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感情
お願いだから ここから出してくれ どんな色もわからないし、どんな音も聴こえやしない そんなの今の僕にとっては 生きていないのと同じだよ どこまでも高く 何よりも硬い壁に 全方位を取り囲まれてる 上を見上げると小さな隙間があるが それが何色なのかはわからなかった そしてそこでは何の音も聴こえなかった 何の匂いもしなかった その日までは ある日 僕の心の耳が微かな音を拾い上げた それは小鳥の、若草色したさえずり またある日 僕の心の瞳に映ったのは 両手を大きく広げた誰かの黒い影 僕はずっと前からここに居た だから何も知らなかった そのまま僕の人生が終わっていればよかったのに 残酷すぎるだろ 心の中に 目や耳や鼻や口や皮膚があったなんて 色や音や香りや味や血の巡り そして痛み それらに心が震わされる麗しい現象には 感情という名前が付けられていることを あの時初めて知るなんて 僕はまだここに居る あの日の小鳥には二度と会えないだろう あの日の影が誰のものなのかわからない だけどもう 何も知らなかった日々には戻りたくない 傷ついて血が流れてもいい 心を震わされたいんだ だからここから出してくれ
感情 ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 1124.7
お気に入り数: 0
投票数 : 0
ポイント数 : 0
作成日時 2020-06-20
コメント日時 2020-06-25
項目 | 全期間(2024/11/23現在) | 投稿後10日間 |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合ポイント | 0 | 0 |
平均値 | 中央値 | |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
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※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
「共感覚」を持っているわたしの世界です。
0ABさん、コメントありがとうございます。 わたしは「共感覚」というある障害の特性を持っており、この現象を詩で表現してみたくて書いた作品です。元は英語で書きました。 ですので、わかりづらいのは覚悟の上でしたが、それをいかに伝わるように工夫するかが書く側の誠意である、とABさんのコメントで気づきをいただきました。 ありがとうございました。
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