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風刺作品 『四季の城』
何を表しているのかは分かりやすい作品じゃないかと思います。現代社会の生々しさをファンタジーにして伝える方法はまさに風刺作品ではないでしょうか。 冒頭から登場する「小さなプリンセス」は現代社会に直せば一体どんな存在になるのか。新しい社会通念なのか、それともただの組織なのか。願望としては社会通念であってほしいのですが、それはとても難しいとも考えます。 タイトルの「四季」が書かれる描写がありますが、ここはとても痛々しいものだと思えます。顔を上げたそこには4つの季節があって、当たり前の自然現象にこの瞬間まで気がついていなかった。『美しい』と思ったと同時に、既に自分がそんな自然現象の一部ではなくなっていることも悟り、死を望む。 痛々しいものだと思います。 iyyoさんの作品は個人的な独白を越えた、客観性を持つメッセージが含まれているのでそれがまさに自分としては『美しい』ですね。
風刺作品 『四季の城』 ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 1072.3
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作成日時 2021-03-09
コメント日時 2021-03-09