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墓参り
太陽の位置でどきどき 季節がかわり つばめが低くを飛んでいた。 さしあたり、わたくしたちは 生きていて今日何杯目かの マズいコーヒーのあと おしぼりで耳の裏を ふく、とても入念に。 後ろから白い商用車が (しつこく)ついてきていて 通りすぎるすぐそばでだれがが アスパラの苗を植えている。 やがて話せることも なにもなくなって ウソばかり映すガラス窓 いま生きているなら きっとあれくらい? ラジオのスイッチを それとなく押し、 あなたの森を通って とどけにいくような 何かがあっただろうかと 魚男が唄っていた。 となりでタバコの箱を まるめる音が聞こえて 最後のはもう 吸ってしまったのヨうんぬん。 ギャバディンスーツの男も もちろんいないし ミセスロビンソンのパイもない。 わたくしたちがむかっていたのは 忘れ物をさがすことすら 忘れてしまったように あやふやで、ときどきお互い だまされたような フリをしてみせた。 そういえば、こんなドライブの なはしなんて今までに 書いたことなかったなァと 赤い夕陽を浴びながら あとからようやく気が付く始末。 わたくしたちの極楽は タブン、ひどく遠い。
墓参り ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 1269.8
お気に入り数: 0
投票数 : 0
ポイント数 : 31
作成日時 2019-11-03
コメント日時 2019-11-04
項目 | 全期間(2024/11/23現在) | 投稿後10日間 |
---|---|---|
叙情性 | 27 | 26 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 1 | 1 |
技巧 | 2 | 1 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 1 | 0 |
総合ポイント | 31 | 28 |
平均値 | 中央値 | |
---|---|---|
叙情性 | 9 | 1 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0.3 | 0 |
技巧 | 0.7 | 1 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0.3 | 0 |
総合 | 10.3 | 3 |
※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
コメントありがとうごさいます。 窓から一瞬へんなものをみてしまう、このフレーズすでに詩になっています。いただきです。
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