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B-REVIEW 2月のお題詩「幽霊」 「秘密]
日頃よりB-REVIEWをご利用いただきありがとうございます。 個人的な問題で時間と距離を置きたいなと思いほぼ活動を停止している私です。このお題詩にどれだけの需要があるのかは分かりませんが、運営とユーザーを小さくとも繋ぐ物と考えており、これだけは継続したいなと思っております。言い出しっぺですし。多分ですが、他の運営の方がお題詩以外に何かやるとしたら是非とも参加して下さい。 今回のお題「幽霊」なんですが単純にホラーな詩がみたいなと思い決めました。幽霊と言っても色々ありますね、悪霊、守護霊、背後霊、地縛霊、浮遊霊、生き霊…。遠回しな言い方をすれば未練の塊って言い方があってるかも知れません。少し解釈を拡げれば、自分が幽霊、見える人、見えない人、お祓い、心霊写真、心霊スポット、幽霊部員なんてのから話が作れるかも知れません。なんか私は死んだら幽霊になりそうな気がするんです。未練や後悔が多いですし、逝っても地獄そうですし、なんとなく居場所がなさそうな気がして、幽霊達に無視されたりするよりは、生まれ変わるよりは、見えない人が大半の現でさまよってる選択をしてそうです。 「秘密」そもそも詩に気持ちを言い回し捻って載せた時点で隠している気がするんですが、これにしました。小さな秘密や大きな秘密、自分が持っている秘密、でっかくいけば深海に沈む宮殿の秘密、パスワード、鍵アカウント、暴きたい気持ち、知ってしまった、隠し事は好きじゃない、サプライズプレゼント、内緒話なんかでしょうか。私は他人の秘密って発言にイラッとするタイプです。そして自分に対しても秘密を持つとイラついてしまいます。秘密って言葉にはポジティヴなイメージが無いので可能だったらそんな作品が読んでみたいかもー。 以下、ルールを説明いたします。 ①この投稿のコメント欄では、お題に沿った詩の投稿を無制限に行えるものとします。 ②ここのコメント欄に投稿された詩の全ては、ビーレビ杯不参加とさせて頂きます。 ③システムの関係上、コメント欄に匿名で詩の投稿はできません。 ④コメント欄では縦書き機能は無いので横書きになります。それか、自力で頑張って縦書きしてください。 ⑤投稿者に対する返信として、連詩や返詩も可能です。 ⑥ハートの数を個人的に得点として競ってみるのもいいかもしれません。なので気に入った作品にはぜひハートをつけていってください。 ※無論、マナーガイドラインに反することは禁止です。運営の開催する企画でカードを発行するようなことになってほしくはありませんので、くれぐれもマナーガイドラインを厳守していただきますよう、よろしくお願いいたします。 B-REVIEWマナーガイドライン&ルール(必読) https://www.breview.org/forum_blog/guideline_and_rules それでは皆様、よろしかったら遊んでみてください。
B-REVIEW 2月のお題詩「幽霊」 「秘密] ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 1967.7
お気に入り数: 1
投票数 : 0
ポイント数 : 0
作成日時 2024-02-07
コメント日時 2024-02-25
項目 | 全期間(2024/11/23現在) | 投稿後10日間 |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合ポイント | 0 | 0 |
平均値 | 中央値 | |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
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※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
