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恋する生き物
既に彼の中でリネン素材は 流行り廃れていたようだが 「お前にしてはまともな格好だな」 といってくれた 夜は暖のとれない薄い毛布を 1枚貸してくれて ウォン・カーウァイの映画を一緒に見た 「殺し屋に恋するなんてね」 「俺が女なら惚れるね」 「えー。。いつか殺されそうじゃん」 「人は殺し合う生き物だよ」 モウのアイスクリーム 食べたいな いつか「死ぬ」なら この人に殺してほしいと思える 女になりたいと思った
恋する生き物 ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 1871.8
お気に入り数: 0
投票数 : 0
ポイント数 : 12
作成日時 2019-12-05
コメント日時 2019-12-20
項目 | 全期間(2024/11/23現在) | 投稿後10日間 |
---|---|---|
叙情性 | 3 | 1 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 4 | 2 |
エンタメ | 3 | 2 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 2 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合ポイント | 12 | 5 |
平均値 | 中央値 | |
---|---|---|
叙情性 | 0.8 | 0.5 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 1 | 1 |
エンタメ | 0.8 | 1 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0.5 | 0.5 |
構成 | 0 | 0 |
総合 | 3 | 3 |
※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
〉夜は暖のとれない薄い毛布を 1枚貸してくれて この箇所に惹かれました。この1文から「モウのアイスクリーム/食べたいな」までの流れに、語り部の切実さが込められていると感じました。 「暖のとれない毛布」をかむりながら「モウのアイスクリーム」を欲する、というのはある種の快楽かもと思いましたが、寒さ/寂しさを求める/感じている主人公の切実さなのかもと思い、読んでいてグッときました。 朗読とピアノも、私としては詩とマッチしていて好きでした。 素敵な詩および朗読をありがとうございます。
0動画の尺が短く、30秒の間に強く悲しめのピアノが鳴る中でいきなり語っていくのがとても雰囲気が良い
0テキスト単独でも雰囲気は掴めてテンポもいい、のだが、やはり歌によって補完されないと足りない気がする。もっと書ける方だと思うので惜しい感じ。
0沙一様 コメントありがとうございます。 >頻出する「殺」という語が強いのですが、「毛布」や「モウのアイスクリーム」といった語がやさしくふんわりしていて、その差異が絶妙だなあと感じました。 先日、ドキュメンタリーで、哺乳類の中でも人類が一番同種間で殺し合う生き物だということを知り、私はその事実を受け止めきれなかったので、何か優しい愛情のようなもので包んだ詩を書きたいと思いました。毛布やアイスクリームはちょっとした優しさの象徴のようなものです。 朗読も聴いていただきありがとうございます。激しいピアノは彼女の愛情を表現していて、朗読はその感情を圧し殺すように読んだつもりです。この二人は恋人同士ではないという設定なので。 >余談ですが、ウォン・カーウァイの映画つながりで、タイトルは「恋する惑星」をもじったのかなと思いました。 そのとおりです!「恋する惑星」の中に「天使の涙」というストーリーが入っているのですが、それをモチーフにしています。先月のビーレビに二次創作の紹介があったので、やってみたかったのです。
0左部右人様 コメントありがとうございます。 この短い詩でそこまで捉えて下さって、嬉しいです。 毛布については、左部さんの「絶景#3」に出てくる「布団」に影響されていることもあるかもしれません。敢えて「暖のとれない」としたのは、主人公が寒さや寂しさを求めているように見えて、それらは片想いの彼への強がりである心理などが伝わると嬉しいです。しかし、これだけじゃちょっと伝わりづらいかも知れませんね。 朗読とピアノも聴いていただきありがとうございます。
0渡辺八畳@祝儀敷様 コメント頂きありがとうございます。 本当はもう少し長い詩だったのですが、曲をつけるのは30秒が限界でした。いきなり始まりすぐ終わるのが、賛否両論あるかと思いましたが、雰囲気が良いと感じていただけてよかったです。 帆場 蔵人様 コメントありがとうございます。 曲作りに没頭し過ぎて、詩を優先できなかった感があります。私的には、 >いつか「死ぬ」なら の前に、何かもうひとつあればよかったのかなと今は思います。いや、それ以外もどこか矛盾しているところはありますね。もっと詩に集中したいと思います。アドバイスありがとうございました。
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