朝。窓。その奥にぎょろめの男。遊歩道の真ん中に立ち退きに応じなかったのような家。
男(監視員。だが某国のスパイ)が包丁を持っているのがわずかに見える。
遊歩道は通学路でもあり、小学生女児(実は音楽兵器)が家の脇を駆けていく。
「『がんばれよ。ハンナ』」男がつぶやく。
男は裏切るが、それは某研究に迫る危機を感じたためであり、ハンナを誰よりも思っているゆえのこと。
偏屈そうな小さな婆。それよりは理解のありそうな少し若い爺(この二人は若いころ何かがあったのだろうか? 恋仲? それとも?)小さなハマグリの殻や、日本的な小道具を使い、舞台の音響のようなことを生業にしている(正体は某研究者の近親者。某研究に出資していた?)。舞台音響(その場で舞台にBGM・効果音をつける)などが思いもよらぬ飛躍をする。
小さな貝殻をつまむように持ち上げ、手を放す。貝殻は鈴のようになっており、また、紐がついていて手のなかで宙ぶらりんになる「私は小さな貝殻つまむのは本当は嫌だけど」
ハンナ。見えない者が見える。それは静止したバレリーナたち。時たま彼らは楽譜のように「再生」する。音ゲー。ハンナの正体は音楽兵器。某研究によって作られた。
ぎょろめの男は二十年前から引きこもっている。
かつての同級生(主人公)が時折窓の脇をとおり、ある日男に合言葉を言い、某研究が思いもよらぬ方向へ。
女博士。中年。
港でのハンナの暴走。
作品データ
コメント数 : 2
P V 数 : 874.5
お気に入り数: 1
投票数 : 1
ポイント数 : 10
作成日時 2022-12-05
コメント日時 2022-12-10
#現代詩
#縦書き
項目 | 全期間(2024/11/23現在) | 投稿後10日間 |
叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 1 | 1 |
可読性 | 1 | 1 |
エンタメ | 2 | 2 |
技巧 | 5 | 5 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 1 | 1 |
総合ポイント | 10 | 10 |
| 平均値 | 中央値 |
叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0.5 | 0.5 |
可読性 | 0.5 | 0.5 |
エンタメ | 1 | 1 |
技巧 | 2.5 | 2.5 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0.5 | 0.5 |
総合 | 5 | 5 |
閲覧指数:874.5
2024/11/23 19時07分39秒現在
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的外れかもしれませんが、現代を舞台にした岩戸隠れのような印象を持ちました。 中学の頃、地元の神社で1度だけ観た神楽を思い出しました。 その時の演目は岩戸隠れではなかったと思いますが、1年後輩の子が迫力のある舞を披露していたのを記憶しています。 こちらの作品の中で、私だったら「婆」を担当してみたいなと、演技経験も無いながら思いました。
0コメントありがとうございます。 登場人物を演じてみたいというのはとてもなんだか素敵な感想だと思いました。ありがとうございます。
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