幽霊になったら 死んだひとにまた会えるだろうか? 幽霊になったら ロビンといっしょにまた遊べるだろうか 幽霊になったら 行きたいところにすぐ行けるだろうか 幽霊になったら 言いたいことをぜんぶ言えるだろうか 幽霊になったら それでもだれもきいてくれないかも 幽霊になったら 仕事をしなくて済むだろうか 幽霊になったら ずっとぷかぷか浮いていられるだろうか 幽霊になったら 何も考えずにすむだろうか何も求めず 幽霊になったら 幽霊の友だちができるかな 幽霊のガールフレンドができたら 幽霊のファミリーができるかも こっちが生前のファミリーで こっちが死後のファミリーです なんてね なんだか複雑なことになりそうだけど まあ結局みんな幽霊になるんだから フェアーってことでいいか なんてね
4こそこそと聞こえてきた 大好きな噂話 ちょっと耳を澄まして 聞いてみることにした え! そんなことも 皆んなの噂話の種になるなんて 夢にも思わないよね みんな人の恋仲や人間関係とか そんなものじゃない? なんてことない話も噂話になっていくんだね ここだけの秘密だよって言葉は もう秘密じゃない 秘密は秘めて はじめて 秘密にるから 二人だけの秘密は本当に大切な人だけの話しなんだ 歩き出したら止まらない噂話は 話が膨らんでいく そうそうさっきの噂話はあの子って実は◯◯のお金持ちの子なんだって。そんな話しだった どーでも良過ぎて 思わず笑ってしまった そんな事こそこそして どーする? あの子って私だけど◯◯のお金持ち子じゃないよ? でも私の噂してくれて興味持ってくれて嬉しいなー笑
3これから作戦会議を始める。 皆、各々動画で確認してきたと思うが、今回の相手は非常に手強い。 前回の試合では、殉足のトムがハットトリックを決めている。優勝候補だったヴィーヴルズは破れた。 こいつはエース級の選手だ。このチームの誰も奴のスピードに追いつけないだろう。 滑らかにフィールドを駆ける。フィジカルで防ごうとしても駄目だ。奴はスルスルとディフェンスを通り透けていく。まぁ、すり抜けるのはどの選手もそうだが、トムは別格だ。 何日も考えたが、奴を止める術は私も思いつけなかった。そこで、だ。お前ら、ソックスの中にこの粉を入れてくれるか。 塩だ。そう。盛り塩だ。これは審判にバレちゃいけない。これを試合中、徐々にペナルティエリアの白線上に落としていけ。相手と自陣側、どちらにもだ。 これをすることで、奴らはペナルティエリアに入る時、少なくとも身体が思うように動かせないほど重くなるはずだ。 しかし、油断するな。奴ら一人一人を絶対に見失っちゃいけない。恐れちゃいけない。勝つのは我々だ。 _____________ 幽霊スタジアムで開催された幽霊杯にて、某チームの不正が発覚した。試合中、身体の違和感を覚えた幽霊審判の告発により、選手らがフィールドに盛り塩をしていたことが判明。スタジアムは騒然。幽霊サポーター達は呪言ブーイングの嵐だった。某チームの監督は、「出来心だった。バレないと思った」と不正を認め、自決。地縛霊となってスタジアム地下の奴隷活動に身を置くこととなった。他、選手らの処分は十分に協会が検討するとのこと。 ちなみに、不正発覚時には試合は終盤で、それまでペナルティエリア外からのロングシュートの炸裂、トムはまたしてもハットトリックを達成した。
