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切符
さよなら、と青い冬の空を見上げてみせた、君 君は、あの時、神様に何を願ったのだろう 僕の脳裡を焼いた、君の薄紅の頬 10年ずっと、神様が僕に賦した忘れ物 夢の中で君は、あの青い空に、いつだって、 透き通って消えていくくせに、 夢から出ると、いつだって、 僕の耳は波の音を覚えた貝のように、 君の声を聴いていた 目を閉じれば、見える、薄紅の頬 あの日から、10年、そして、今日。 僕は、神様なのか、遺失物係なのか、わからない人の前に 今立っている 低い夏の空に、制帽は影をつくり 顔はほとんど見えないのに 今、僕の前に立つこの男が 僕が目を閉じればいつだってそうしていたように、 微笑みをたずさえているのだけはわかる 君は、あの時、この男に願い あの日、男は、僕に焼き付けた この約束のような忘れられぬ恋を 僕は、男から切符を1枚だけ受け取った 僕は、今から、君を迎えに行く
切符 ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 1181.7
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ポイント数 : 0
作成日時 2020-09-13
コメント日時 2020-09-21
項目 | 全期間(2024/11/23現在) | 投稿後10日間 |
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叙情性 | 0 | 0 |
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エンタメ | 0 | 0 |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
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※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
一瞬、銀河鉄道の夜を思い出すような切ない詩に見えました。 青い空に青い海、冬の青い空 そして彼女の薄紅の頬。 色のコントラストが美しいです。
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