別枠表示
あんたの「死」はなんだ
「死」とはなんだろうか 心臓が動かなくなることだろうか 心拍数が途端に落ちていく 心臓の鼓動が早くなったり遅くなったり さもメトロノームのように一定のテンポを刻むものではない BPMというものだ さも音楽の決まったリズムのようなものではない 心電図をみればふと思う 擬似的に作られた波を見て思う 擬似的に「死」を作れるのだろうか 「死」とはなんだろうか 人の記憶から自分の存在が消えていくことだろうか 壁にこびりついた染みのようにずっと残るものだろうか 人への憎悪が記憶にこびりついたように残る 人からのやさしさという記憶はすぐに忘れ去られる なにかを燃やしたあとに残る灰は一瞬の風に吹き飛ばされる 何かを考え出したら思い出されるのは「記憶」 呼び起されるものはなんだ 「生」という実感が欲しいのか 「生きている」ということを感じたいのだろうか 「死」とはなんだろうか 本を読んでも答えはみつからない 著名な人の言葉を見てもピンとこないんだ 高尚な人から「死」の定義について言われてもピンとこないんだ なんでだろうな 耳には入ってくるが「理解」できても「納得」までにいかないんだ 脳が受け付けないんだ 生臭い言葉のほうが「納得」ができるんだ 泥臭い言葉のほうが「納得」ができるんだ 「死」とはなんだろうか よくわからないんだ 答えが見つからないんだ 何が「理解」できて 何が「納得」できて そんなことを繰り返しているんだ 「心」が乾いているわけではないんだ なにがすごいのかわからないんだ 直感に任せて生きているということを許してくれ あんたの「死」はなんだ
あんたの「死」はなんだ ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 1743.1
お気に入り数: 0
投票数 : 0
ポイント数 : 4
作成日時 2020-06-04
コメント日時 2020-07-29
項目 | 全期間(2024/11/23現在) | 投稿後10日間 |
---|---|---|
叙情性 | 3 | 3 |
前衛性 | 1 | 1 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合ポイント | 4 | 4 |
平均値 | 中央値 | |
---|---|---|
叙情性 | 3 | 3 |
前衛性 | 1 | 1 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合 | 4 | 4 |
※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
船虫様 拝読させて頂きました。 死について一考察を、、、 「死」はただ、人間に知覚できる範囲の出力がなくなった瞬間を境目に「死」と名前を当てられて囲い込まれて生きてる側が目をつぶっているだけで「生」と同列のような気もします。出力がなくなっただけで、もしかしたら入力はあるのかもしれない。 科学の進歩で人間の知覚できる範囲が広がったのか、それとも元々名付けた「死」を分けたのかはわからないけど安楽死とか脳死とか「死」はいっぱいあります。 対して生きることは一つだと感じることがあるのは、死んだら戻ってこれない相対的なものか、時間レベルで戻らない刹那的なものか、、、 高校の頃、社会の教師に 「私達に平等に与えられてるものは」 と問われたことがあります。 たまたま当てられて「死ぬこと」と答えた私を正解にしてくれたあの先生は、生きることに関してはなんと言ってたか今では思い出せません。 好きな作家だったか好きな作家が書いた小説に出てくるキャラクタだったかが「一見、死んでる状態に近い睡眠があんなに幸せなんだから、生きているほうがバグ」というのを酷く共感したのを思い出しました。 こういう思考が巡る瞬間を 詩人だけの贅沢にするのもったい無い気もしますが 個人的には満足です。 ありがとうございました。
1お名前をご記致しました。 大変申し訳ありません。
1生死観。クリエーターであれば、大抵の方が一家言ありそう。そんな話をどこかに書いた気がします。 答えを明示しないで引くという手法は、前作のトリッキーの作品ならツボに入ったのですが、御作では内容が薄くなる要因になってしまっているように感じました。 答えの提示をこちら側に放り投げるのでは無くて、出来れば1つの答えを示して欲しかったなと。最後をピシッと決められれば、もっと重さを感じられる作品になったかと思います。答えが正しくなくてもいいのですよ。数千年も考えられてきた話題ですから、どうせ正しい答えを持っている人なんていないでしょうし。 ちなみに、わたしの感覚では、生は自分で認識する物で、死は他人が認識してくれる物、かな。自分で自分の死を確認する術はないのです。もっとも、明日には違う答えを言うでしょうけど(笑)
1>あんたの「死」はなんだ? 肉体的な死という意味なら、肉体から霊魂が離れることだと思います。 心の死という意味なら、自分らしく生きられないことかな。 自分の人生を生きてみた結果ですが、自分の思ったことを言うと、けっこう否定されるんですよね。 受けいられることは、あんまりないですね。 あるいは変なマウントの取り合いみたいな方に行ってしまう。 マウントの取り合いみたいなのは、僕は殺し合いだと思うし、そういうのはしたくないので、僕は先回りで自分の意見や思いは自分で殺して表に出さないことがほとんどです。 それでも、この作品には感じるところがあって、否定されても(心を殺されても)書きたい思いがあったので、書いているのですが。 船虫さんのこの作品を読んで思うのが、船虫さんにとっての死の定義は、“消滅”なんじゃないかな、ということです。 そして、僕は“消滅”はないと思う。 肉体は灰になっても、土に帰るだけだし、肉体から離れた霊魂はあの世に帰るだけ。 どんなに自分を殺しても、自分の中に自分はあり続ける。 だから、人に消滅はない。 そう思います。 僕がそう思うことに対して、色々思う人もいるかもしれませんが。
1生臭い 泥臭い言葉の方が「納得」できるんだ ここに語り手なりの死が窺える。 学術的に堅苦しく定義されたものでも、偉い人の言葉でもなく 道端の石ころのような普段目にしても何も感じないところから死というものを感じようとしている気がした。
1舟虫さん、名前を間違ってしまい、すみません。
0コメントの返信が遅れてしまい申し訳ありません。 一足遅れた戦友様が言うように死とは人によって平等なのかもしれません。 その中でこの詩を書いてみました。 いろいろな方が死について考えていると思います。 今、私は死について深く考えているのかもしれません。
0コメントの返信が遅れ申し訳ありません。 昔から死については議論されていると言うことがありますね。 私の中では死はその時に感じることによって変わります。 今の時代は著名人のかたや、何か賞などを受賞した方などが死について語ることがありますが、私の中では理解できても納得まで行かないことが多いです。 逆に知人などの死の価値観を聞いた時の方がリアルな言葉だと思うことが多いです。 そして時間の経過や知らない感性に触れてまた変わったりします。 その繰り返しだと私は感じております。
0返信が遅れ申し訳ありません。 消滅と言った文字に心がピンときました。 私はこの詩を勢いで書きました。書きたいという一心でした。 推敲を全くしないタイプだとも最近気づいております。 その時の気持ちを消滅させたくない形です。それを詩にいつも書きたいと考えてます。 私の中では死は人から忘れ去られてしまうことにもあるかもしれません。 だからこそ時たま死について考えることがあります。 そのような気持ちを書いたと思います。
0返信が遅れ申し訳ありません。 本当に生臭く、泥臭い言葉の方が私は好きだということを最近感じております。 綺麗な言葉を投げかけられても私の中では腑に落ちないことばかりです。
0