7何故彼を殺さなかったの? 女の子は尋ねる いや、完全に胸を打ち抜いた 精神は崩壊する筈だった 彼はラヂオの警告を無視して無策でこの広場に飛び込んできた 好奇心はなんとやら、だ なら、何故? ん?こだわるね何故かって? 恐らく秘密がある 僕ら考案者同士は今ではそれぞれ袂を分かっている 別の考案者が手を差し伸べたのではないかと思うよ そんな可能性って そうだね、彼はもしかすれば運命に愛されているのかもしれない ゾドムの夜に散った彼と違って。 しかし2人には共通点もある 2人とも明らかに高揚していた まるで僕に会うことが特異点そのもの、ある日、雨の中、傘を手渡されたような 他の考案者が直接手を貸すなんて 今までとは違う… … この場が破綻する可能性があるの? どうだろう? 僕の風景はどちらにしろ単独ではクリア出来ないものだ、考案者プランの中でも最難関に位置する 唯、彼が良い意味で引き金になってくれれば まぁどちらにせよパビリオンで待つ彼にあったところで事態が変化するとは思えないが 僕を見て恐怖を感じなかった彼はとても好感が持てたな、もしかすれば僕のことを深く識っていたのかもしれないな どう思うベアトリーチェ? さア?あナたはユうメいでハあるモのね 彼がノードのひとつになり得るのか あなたの見解は? 僕にそれを語らせるとは ラティーニにでもなったつもりかい? 彼は微笑む
3* うんと遠くをみつめた きょうは少しだけ あすはもっと遠く先のほうまで ないしょをみつめる 時間はあるのに 洋服がぬげない 電話のおと、おと きょうだいから、だったよ いつも時々 かかってくるんだ えー、すごいじゃん むしゃむしゃ 何か食べる? でもほんとうは傍にいるね おまけのはなし *
5塹壕に、雨が降る。 全てを濡らし、全てを腐らせ、全てを凍えさせる雨が。 体を爛れた様に思える土にまみれた男が、一人そこで銃口を覗き込んでいた。 真っ暗な先を、覗き込んでいた。 「う…………………」 何か、いる。 男は咄嗟に覗き込んでいた銃口をその声の方へ向けた。 半地下の塹壕、そこから伸びるトンネル。 見える。 聞こえる。 この場にふさわしくない風貌の誰かが。 「うらめしや……ああ、うやめしや……」 「誰だ」 「ああ、もう私が誰なのかさえ忘れてしまった。 ここがどこなのかさえもよくわからない。 ふとした時にうらめしや、うらめしやと呟くが、一体何がうらめしいのやら。 それでもかつての怒りが、妬みが強すぎるのかこんな暗がりで、呟きながら佇むことしかできないのだ。 ああ、うらめしいのはこんなわが身が一番うらめしい」 ガチャン 銃口には湿り切った泥が入り込み、錆にも見える赤土が、その銃にまとわりつく。 「俺だってそうだ。煽てられて気が付いたらここにいて、いつのまにか取り残されている。 俺は誰だった? 勇んでいたのは誰だった? ここで情けなくなっているのは誰なんだ? 俺は、本当は誰なんだ?」 ただただ雨は何の感情も抱くことなく、強くなり続ける。 鞭打つ雨が、降りしきる。 「生きろ」 声が聞こえる。 「お前さんは、その疑問を持てる人間なのだ。私とは違う」 黒い闇の中浮かぶ人影。 「……」 押し黙る男。 「ここから出ていくと言い。その銃を拾って。 本当にうらめしいのは、誰かでもなにかでもなく、きっと自分の姿でしかない。 だからきっと私は、うらめしい、うらめしいと延々と呟くのだ。 そうなっていない、お前さんはここから出て、生き続けてくれ」 「ああ、うらめしいという言葉以外に声を発したのはいつ振りか。 ああ、他の者にこの身を見られたのはいつ振りか。 恥ずかしいこの身でも、関わりを持てるのは、温かい」 重い腐ったような銃が、男の肩に再びかかる。 思い出したかのように、荷物から雨衣を取り出した。 「あなたの無事を祈ろう。うらめしやというのはもう飽きた」 男は一礼し、去って行く。 雨は収まり始め、銃声は響いてくる。 「うらめしや、うらめしや。無事でありますように」 人影が一人、呟いていた。
