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苦しみと日と吊り縄と
やあ。 久しぶりだね。 以前会った時から幾年も経った。 どうやら君は強くなったらしい。 でも、僕は今ここにいる。 つまりそういうことだろう。 さて。 僕は今、過去と未来の間に立っている。 時計の針が響く。 明日の方をぼんやり、眺めている。 光が出るにはまだ早い。 君は今、この世界の中で生きている。 たくさんの首吊りの世界。 この瞬間、この街は止まっている。 僕だけが朽ちていく。 苦しみだけが流れ落ちる。 手に握った縄だけがほどけ落ちる。 おや。 もうこんな時間になってしまった。 また、僕にさようなら。 そろそろ涙も止まるだろう。 悲しい君にさようなら。 そろそろ夜も明けるだろう。
苦しみと日と吊り縄と ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 1163.2
お気に入り数: 0
投票数 : 0
ポイント数 : 37
作成日時 2020-01-02
コメント日時 2020-01-03
項目 | 全期間(2024/11/23現在) | 投稿後10日間 |
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叙情性 | 5 | 0 |
前衛性 | 4 | 0 |
可読性 | 6 | 0 |
エンタメ | 5 | 0 |
技巧 | 5 | 0 |
音韻 | 5 | 0 |
構成 | 7 | 0 |
総合ポイント | 37 | 0 |
平均値 | 中央値 | |
---|---|---|
叙情性 | 5 | 5 |
前衛性 | 4 | 4 |
可読性 | 6 | 6 |
エンタメ | 5 | 5 |
技巧 | 5 | 5 |
音韻 | 5 | 5 |
構成 | 7 | 7 |
総合 | 37 | 37 |
※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
取り敢えず言うのですが、特にメッセージは込めていません、すみません。 僕はただ、読んでいただけた時に不思議な気持ちになっていただければ嬉しいです。 一応、「ここ」は「こうだ」というような説明?解説?を後日書きたいと思います。
0本来詩というものは読む人それぞれで解釈があるものだと思いますのであくまで僕の解釈、と思っていただければ。 恐らく、読んでいただいたとき最初に思われたと思うのが改行の多さだと思います。 なんだ、これ。見にくいなあ。 と思われた方が大勢だと推測します。すみません。僕も見にくいと思います。ですがこの詩の登場人物の「僕」の出す「君」へ向けての気遣いといいますか、何かしら出ている微妙な雰囲気や間を出すにはこうするのが1番効果的だろうと考え、実行しました。改行の回数が各文バラバラなのはもちろん意図してそうしており、その回数と静かな雰囲気は同期しています。 加えて題名ですが、各名詞の頭文字を見てもらうと、少し苦しい読みですが く、び、つり と読めるかと思います。これが一応テーマです。 また、各名詞から連想される情景や他の名詞を本文中に置いています。苦しみを涙、日を光(或いは希望の光)とし、首吊り縄はテーマと深く関係するものであるので何か別のものに置き換えずそのままにしておけばいいと思い、ほぼそのまま本文中に登場させました。 最後に「僕」と「君」の関係性についてですが、これは一応僕の中では決めていますが決めないほうが面白いと思いますので封じておきます。 最後まで読んでいただき本当にありがとうございます。
0例えが非常に悪いですが 精神と時の空間と言いますか 使っている言葉は難しくはないのですが スピリチュアルな空間に包まれました。 押し付けられるのではなく 浸透するソフトな言葉に惚れました