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渇望
踏み入った者のない浜辺に 一本の杭が落ちていた わたしは永いあいだ ひとりでそれを愛した 愛して あなたの声が届くのを待った 錆をさすり続け 優しい気持ちにもなり 喪いもした 群青、ひたすら群青を 白紙の手紙を読み続けた ふるい時代を わたしはそのとき 手を止めて振り向いたのだろう はるか 白い光の向こう 細い影のようなものを見た
渇望 ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 1565.0
お気に入り数: 0
投票数 : 0
ポイント数 : 4
作成日時 2019-11-07
コメント日時 2019-12-09
項目 | 全期間(2024/11/23現在) | 投稿後10日間 |
---|---|---|
叙情性 | 4 | 2 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合ポイント | 4 | 2 |
平均値 | 中央値 | |
---|---|---|
叙情性 | 1.3 | 1 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合 | 1.3 | 1 |
※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
情感を伴った情景が浮かんで、いいですね。 特に、 >群青、ひたすら群青を の流れが、心地いい哀切さみたいなものがあって好きです。 ラストの所が、印象として淡泊なんですけど、それも独特な味わいになっているように感じました。
0トビラさま コメントありがとうございます。 これはわたしの学生時代の心境を書いたものです。いま振り返るとこんな感じかな?みたいな。。 哀切はありますね。そういう時代でした。読み返すとたしかに、最後おわりが薄い感じがしますね。詩そのものが損なわれてなければ、まあいいかなと思います。ありがとうございます。
0夜の浜辺でボタンを拾った中也の詩をふと思い出しました。教科書に載っていたのですが授業ではやりませんでした。月夜の浜辺と言う作品。群青や古い手紙がはるか白い光の向こうから望見できるようでした。
0エイクピアさま コメントありがとうございます。中原中也のその詩、読んだような気がします。 これはやはり、渇望、なんですよね。 わたしのとても辛い、若い時代を書いた詩です。ありがとうございました。
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