3後輩は義足を外して言った ぼくってユーレイなんですよね おれはちょっと困ってみせる 知ってたけど、ちょっと内緒にしてるみたいだったから、うん、知ってた。ごめんね やっぱり、すぐ分かるもんですか? そうだねー。おでこの三角の、やっぱそれがね、どうしても目立つから そうですよね、これ。外そうかな おれは慌てて止める それ外したら、成仏しちゃうじゃん 成仏したらダメですか? いや、この人、真顔で言ったわ 最近、すこしっていうか、いやけっこう、もう疲れちゃって、ぼく。この世に未練なんかないんですよね、ぶっちゃけ うーん、まあ、そうねー、ユーレイって本来なら未練があってこの世にいるんだもんね そう。もう、孫の孫までいて、なんて言うか、子孫繁栄? もうすっかり満足しちゃって あはは。生物として そう、生物として けど、人はパンのみに生きるにあらず、だし、生物として役目を終えてても、もっとこう個人として恨みつらみとか? ないです。だいたい、ぼくがユーレイになってるのは個人の問題じゃないですもん。先輩だって社会の労働力として死後雇用はホントにしんどくないですか? え? おれ? いや、ごめん、おれはユーレイじゃないから ・・・先輩、ゾンビですよね? 先輩、ゾンビですよね? はい。そうです ですよね。なんかこう、ぼくたちの世代って死んだ後まで働いているけど、これで回すしかない経済ってそれこそゾンビというか、いや、先輩のことじゃなくて いや、おれもね、AIに転生する誘いもあるにはあったんだけど、あれは身体性がなくてちょっとね、性に合わないっていうか、いや、ユーレイとは違う意味なんだけど ユーレイは電気代かかりませんよ あ、ごめん、ちょっと気に障ったなら謝る でも、先輩の言いたいことは分かります。思い出ですよね そう、思い出なんだよ、おれたちって
4眠る時には扉はピタリと閉めてね 隙間が空いていると、そこから銀目のババアに覗かれてしまうよ 中学三年生の頃だったかな、二年生だっけな 児童文学部で一緒だった榎戸さんに聞いた どんな怖い話だって上手く忘れてきたのに 僕は眠るとき、必ず扉の隙間がないか注意深く確かめるようになった カーテンの隙間すらも怖いと感じる だから大きめの洗濯バサミで挟んで隙間を消した その習慣は、社会人になった今でも続いている 銀目のババアのことを何度かインターネットで調べた 記事はひとつも見当たらない 個人情報すらも本気を出せば調べられてしまう時代だというのに、 誰一人銀目のババアのことを語らない もしかして、銀目のババアなんていうものは 榎戸さんの作り話だったのかな 僕は中学生の少女が残した適当な嘘に二十年以上も縛られ続けていることになる ここまで来るともはや立派な呪いだよね 榎戸さんは僕のことが嫌いだったのかな それともただ、人が怖がる様を楽しんでいたのかな 本人に確かめたいのに、榎戸さんは同窓会にも成人式にも現れなかった 勿論、道端や休日のショッピングモールですれ違うこともない 他の中学の同級生たちも、彼女のことなんてまるで覚えていないようだった そういえば 銀目のババアって隙間から覗く以外に何をするんだろう あのとき聞いておけばよかったな
4どんな怖い話だって上手く忘れてきたのに 作品の完成度もさることながら、この表現、さらっと過不足なく文脈に差し込める感性が非常に格好良かったです。
3コメントありがとうございます! そして、ちょっぴりお久しぶりです。 なんと嬉しいお言葉……! 1.5Aさんの言葉は、いつも私のモチベーションになったり何かと自分の中で助けになっています。
3俺は 彷徨って い る ついさっきまで タイのスクンビットで トゥクトゥクの屋根に乗って、 シェラトンから中華街を目指していた 夕べは カオマンガイを喰ったが、 今夜は牡蠣の卵焼きが食べたい あいにく、俺は幽霊なのでワープする 気がつくとなぜか広島にいた たぶん【牡蠣】というキーワードが 引金になったのかも知れない 仕方がないので、 お好み焼き八昌をめざす そうかあ、お好み焼きと言えば やっぱりキャベツだよな、、 あ、 ワープ し ちゃ った たった今、俺は嬬恋村にいる
5幽霊をコレクションしている友人がいて 釣り上げた魚の血抜きみたいに 魂を抜くのが大変なんだよって言うから 魂を抜いた幽霊? だって魂が幽霊であって 幽霊は魂そのものだと思っていたから 魂の抜けた幽霊って想像もつかない と思っていたら 今から幽霊を一体捕まえに行くと言うので ついて行って 見ることにした。
