある様に思われます。 悉く、素晴らしい詩篇ばかりですので、是非、一度手に取っていただきますと、その世界観に引き込まれる事間違いなし、でございます。 この練習作とは比較とならない完成度でございますので。お読みになられて落胆することは先ずございませんでしょう。強く、おすすめを致します。 以上、ゲオルグ・トラークル及び表現主義への啓蒙文をしたためさせていただきました。

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