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頭塔
東大寺の僧が作ったという頭塔 バスから見える異様な山 足を踏み入れると天平の石仏 遠く見えるは生駒の山 西の果て ほとりの廃墟は風と光に揺れて緑が生える 在りし日の思い出は遠く空に 如来が笑う 華厳の僧はなぜ石を積み上げ塔を作ったのか 何を為すために 華厳の思想は一が全 燕が舞い踊る 蜂が飛ぶ 緑は激しく命を燃やす この燃える命が仏 小さなこの一つの石は宇宙である 塔を周り同じところを回る しかし同じではない この山こそが華厳の思想 山もまた塔 初夏の燃える緑が塔
頭塔 ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 648.3
お気に入り数: 0
投票数 : 1
ポイント数 : 0
作成日時 2023-05-04
コメント日時 2023-05-06
項目 | 全期間(2024/11/23現在) | 投稿後10日間 |
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※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
はじめまして。 端的に美しい詩ですね。 恥ずかしながら私は頭塔というものを知りませんでした。 検索して画像を見てまず最初に思ったことは、ボロブドゥールのミニチュアみたいだ、ということでした。頭塔の姿はあの寺院の影響を受けているのでしょうか。 詩の後半で華厳の教えを美しい表現で描かれていますね。 「インダラ網」や「一即多、多即一」ということを以前何かで読んだことがありますが、これらも華厳の教えでしたか。 「この燃える命が仏 小さなこの一つの石は宇宙である」 とても魅力的な思想だと思います。
0ありがとうございます。影響を受けているかはわかりません。なんとなく塔の周りを回りながら自然や石を見て感じたことをスケッチしつつ、華厳の思想をもういっかい見直したら、こういう言葉が出てきました。
0ライトレスです。助詞「が」の使い方がかっこいいなと思いました。
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