3参加させていただきます(・∀・)! 他サイトで投稿した詩ですが、読んでいただけたら幸いです。 ハロウィンの夕べ 夕暮れ時はかぼちゃ色 子供はおばけに仮装して バスケット片手に 影絵の街を練り歩く お菓子をくれる人はいないか 帰りを待ってる親はいないか 骸骨王子にピエロの坊や 悪魔に魔女っ娘、ボロ人形 みんなあべこべに列をなして 影絵の街を練り歩く 天使のままで生まれた子供 背が伸びないまま過ごした子供 一軒、一軒、家を回って 「お菓子をくれなきゃいたずらするぞ!」 決まり文句でおちゃらけて お菓子をもらって遊んでもらう それでもなお、子供らは 影絵の街を練り歩く 失くしてしまった宝物 探し続けて彷徨っている 愛してもらうはずだった 抱きしめてもらうはずだった "大好きなママとパパ" 夕日が落ちて空に星が光っても まだまだ続く楽しいハロウィン おいで、おいで、こっちにおいで 手招きしては、手を引いて 宝探しのパレードは まだまだ続くどこまで続く? 地平の彼方へ、黄泉の向こうへ 君の手を引いて連れて行く……。
3空を見上げると 数羽の鴉が飛び回っていた 空を見上げると 夥しい数の鴉が飛び回っていた 空を見上げると いつもより大きい月がこっちを見ていた 空を見上げると いつの間にかすぐそこにまで月が近づいてきていた 街灯の光に打たれているのは 一体誰の影だろうか 赤の他人か? ご近所さんか? それとも俺の友達か? 恩師か? 俺の彼女か? 生き別れた兄弟か? まさか幽霊だったりして そんな馬鹿な! 影はすーっと消えていった 空を見上げると 大量の鴉が一時停止されたまま浮かんでいた 空を見上げると とてつもなく巨大な月が真っ赤に光り輝いていた 街灯の光に打たれているのは 一体誰の影だろうか 影はすーっと消えていった 足音が近づいてくる 振り返ると俺の友達がいた 赤い満月の光に照らされながら お金が無い お金が無いと言っていた 俺はポケットから財布を取りだして 俺もお金が無いんだと 空っぽの中身を見せた 俺の友達は幽霊のようにすーっと消えていった 怖かった〜
3blue (blue blue white , wine Red & . ゆうれい ZONG whiti 生前 の blue (blue yes white , wine Red & ゆうれ u’re white 生前の te,S a rse —————— F. ?L. ゆれ揺れ振れる ゆら め ….. Are. Ar艹 骨° Pale Violet ゆり籠 、 音 ° ° n s‘ ,S a mi ຖ໐ 、 —————— F. ?L. ゆうれ揺れる振り子 ゆら め ….. Are. Ar艹 骨° Pale Violet ゆり籠 、 音 ° ° n s‘
3海と空の不透明な恋愛というものは フィルムカメラの天気予報では 測れないから/春を一枚剥ぎ取って それは15時のひかりの角度で マンションのベランダから クジラに乗って/飛び降りてみた あめのひは一夜限りの紙タバコをふかして はれのひでは構造色のオフィスから くもりの日は螺旋階段を駆け抜けて 休日には/居留守だらけの遊園地で 珈琲を片手に踊っている さてこの玄関には/散ったばかりの ステンドグラスの/花びらになりすます時間や 気候の違う淡雪が/沢山いるらしいのですよ わかりますね/御嬢さん 今はもう帰れない白昼夢に 〈そのあたりは鹿になったのか――〉
4幽霊は激しく同意する 熊が忍者であること 日記は焼かれやすいこと 佐野さんは阿衡の紛議とは無関係であること コアなファンは不安定要素でもある事 一種試験は維持したが 二種試験は逃げて行った事 弥四郎がクロガネモチの実を 盗んでいたこと 眼の解剖図を見ながら 鳥は見られないこと そして幽霊は去って行く 幽霊の後ろ姿に迷いはなかった
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