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しつ
ぼっちゃと落ちた、いやらしい水が、君を独りにはしないから トイレに行きたくない時は、そっと電話をしてほしい 弾んだのは、音ではなかった 溢れたのは、薄明かりではなかった なんだか薄汚らしいような、誰かの温度だった だからあの虫はずっとくちびるの裏にいるんだねぇ、とまだ七つにもならぬのに知った風な口 鼻下がじゅく、と潤んでいて、なんだか無性に可愛らしい (おまんじゅうみたいな手のひら、かびた廊下は、僕がおまんじゅうだった頃のまま) わずかばかり糞尿の残った腸を撫ぜて、格子で切り分けられた空には、また青葉がうねっている 膝から下がぬかるんで、首の脂を擦るのは、髪の毛がにぶく絡む理由になるのかな 金属はひんやりと銀色で それだって少しくすんでいるんだ 生乾きの布団に、風ばっかりがやさしい
しつ ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 1181.4
お気に入り数: 1
投票数 : 1
ポイント数 : 0
作成日時 2021-06-26
コメント日時 2021-06-30
項目 | 全期間(2024/11/23現在) | 投稿後10日間 |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合ポイント | 0 | 0 |
平均値 | 中央値 | |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合 | 0 | 0 |
※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
めっちゃ良いですね とりあえず忘れないうちに投票だけしておきます。あとでちゃんとした感想を書きますね。
1気持ち悪さと、かわいらしさ襲ってきて 頭の中がミキサーのようになった後に、 申し訳程度のさわやかな終幕を迎えて おいしくミックスジュースをいただいたような 壮絶な読後感を味わいました。 いろいろ形容しましたが、なんと形容していいのかよくわからない いい作品でした。
1コメントありがとうございます。 感想楽しみにしていますね。
0コメントありがとうございます 不快さと素朴なかわいさの同居を目指したので、気持ち悪さと可愛らしさが襲ってくる、という形容はとても嬉しいです。 よくわからない作品ですが、いいといってもらえて良かったです。
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