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はしおき


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人の心はパズルみたいなもんだ。そのピース、断片はただの謎にすぎない。もっと言うなら、人は世界をパズルのようなものだと捉えている。そのもろもろは断片にすぎない。しかし私という個性をもって各々のジグソーパズルのヴィジョンを作る。生とは一幅の絵を描くことではないのか人は協力することが すべてだ。同じ時に同じ場に在るということがすべてだ。人と人はどこまでいってもわかりあえない。それは自明の理だ。しかし、たとえばバンドが音楽を共同で創造していくように、各々は別のものでありながら、一つの協力関係に参画する。それが人の動物としての本質だ。サルの時代からアナーキズムなんてものは存在しなかった。そこには社会があり、父がいて、母がいて、兄弟、仲間。そして敵がいた。言葉というものは協力関係で成り立つ。言葉において、詩において我々は共犯者なのだ。 (もう二度と詩なんて書かない)

2018-09-13

いみふめいなことばかりいって ぼくをわらわせて かのじょはどこかあっちのほうにいってしまった ついていくと なにかをみおろしているので ぼくもそれをみおろした こうじげんばにはだれもいない ことばはどこまでもかるく すいへいせんのさきの くじらのくにまで とんでいってしまうので なるべくだまって ときどきいのっている (ぜつぼうのあじ)

2018-08-30

せかいのおわりの どようびのよる きゅうにふりだしたあめのなか しんごうむしすると いんしょうはのかいががみえる ゆめのようなせいかつで ゆめのようなことばをいって ふときづくと てえぶるのうえには じゅうおくねんくらいあとの くだものがのっていたのでした (ぜつぼうのあじ)

2018-08-29